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About xseeds

xseeds(エクシーズ)とは、グローバルに才能の発掘、教育、最適配置を行い

未来のイノベーターを輩出する教育プロジェクトです。

わたしたちは、世界中の才能の種を探し、光をあてることから始めました。

そして、これまでの事業やプロダクト開発で培ったノウハウとこれからのトレンドを反映した

独自カリキュラムを活用し、自身で未来を切り開くことができるよう、蕾になるまで導きます。

さらに彼らが才能を開花し価値創造できる最適な場所を見つけ、送り出していきます。

様々な要素 "x"と才能 "seeds"をかけ合わせ、未来のイノベーターを輩出し、

世界にポジティブなアップデートを起こす価値創造人材を創出するための仕組み

わたしたちSun*は、これをxseeds(エクシーズ)と名付けました。

xseeds(エクシーズ)とは、グローバルに才能の発掘、教育、最適配置を行い 未来のイノベーターを輩出する教育プロジェクトです。

わたしたちは、世界中の才能の種を探し、光をあてることから始めました。 そして、これまでの事業やプロダクト開発で培ったノウハウとこれからのトレンドを反映した

独自カリキュラムを活用し、自身で未来を切り開くことができるよう、 蕾になるまで導きます。

さらに彼らが才能を開花し価値創造できる最適な場所を見つけ、 送り出していきます。

登録学生には、Sun*が支援した400件のプロダクト開発のノウハウを凝縮した実践的なIT教育と、 大学4年間の日本語教育など、累計で最大1,200時間のカリキュラム(※1)を提供しています。

様々な要素 "x"と才能 "seeds"をかけ合わせ、未来のイノベーターを輩出し、 世界にポジティブなアップデートを起こす価値創造人材を創出するための仕組み わたしたちSun*は、これをxseeds (エクシーズ)と名付けました。、

xseedsニュース
日本で活躍する高度人材はハノイ工科大学に 〜バラエティ豊かな学生とそれを支える教師陣〜
日本で活躍する高度人材はハノイ工科大学に 〜バラエティ豊かな学生とそれを支える教師陣〜
 Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!ご覧いただき、ありがとうございます。今回から実際に教壇に立ち授業をしているSun*の教師が各大学の魅力を発信していくプロジェクトをスタートしました!その名も 【ここが魅力!私たちの大学紹介Project】 私たちSun*がベトナム国内で日本語教育・IT教育を提供している大学は全部で4大学あります。その中で今回取り上げるのは、ハノイ工科大学(Hanoi University of Science and Technology 略称:HUST/ハスト)。他大学と比べたHUSTの魅力とは何でしょうか。教育現場の先生たちから、ここだけでしか聞けない生の声をみなさまにお届けします。 魅力1!教師陣の層の厚さ ベトナムの最初の技術系総合大学であるHUSTには、2020年の時点で34,000人以上が在学しているという大規模の大学であり、毎年約6,800人の学生が入学します。参考までに、新入生の中でIT学部の学生は約1,370名おり、そのうちの約250人が弊社がサポートしているHEDSPIという日本語コースを選択しています。これは1学年での話ですが、大学全体に話を広げると、約800人の学生がHEDSPIを選択しており、21名の教師がSun*の教師として各学年で日本語を指導しています。この数字からお分かりかもしれませんが、国内トップ大学のIT学科の中で最大であり、圧倒的な数の学生と教師がいるのがHUSTの第一の特徴になります。 教師陣には、中国や韓国、香港、オーストラリア、メキシコで日本語を指導してきた教師の他に、シンガポールやマレーシアなどでサービス業などの異業種に携わっていた経験を持つ教師がいます。もちろん日本でも、インドやベトナム、中国など多国籍の学生を同じクラスの中で指導してきた経験を持ち合わせる教師もいます。 学生に負けず、バラエティ豊かな教師チームは勉強会や情報共有会を開き、教科としての日本語指導の他に、日本や日本企業で働きたい学生にとって活躍するうえで必要になるスキルやマインドが何か、時には議論もしながら常に考え、試行錯誤しながら実践しています。教師自身も学生と共に学んでいると言っても良いかもしれません。 実際に外国で指導に当たった教師の話を聞いてみました。 中国で指導歴のある教師 H先生 「中国人学生が母国語の影響により間違えるところと、ベトナム人学生のそれとが似ているため、現在ベトナムで教鞭をとる際に中国での指導経験が役立っている。またその観点から、学生が間違えたり課題に感じるところに対して、彼らの母国語や文化的な背景が原因かもしれない、という考えを念頭において指導できている。その結果、学生の上達のために教師がするべきアプローチとして、母国語や文化的背景を踏まえて指導するという授業の引き出しが増えたと思う。」 数か国で異業種で働いた経験を持つ教師 I先生 「自分自身が、異国での言葉の障害だけではなく、その文化の違いの中で経験したジレンマや悩みがある。例えば、異国で病気になり入院した際の医療機関での常識の違いや国によって異なる問題への取り組み方や結果の出し方の違い。さらに、思い込みや偏見を受けた際の葛藤などを経験しました。その時に自分がどのように考え、どのようにその問題に向かい合ったかなどを、授業の中で出て来る言葉や文章に関連付けて学生に話し、「自分ならどうするか」を考えさせる「自分ごと化」の時間を与えながら授業をするようにしています。それを指導のカリキュラムの時間内でどれだけ伝えられて、自分の未来に起こり得る事だと自覚させられるかは大変難しい。しかし、どれだけの学生がその話の意図をくみ取り、そして吸収し、この先の未来で咲かせる大きな花や実をつける糧にしてくれるかを想像して指導するのは、教師の楽しみでもあり、チャレンジでもあります。」 ほんの一例ではありますが、このように理論という骨組みに、各教師の様々な角度による経験を肉付けしながら学生に教えられる、そしてそのバリュエーションの多さは、HUSTにしかない唯一無二の魅力だと感じています。 魅力2!他大学と比べた圧倒的な学生数 教師の数が多い、ということは学生の数も多い、ここがHUSTの第二の魅力です。日本語教師21名がかかえる学生の数はなんと800名以上!これだけ人数がいると顔を覚えるのも大変…ではありますが、その分様々な学生がいるため、いい意味で飽きることなく(笑)、教師自信が身を引き締めて取り組まねば!という活力にもなります。 多くの学生がいるということは、まだ粗削りではあっても、多くのダイアモンドの原石のような才能や人材に巡り合えるチャンスに恵まれているということです。そんな将来日本で活躍してくれるであろう彼らを一部ご紹介します。 日本の文字が好きで、一生懸命文字をきれいに書こうとする学生 この学生は、漢字の「はね」や曲線の角度など、細かいところにも気を配りながら書いているため、おそらく仕事をしても細かいところまで気を配り、ある意味日本人的な繊細な仕事をするのだと思います。 日本人でも知らないような、ある意味マニアックな歴史や言葉を調べるのが好きな学生 彼は「なぜそれが起こったのか?」という、当たり前の事実に疑問を投げかけることができ、それを自分で納得いくまで徹底して調べます。分析や対策などの論理的思考が特に問われる分野で将来活躍できる可能性があります。 授業中は大変物静かで発言も少ないですが、試験の点数がとても高い学生 彼女は他人の目を気にせずコツコツ努力を積み重ね、実行していく正確さも持ち合わせています。きっと企業に入社しても、周りに流されず、責任感を持って自分の仕事に取り組めるのではないでしょうか。 他にも様々な学生がいます。 プレゼンテーションや発表などの際に積極的に仲間を助け、仲間にも頼られる存在である協調性や統率力に優れた学生 常に礼儀正しく落ち着いた態度で冷静に答えられる学生 まっすぐに相手の目を見て相手が話す意図を聞き取ろうとする学生 日本の文化や風習や国民性などに興味を持ち、自分に必要な部分を取り入れようとしている学生 などなどダイヤモンドの原石を挙げたらキリがありません。 そして特筆すべきは、上記のような個性を持った彼らが、ベトナムの東大とも言われるここHUSTで最先端のITを学び、日本語能力を掛け合わせて持っている学生であること。その才能や個性に加えて、ベトナム人としての明るさや真面目さなどの国民性を掛け合わせると、わたし達がまだ出会っていない、新しい未来を築く魅力ある人材がこの大学に集まっていると言えるでしょう。 Sun*Job Fair(以下ジョブフェア)では、このように豊富な人材の中から企業にあった学生に出会えることが魅力で、こういった学生数の多さはHUSTの最大の武器でもあります。そこで、実際にジョブフェアで内定をもらった学生に自己分析をしてもらい、インタビューをしてみました。 今回インタビューに協力してくれた学生 Luong Duc Minh(ルオン・ドゥック・ミン)さん(写真左) 2021年時点で4年生 はにかんだ笑顔が魅力の学生です。 ー 日本企業に内定をもらった学生として、自分の強みとは? 「自分が内定をもらった会社は、内定者の数が多いです。でも、人数は多いんですが、個性がかぶっている内定者はいないという印象です。なので、企業はさまざまな個性をもった学生を探していたと思います。 その中で、私の1番の強みは冷静によく考えてから行動することだと思います。同じ内定者の中ではこのような強みをもつ人はあまりいないように感じました。他の人は直感的に話すイメージ。でも私は急な変更に対しても、何が足りないかよく考え臨機応変に冷静に行動できます。私が内定をもらった企業が多くの他の内定者を獲得する中で、こういった私のような人材だけが足りなかったのかもしれません。それで自分が選ばれたのではないかと思います。実は内定をもらうまでは『冷静』であることが強みだと思っていなかったんですが、今は自分の強みとして、自信になっています。」 内定の決め手となった自分の強みを語ってくれました。学生が気づかなかった強みを企業が見つけ、企業にも足りなかった人材が見つかる。さらにお互いの自信となるといった様に、企業にとっても学生にとってもいい出会いが生まれたようです。 授業の取り組み  では、このように多くの個性を持つ学生をどのように指導しているのか。現在行っている指導例と目的を次にいくつか挙げてみましょう。 2年生の例 2年生はHUSTの中でも最も多い250人が在籍しています。その2年生の授業において、2週間に1回席替えを行っています。「え?そんなこと?」と思うかもしれませんが、この席替えによって得られるものは大きく、チームワークや学生間の学び合いを促しています。 席替えを行おうと考えたのは… 250人という規模にも関わらず、同じ席のままだと話す人が固定されてしまう学生同士で助け合える環境がなかっただれにも聞けずわからないままで終わってしまう学生が多かった という問題が出てきたからです。ここでHUSTが重要視している3つの力をご紹介します。 ①誰とでも話せるコミュニケーション力 ②チームで考える力 ③わからないことを聞ける力 これらは就職してから必ず必要となる力ですが、できるだけ早い時期からこの力を学生に身につけてもらうために2年生チームでは、まずは「席替え」から始めようと話し合いました。*日本人のわたしたちにとっては当たり前の力かもしれませんが、ベトナムではチームワークよりも、個が重視されるという文化的理由もあります。 その効果として、今まであまり授業内で話さなかった学生が積極的な学生の隣に座ることで相互作用を起こし、活動に積極的になったという場面が多く見受けられました。また、2週間に1回の頻度のため、学生が学習環境に飽きず、常に新鮮な気持ちで授業に望んでいる姿勢が見られます。 実際に学生に話を聞いてみました。 「クラス内でもいろんな人と話す機会が多くていいと思う。隣の人が教えてくれたり、いい影響をもらえたりする。」 「去年まではずっと同じ人と隣同士だった。仲がいい友達が近くにいるのはいいけど、ずっと同じはつまらない。」 「席替えをすることで、コミュニケーション力が上がった気がする。今まで話さなかった人とも仲良くなれた。これは将来仕事する時にも役に立つと思う。」 このような肯定的な意見が多く聞かれました。いろんなクラスメイトとの関りが増える中で、学生自身も2年生になって、自分と将来を結び付けられるようになったようです。 また、学生間の協同学習も2年生は重要視しており、週に2回「Trung Tam K64」という自習クラスを開いています。(Trung Tam チュンタム:センターや施設の意味、K64:HUSTの2年生を表す記号) このクラスでは当初、勉強が苦手な学生が自分に足りないこと自分で考え、自分で勉強計画を考えて自習するものでした。まずCan-doリストを始めに作ってもらい、勉強したいことを考えてもらいます。自習後、教師と勉強した内容を少しだけ確認し、できなかったことを確認し、自分ができる事とできない事の把握をしてもらいます。 自習内容を確認する教師と学生 このクラスでは当初、勉強が苦手な学生が自分に足りないこと自分で考え、自分で勉強計画を考えて自習するものでした。まずCan-doリストを始めに作ってもらい、勉強したいことを考えてもらいます。自習後、教師と勉強した内容を少しだけ確認し、できなかったことを確認し、自分ができる事とできない事の把握をしてもらいます。そうすることで「わからないことの把握」ができるようになると考えています。実際にこのクラスに参加しミニテストや課末テストの点が伸びた学生もいます。最近では、友達を誘って一緒に勉強する学生も増えてきました。自分達で考え、学び合って勉強をする意識が少しずつですが芽生えてきています。 この他にもHUSTでは1年に2回ほど学年が異なる学生同士の交流も行っています。新しく入学した1年生に向けた交流会や内定をもらった先輩から話を聞く機会もあります。 後輩にアドバイスする2年生 左の写真のようにリラックスした雰囲気で後輩に向けて、日本語の勉強方法や学校生活のことなどをアドバイスしています。普段聞けない「学生目線のアドバイス」を聞くと、卒業後の進路や勉強方法などを自分に置き換えて考えやすいので、話を聞いた後は勉強に一層気合いが入った様子の学生も多く見られます。 このようにクラス間だけでなく、学年間でも学生同士で刺激をもらえるのは、学生数の多いHUSTならではの魅力です。 4年生の例 日本語をある程度習得した4年生は、『まるごと』という教材をベースにして、プレゼンテーションを行っています。 具体的には、「アニメ」や「祭り」「便利な道具」など、学生にとって身近な話題について取り上げつつ、チームワークや責任感の育成を目的とする授業となります。それは「プレゼンテーション」という本番の時のみならず、それに向けての準備段階でも培われています。 例えば、1回のプレゼンテーションの準備として3回の準備授業を行います。順番として、以下のような流れで進めます。 必要な語彙や文法、よく使われる表現の学習短い文章で状況や感想を表現し、まとまりがある内容として話すための素材を集める少し長い文章を使いながらチームで意見やアイディアを出し合い、それをクラスで発表し、互いに間違いを指摘したり、他人のアイディアに触れる その際に、学生を前に出しチームで話した概要を黒板に書かせます。 チームに1本チョークを渡すと、チームの中で一番できる人、自信のある人、頼られている人が最初に前に出てくるケースが多いです。しかし一番最初に書かせるテーマは1番簡単な部分。その後項目ごとにメンバーを交代して書かせることで、自信のない学生や日本語を書くことが少し苦手な学生に対して、チームメンバーが協力してアドバイスをしたり教え合ったり、訂正したりする光景が見られます。図らずもチーム対抗の要素も入るので、「チームのために、チームの代表として」前に出ている意識も自然に芽生えます。学生同士の教え合い・助け合いの中で学ぶことの影響も大きく、プレゼンテーションに向けてのチームワーク強化にも繋がっています。 そしてプレゼンテーションの流れとしては、以下の通り。 チーム内でテーマやリーダーを決め、そのリーダーを中心に役割分担を決める。リーダーは教師との連絡、チームメンバーへのタスクの振り分けなどを行う(リーダーは毎回変わる)各自、期限を決めて調べたものを持ち寄って相談し、1つのものを作り上げ、練習するチームで発表し、他の学生からの質問にはチームで相談しながら回答する この内容で、毎回テーマを変え、前期で4回行いました。 「チームのために自分の役割を遂行し、1メンバーとしてしっかり発表する」という共通認識を持ち、責任感を培う目的があると先に述べましたが、実際に1回目と4回目の発表では、内容の把握度や発表の際の目線や指示の方法、アピールの仕方など、見せる意識も踏まえ日本語力以外の態度にも大きな成長が見られました。 他のチームのスライドやプレゼンテーションを見ることで、「前回よりも良いプレゼンテーションにしたい。他のチームとは異なるプレゼンテーションにしたい。」と、試行錯誤しながらも工夫する力が大きくなったと感じます。 発表後には必ず他のチームから質問をさせるのですが(下記写真を参照)、その際にも、できる学生だけが答えるのではなく、チームで考えをまとめて回答したり、2つ目の質問には別の学生が答えるなど協調性も身についています。 どんな社会でもどんな集団でも同じように、学生の能力や得意分野に個人差があるのは否めません。しかし、その得意分野を伸ばし、不得手なところを克服したり、仲間でカバーし合う能力というのは、実際に何かの作業を通してでなければ、身につかないものです。それを学生のうちから身に着けさせるのが一つの大きな目標であり、チャレンジでもあります。 プレゼンテーション中心の授業にたいしては、以下のような学生の声が聞けました。 「最初は大変で時間がかかった。しかし4回目は作業も速くなり、責任感も生まれ、チームワークを楽しめた。」「レベルが異なる学生がチームにいるので、わからないところはすぐに聞ける。安心して頼れる。同時に、自分も頑張らなければいけない、迷惑をかけないように、という気持ちが生まれた。」「先生から、『教えることは知識を深めるためのアウトプットだ』と言われたので、わからない仲間には積極的に教えようと思って作業をすすめた。」 「会話や発表など、スキルはまだまだだが、半年前より自信がついた。最後は工夫することが楽しかった。」 など、確実に学生の中に芽吹いた意識や感覚があったようです。 以上は取り組みの中の一部にすぎませんが、学生同士の積極性や協調性を引き出す工夫を各学年チームが行っています。 終わりに HUSTはSun*が教育事業を行うベトナムの大学の中で最大規模の大学です。荒削りの原石が互いに刺激し合い、そこに個性的な教師も加わることで相乗効果をもたらし、教師も学生も成長し合える場であるのが、HUSTです。中学高校での細い川を経由し、いずれ社会という大海に出る前に、互いを磨き合う場がHUSTです。ぜひジョブフェアを通して、近い未来にあなたの企業で活躍できるたくさんのダイアモンドの原石に出会ってみませんか。わたしたちの事業の内容やSun* Job Fairに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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日本で活躍間違いなし!? スカラシップ生限定授業に密着!
日本で活躍間違いなし!? スカラシップ生限定授業に密着!
Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の永田です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!アジアのトップ理系大学で優秀なIT人材を育成し、学生の日本就職をサポートをしているわたしたちSun*。現在メインでサポートしている国はベトナムです。みなさんはベトナムについて、どのようなイメージをお持ちでしょうか。アジアの”The発展途上国”というイメージはもうなく、ハノイやホーチミンなど爆発的な経済的発展をしている勢いのある国だと認識されている方もいるかもしれません。とはいったものの、こちらの記事で紹介している通り、まだまだ大学進学率は高くありません。 また、大学生の中には1ヶ月30万ドン(約1,300円!)程度の相部屋の寮に住み、生活を切り詰めている優秀な学生がいるのも事実です。そこで弊社では、優秀な学生が安心して就職先を選べ、より学業に専念できるようにサポートの一環として、Sun*スカラシップという独自の奨学金制度を提供しています。今回は、スカラシップ制度についての簡単な紹介と、スカラシップ生限定で行っている特別授業の様子をご紹介します。この記事で、 ポテンシャルの高さだけではなく、努力する姿勢も忘れないトップ大学のさらにトップ層にいる学生 の様子を感じていただけます。ぜひ最後までご覧ください。 Sun*スカラシップ制度とは? ジョブフェアに参加する優秀な学生が安心して就職先を選べ、さらにレベルの高い学習の機会を提供する弊社独自の制度です。内定をとるまでのサポートはもちろん、内定取得後も渡日までにサポートがあり、日本で活躍できるよう以下のような様々な特典が受けられます。 様々なテーマで行われる特別授業に参加N1合格や毎月の学習レポートに対し、奨学金を支給スカラシップ生としてジョブフェアに参加するので、企業にアピールできる内定取得後にインターンシップに参加し、評価が優秀な場合は奨学金を支給渡日前には準備金を支給 etc. ちなみにスカラシップ生は、対象学年の中で10-15%程度で、語学スキルはもちろん、面接やプレゼンテーションなど厳しい選考のもとに決定されます。そのため日本語力とITスキルは言わずもがな、 日本で活躍できる社会人としてのマインドセット それを実践していけるポテンシャル この2点を持ち合わせており、BrSEやベトナム人リーダーの候補となる存在です。事実、スカラシップ生で日本企業から内定を獲得できなかった学生は今までにいません。それだけ優秀であり、なおかつジョブフェアに参加していただく企業にとっても非常に期待値の高い存在です。 スカラシップ生のプレゼンテーションとは? スカラシップ生は特別授業の一環として、毎月決められたテーマのもとにプレゼンテーションとロールプレイ練習をすることになっています。もちろんこの授業でのパフォーマンスは学生の評価にもなり、しっかり準備をして臨む必要があります。12月の授業では以下の2つのテーマで実施しました。今日はその一部をお見せします。 テーマ1 上司から、来週の平日の日中に行われる「IT技術に関するセミナーに参加してきて欲しい」と言われた。 上司いわく、業務の一貫として行ってきて欲しいとのこと。  セミナーまでに準備しなければいけないことセミナー中に実施しなければならないことセミナー終了後にしなければならないこと 上記3点をそれぞれ考えなさい。  テーマ2 上司から言われていたタスクの完了が予定通りに終わりそうにない。現状を正しく伝えつつ、対策を上司に相談しなければならない。どのように相談すればよいか考えなさい。 上記2つのテーマに関して、指定されたグループでプレゼンテーションを準備して、授業に臨みます。テーマからおわかりのように、社会人としてのソフトスキル、マインドセットに焦点を当てた内容です。調べて発表するだけではなく、場面や上司の要求を想定した論理的思考とその対応が求められます。このような内容は、国籍関係なく新卒入社の学生にとってよくある課題の一つですね。スカラシップ生はどんな準備をし、発表したのでしょうか。実際の授業で使った資料もご紹介していきます。 テーマ1の資料(1) テーマ1の資料(2) 会社でも、説明したのに同じミスをする、話を聞いていないということは社会人になりたての大学生にはよくあることです。メモをすることを目的にせず、何のためにメモをするのか考え、実行していくためのアイデアを共有しています。 テーマ2の資料(1) テーマ2の資料(2) こちらは報連相の内容です。嬉しい報告ならいいのですが、言いにくい報告の場合はどうしても理由や言い訳を先に説明してしまいがちです。会社で求められるコミュニケーションにフォーカスをあて、徹底的に相手主体、顧客主体のコミュニケーション方法を考えてもらいます。 ここからは学生が発表している様子です。左の写真から、その本気度と緊張を感じていただけるでしょうか。 発表している学生が一生懸命なのはもちろんのこと、聞いている学生もメモをとり、質問やコメントを考えるのに全力です。 発表が終わったあとで、フィードバックの時間です。全学生が積極的に質問やコメントをしていきます。 メモをとるときに、要点をまとめるコツはあるか 忙しそうな上司に話しかけるとき、どんな話しかけ方をすればいいのか などなど、実際に発表していない学生たちもその場面をイメージし、自分ごと化して考えています。 その質問に対し、発表した学生たちも的確に、ときにはグループで相談もしながら答えます。ここでも学生たちの回答から、どれだけ準備に時間をかけていたかが伝わります。 一通り質問やコメントが終わると、今回の授業を担当した先生からコメントや補足説明、改善案についてのフィードバックがあります。ただし、いざその場面に実際に遭遇したときに学生たちができるかどうかは、やはり経験あるのみ。そこで、発表後はテーマに関する内容でロールプレイをするところまでをセットにしています。また、そのロールプレイの内容は学生に事前に伝えていないので、準備して実践する、というよりは学んだことをアウトプットするという場になります。 学んだことをアウトプット!ロールプレイ中の様子 今回ロールプレイで上司役を担当するのは新たにIT講師としてSun*にジョインした松浪(まつなみ)先生。松浪先生は日本のIT企業で30年以上勤務していたベテラン中のベテランです。今まで数多くの部下育成にも携わってきたご経験から、今回のロールプレイでは、学生が納期に間に合わない場合の報連相をする上司役として参加します。 ロールプレイの概要を説明する松浪先生 今回のテーマは納期に間に合わないというトラブル対応なので、上司役はもちろん、学生も表情や説明の仕方など場面に適したインターアクションが求められます。以下の写真は学んだコミュニケーションの理論と、それを緊張しながらも必死にこなすアウトプット中の学生です。 ただ話すだけではなく、 聞き手が欲しい情報を正確に提供する事実と意見を混同しない対策まで考えて言葉にする 日本人の新卒でもまだまだ難しいことばかりですが、ベトナム人の学生たちは果敢にチャレンジし、日本企業で働く上で求められるソフトスキルを経験として身につけていきます。学生同士のフィードバックはもちろん、上司役の松浪先生から厳しくも愛のあるフィードバックもあり、ロールプレイが終わった後の学生はドッと疲れているように見えました。 終わりに 今回はトップ理系大学のさらにトップ層の学生を対象にしたスカラシップ制度の説明とその授業の様子をお届けしました。わたしたちも学生が日本で活躍してくれることを期待し、時には厳しく接することも必要です。ただ何より学生自身が高いモチベーションをもち、フィードバックを真摯に受け止め、改善を繰り返していく姿勢が欠かせません。そして、このスカラシップ生たちはその努力を怠らない非常に優秀な宝です。彼らのさらなる成長を期待しつつ、わたしたちも気を引き締めて育成しないと・・・と日々思っています。わたしたちの事業の内容やSun* Job Fairに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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【内定者授業】日本式マインドセットを考える授業とは?
【内定者授業】日本式マインドセットを考える授業とは?
Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の永田です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!みなさんはマインドセットという言葉をご存知でしょうか。最近は、教育分野でもビジネスでもコーチングという言葉がよく使われるようになりましたが、マインドセットもそれに関連して使われるので、耳にしたことがある方もいるかもしれません。 マインドセットとは、経験、教育、先入観などから形成される思考様式、心理状態。暗黙の了解事項、思い込み(パラダイム)、価値観、信念などがこれに含まれる。                                       引用:グロービス経営大学院 弊社では、内定を獲得し日本就職を控えた学生に対して、日本で働く上で必要となるマインドセットを身につける授業をしています。以前紹介したインターアクション同様、内定者授業の一環です。 「日本就職を控えた学生に、なぜマインドセットの授業が必要なのか。」 「そもそもマインドセットの授業では何をどうやって教えるのか。」 今回は日本で活躍できる人材の育成をミッションに掲げるSun*教育事業部のマインドセット授業をご紹介します。 マインドセットを学ぶ意味 実際に授業で使っているスライドの一部 仕事をする上で求められるものは、大きく分けて以下の3つになります。 テクニカルスキル ビジネススキル マインドセット テクニカルスキル 業務に直結するスキルのこと弊社の学生の場合は大半がITエンジニアとして活躍します。実際の現場で必要とされるITスキル、IT企業で求められるスキルは在学中にも実践IT授業や学部の必修授業を通して学びますし、入社後に経験を積みながら学んでいきます。実際に学生時代に学んだ経験はなかったものの、AIなど先端技術に関する部署に配属になり、先端技術を学びながら仕事をしている卒業生もいます。 ビジネススキル 論理的思考能力やコミュニケーションなどのソフトスキルのことビジネススキルは普遍的な一つの正解がなく、入社する企業によって求められる、または好まれるコミュニケーションは異なります。チャットベースのコミュニケーションが好まれ、細かい言い回しなどを気にしない企業もあれば、口頭で正しい敬語の使用を奨励する企業もあります。こちらも、基礎的な内容は枠組みとして授業で学びつつ、日本で経験を積んで、自分の環境下で求められるビジネススキルを身につけていくことになります。 マインドセット 考え方やモノの見方のこと例えば、仕事で何かトラブルがあった場合日本人的マインドセットであれば、トラブル対処はもちろん、根本的な解決としてその原因分析と今後同様のことがおきないように対策を仕組み化します。しかし、国によってはその場の対処を積み重ねていくのみで、根本的な解決を目指すまでいたらない、ということが往々にしてあります。 日本の常識が世界の常識ではない。その逆も同様です。 外国人である以上、完全に日本人と同じマインドセットは持てませんし、グローバル化の世の中で、日本の考え方が絶対である必要もありません。学生たちのアイデンティティとして、自国のマインドセットも大切にしてもらいたいと思っています。とは言ったものの日本で働く上で、日本人のマインドセットに触れることで、文化間のすれ違いやミスコミュニケーションを減らすことができることも事実です。マインドセットにも一つの正解はありませんが、あくまで例として日本人のマインドセットに触れ、それを自分にどう落とし込むか、ということを考える時間が必要です。 マインドセットの授業とは? この授業では、「入社1年目の教科書」を課題図書として使います。 https://www.amazon.co.jp/dp/B0081MA2UW/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1 有名な本なのでご存知な方も多いかと思いますが、この本には全部で50のキーワードがあり、それらのキーワードが日本で社会人として働く上で新卒の学生には価値のある内容、すなわち求められるマインドセットです。今の時代に合わないものも一部あるかもしれませんが、それも含めて日本のマインドセットに触れるという意味で、課題図書としています。 授業は以下の流れで進行します。 (授業前)毎週指定されたキーワードを事前に読んで、自分なりに理解する (授業内)指定されたキーワードの中で、自分にとって一番大切だと思うモノを一つ選び、理由とともに授業で発表 その内容に対して、賛成や反対、質問など必ず他の人もフィードバックするようにし、様々な意見に触れながら理解を深めていく 毎回の授業の最後には、指定されたキーワードの中で一番大切だと思うものをグループで決めるコンセンサスをとる練習も実施 2020年12月には、日本就職を控えたマレーシアのMJIITの学生たちには全5回で毎回10キーワードずつ読んでくることを課題として実施しました。あ、もちろん、本は全て日本語で書かれています。 ただし、この授業では正しい日本語で正確に話すことを目的にしていません。というのも、どうしてそのキーワードが大切なのか、その本質を考えることが課題だからです。また、学生たちも自分で調べながら進めていくことができます。実際に会社で働いても、社内の会話やメールなどのやりとりで知らない言葉は必ず出てきます。その都度、そこで思考が止まっては仕事ができません。全体的な概要をつかむことに慣れることも大切ですし、わからないことを自分で調べたり、ときには周りに質問しながら進めていくことを習慣にすることが必須なのは言うまでもありません。 授業の様子 第3回目の授業の様子をお届けします。この授業は、Google Meetを使ったオンライン授業で、学生が発表しているときには、Jam boardを板書がわりにしています。 実際に授業で使った板書(Jam board) 学生は全6名なのですが、そのうちのある2名の学生の内容の意見をまとめました。キーワードの説明と、なぜそれが大切なのか、自分の生活にどう生かせるか本当にいろいろな意見が出てきて、よく準備していることが伝わります。特にキーワード27を選んだ学生は、キーワードの本質を捉えていると思います。ちなみにこの回では、25の「社会人の勉強はアウトプットがゴール」で全員コンセンサスをとりましたが、この主張もおもしろかったです。というのも、 知識のインプットだけでは意味がない アウトプットは目的で、そのプロセスとしてインプットがある。27の『自分にとって都合のいい先生を探せ』はインプットの手段であり、目的ではないから、一番大切なのは25だ という意見になりました。学生たちはN2,N3レベルなので完璧な日本語ではありませんが、しっかり自分の意見を論理的に主張していました。さらに学生に5年後の目標も聞いてみました。アウトプットは目標でもある、という意見が出たので、今の経験、会社で働くこれからの経験をどうアウトプットして、5年後どんな自分でいたいか、を考えてもらうためです。 学生たちの答えとして、以下のような様々な目標が出てきました。 マレーシアに内定先の企業の支社を作って、そこで働きたい 自分の専門知識だけではなく、投資や金融にも手を出したい 日本語のスペシャリストになりたい  5年後の目標を話す学生 実際にまだ勤務を開始していない学生なので勤務内容などは具体的には分からず、ある程度想像の話にはなってしまうのは事実です。しかし日々の生活でどうやって学び、それをどうやって自分の生活に落とし込むか、すなわちアウトプットするか、という考え方ができる人はなかなかいませんね。 おわりに 今回はマインドセットの授業についての紹介でした。ちなみにこの授業では、私は議論のファシリテーターとして、そしていち社会人の先輩として参加しています。先輩と言うとちょっと偉そうですが、日本企業で働いていた経験から、キーワードに対して経験を踏まえたわたしなりの解釈を伝えます。また、学生の意見に対しても質問をぶつけたりもします。その逆も然り。 冒頭でもお伝えしましたが、マインドセットに100%正解はないと思っています。大切なのは、そういった考え方に触れ、その意味を探り、自分に落とし込み、自分の視野を広げていくこと。それが自分の行動を変え、可能性を広げることになると信じています。わたしたち教育事業部の目標は、日本で活躍できる人材の育成です。日本語が上手、技術力が高い、ただそれだけでは、日本社会での活躍も不十分でしょうし、学生も自分の人生の時間を使って日本に行く以上、有意義な生活をしてもらいたいと思っています。日本式マインドセットが、学生はもちろん採用していただく企業様にもプラスになると信じ、日々授業をしています。 なんだか熱苦しく語ってしまいましたが、この記事で弊社の教育事業の内容を少しでもイメージしていただけたら幸いです。わたしたちの事業の内容やSun* Job Fairに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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一流ITエンジニアの宝庫!インドネシア人の特徴と採用手法を探ります
一流ITエンジニアの宝庫!インドネシア人の特徴と採用手法を探ります
こんにちは!Sun*(サンアスタリスク)の池内です。以前の投稿したインドネシアIT人材に関しての記事がありがたいことに予想以上の反響をいただきましたので、今回はその続編です。ちなみに前回の記事をまだご覧になっていない方はぜひそちらもどうぞ! https://xseeds-hub.sun-asterisk.com/indonesia-20201215/ 今回の記事では以下の2点についてお伝えします。 インドネシア人の特徴 優秀なインドネシア人の採用手法 特に、ITエンジニアの海外人材の採用を検討されている人事の方にとっては必見の内容です。ぜひ最後までご覧ください。 インドネシア人の特徴とは? インドネシアは人口2億6千万人(世界第4位!)で日本の約5倍の広さがあります。また非常にたくさんの言語があるということでも有名です。(少数民族の言語なども合わせると、なんと500以上の言語が話されています)従いまして、「インドネシア人は〇〇です」ということはかなり難しいと思いますので、ここでは実際にコミュニケーションをとったことのある、日本語を勉強しているインドネシア人学生の印象を主に書かせていただきます。 コミュニケーションの柔軟さ これは色々な宗教が混在している国の特徴かと思いますが、柔軟なコミュニケーション、多様な価値観を認め色々な考え方ができる学生が多いです。特にイスラム教は食事やお祈りの習慣など、私たち日本人とは全く異なる文化を持っています。そんな環境の中で、同じ大学、クラス内でもイスラム教やキリスト教、仏教徒がおり、それぞれお互いを尊重しながら日々の生活を行っています。なので、異文化に溶け込むという点はインドネシアのみなさんの強みであると言えます。 親日である 日本語を勉強している学生に対しての印象なので当たり前かと思われるかもしれませんが、国全体として日本に良い印象を持っている方が多く「世界最大の親日国家」と言われることもあります。この理由は、歴史的な背景もありますが大きくは日本からの政府開発援助(ODA)と日本製品が挙げられます。特に日本製品に関しては、インドネシア国内には多くの日本企業の車やバイク(国内シェアの98%以上は日本製だそうです)が流通しており、品質に対しての圧倒的な信頼もあります。また、もちろん漫画やゲームなどのいわゆるサブカルチャーもとても人気があります。 私も実際に現地大学に行った際、多くの学生から日本語で挨拶してもらったり、現地のレストランや移動に使用したタクシーで「日本人ですか?私は日本が好きです」と嬉しい言葉をいただきました。ちなみに右の写真はANCジャパンさんとガジャマダ大学の調印式での一コマです。終始笑顔で和やかな雰囲気のもと行われました。 時間にルーズ いい意味で言えばマイペースですが、日本人的な感覚で考えるとやはり時間にルーズな方が多い印象です。特に常夏の国にありがちなスローペースな性格の方が多く、5分ほどの遅れはそんなに大きな問題ではないと考えている学生が最初は多かったのが本音です。ですが、日本就職を目指している学生です。そこは時間を守ることの大切さをしっかりと教えることによって、最終的にはルーズさはなくなりました。このように日本人のマインドセットを受け入れ、自分を変えることができるのも、相手の価値観を尊重して合わせる、ということが文化的に求められる環境であるからだと感じました。 インドネシア人の採用手法 ここからは採用に関して書かせていただきます。インドネシア人に限らず、外国人を採用するためには3つの方法が考えられます。(もちろん他にも方法はありますが、今回は代表的な3つのみ取り上げます。) 外国人が閲覧する求人媒体に求人情報を掲載する 1人でも多くのインドネシア人に出会いたいならこの方法でしょう。人事担当者の方ならご存知かと思いますが、こちらは自社の情報を各媒体ごとに用意されたテンプレートに記載し、一定期間媒体にて情報が露出される、というものです。しかしながら、実際にどんな候補者に出会えるかなど、予想ができないという側面もあります。外国人、特にインドネシア人の採用に限って情報を探すと、なかなか特化した媒体がなくどこに掲載すべきか悩む方が多いでしょうが、ぜひ各媒体に問い合わせをし、インドネシア人のユーザー数やインドネシアからのサイト訪問者数などチェックしてみてください。 参考情報:外国人採用で有名な求人媒体 NINJA NIPPON仕事.com 外国人が登録している人材紹介会社に相談をする 上で説明した求人媒体に掲載するよりは出会える人数が限られてしまいますが、より自社に合った候補者に出会える確率が高くなるという点においては有効な方法です。こちらも求人媒体同様、インドネシア人の採用に限って情報を探すとなかなか特化した媒体がないのが現状ですが、採用をしたいインドネシア人の条件を細かく設定できます。その条件に沿って人材紹介会社の担当者が候補者を探してくれるので、採用担当者の負担は軽くなるというメリットもあります。 参考情報:外国人採用で有名な人材紹介会社 外国人求人ネットACE Grasp 現地大学と企業が共催しているジョブフェアに参加をする こちらは主に新卒大学生の採用を目的とした方法です。ジョブフェアに関しては弊社がベトナムで実施しているSun* Job Fairの紹介を記事内でさせていただきましたが、一般的にも3日間ほどで面接から採用まで至るケースが多いかと思います。 https://xseeds-hub.sun-asterisk.com/jobfair-20201016/ ジョブフェアのメリットは何と言っても候補者に関する情報を事細かく確認できる、ということです。特に新卒者を対象としたジョブフェアでは、ジョブフェアを主催する企業は候補者となる学生に実際に教育を提供していることも多いです。弊社Sun*もANCジャパンさんとパートナーとしてインドネシア人学生の採用ジョブフェアを開催しており、同時に学生に日本語教育も提供しております。また、先述した候補者に関する情報量という点でいえば、弊社とANCジャパンさんのジョブフェアでは他のジョブフェアでは手に入らないような学生の情報も閲覧していただけます。詳しくは上記の参考記事内で言及しておりますが、Sun*が自社開発したSCP(Sun Consulting Platform)というシステムを採用企業、候補者学生、弊社の3社が使用するところにあります。候補者学生の履歴書の内容が確認できるのはもちろんのこと、以下のような内容もご確認いただけます。 Githubなどのポートフォリオ 大学での成績 インターン経験 自己PRビデオ(学生によっては利用していない学生もいます) Facebookアカウント(公開に同意した学生のみ) また、企業様も募集要項をのせたり、候補者学生のSCPでの情報をもとに書類選考を実施し、通過した学生をブックマーク機能を使って保存するということもできます。 SCPのサンプル画面 このように学生の様々な情報を見て選考ができるので、自社に合った候補者学生を採用できる可能性が一番高いです。また優秀な学生に在学中にアプローチすることになるので、内定をだした後から入社するまでの期間も課題を出したり、レポートなどを活用したアプローチを企業様から学生にしていただくことができるので、実際に入社後に即戦力となるよう育成していくことができます。ちなみに現在はオンラインでも開催されておりますので、コロナの影響もあり現地に行く余裕が・・・という担当者様でも以前より気軽に参加できるようになっております。 ジョブフェアに参加したガジャマダ大学の学生1 ジョブフェアに参加したガジャマダ大学の学生2 終わりに 今回はインドネシア人の特徴や採用方法に関して紹介させていただきました。わたしたちの事業の内容や海外人材の採用、Sun* Job Fairに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。

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【ベトナム日本語教育現場Voice】生徒とともに教師も成長していく環境を求めて 
【ベトナム日本語教育現場Voice】生徒とともに教師も成長していく環境を求めて 
「Sun*はいろいろな大学で教育を提供しているので、それを活かして、全教師が成長できる機会を作る。そんな変化をダナンから作っていくことがわたしのミッションです。」 そう語ってくださったのは、ダナン工科大学(通称DUT)で日本語教師をしている森末先生です。 Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の永田です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!日本語×IT教育で世界中の優秀なIT人材を育成しているSun*教育事業の魅力を余すことなく伝えることをモットーにしているこのコンテンツ。実際に大学の教育現場で教えている先生の想いをお届けします。 「Sun*が目指す教育ってどんな教育だろう?」 「Sun*で働く教師の環境ってどんな環境だろう?」 「日本語教師が考える教師の成長ってなんだろう?」 そんな方にぜひ読んでいただきたい内容です。 日本語教育研究会に所属するメンバーの方々と (今回インタビューに答えてくださった方)森末 浩之(もりすえ ひろゆき)先生新卒で入社した企業で、「自分の存在が本当に会社にとって必要なのか」と感じ、自分の居場所を求めベトナムへ日本語センターで勤務したのち、憧れだった大学の教師になるも、他の大学教師との連携でうまく立ち回れず挫折を経験同僚教師と協力し、成長していける環境を求めてSun*に参画シンポジウム、学会、研究会などに積極的に参加する日本語教育研究者としての一面を持ちながら、教育実践者として教壇にも立ち、日本語教師が大学、地域、国を超えて学びあえる環境作りに貢献しているベトナムの日本語教育に森末先生あり!と言われるような存在最近ベトナム人の奥さんとの間に第一子が誕生し、パパになって大忙しな一面も 森末先生と日本語教育 「わたしは日本でサラリーマンをしていたときに、自分がその会社に本当に必要なのか、ずっと考えていました。それで、そんな生活を変えるためにもう日本には戻らないという覚悟のもと、ベトナムに行くことを決めました。実は両親にも言ってなかったんです(笑)。」 ー その人生を変える選択肢がなぜ日本語教師への転職だったんでしょうか。 「大学時代にちょっと書道を教えたことがあったんです。もともと外国語にはあまり関心がないので、逆に自分が持っているものを極めたいと思って。日本人として生まれたので、自分が持っているものは日本語だと思いました。ベトナムを選んだのは、これからさらに発展していく国かな、という程度で、そこまで深い理由はありません。」 ー 実際に日本語教師になってみて、心境の変化はありましたか。 「最初の3年間は日本語センターで教えていました。学生に自分が必要とされている、自分にしかできない授業がある、という感覚があって、自分の居場所を感じることができました。日本ではそれがなかったですから。そこで管理職にもなったんですが、大学で教えたいという想いもあって、転職することにしました。というのも、やはり大学で教える先生は、その地域の教育を引っ張っていく役割があり、そんな存在に自分がなりたいと思ったからです。自分の居場所が感じられる日本語教育で生きていく。なので、ただ教えるだけではない、日本語教育全体に貢献できる存在でありたいと思いました。」 ー 大学で教える環境に飛びこみ、目標が達成できたわけですね。 「いや、自分の無知を実感しましたね。前職の日本語センターでは本当に教えるだけ、という存在でした。でも、大学の日本語専攻の学生に教えるようになり、経験則だけに頼ることができず、心理学や教育学、言語学などの理論や教育的背景などの幅広い知見が必要になりました。自分にはそれが全くない。そう痛感して、自分が学ぶ必要性も感じましたし、他の日本語教師が外の知見を吸収し、学ぶ環境が必要だとつくづく感じました。それで、そんな環境を作るべく日本語教育研究会を発足しました。 この研究会では、ハノイの日本語教育に従事している意欲的な教師や関係者を集めて、情報交換やお互いに学び合う環境作りを目的にしました。会が大きくなるにつれてベトナムだけではなく、他のアジア各国で日本語教育の最先端にいる関係者と連携し、シンポジウムなども実施するようになりました。そして私自身もさらに成長を求めて、ハノイ大学で日本語教育学を専攻する大学院生になりました。」 ー すごい行動力とスピード感ですね。 「わたしは日本語教育で生きていくと決めています。周りの成長している先生を見ていると、自分も立ち止まっている余裕はないし、ある意味退路を絶っているので、前に進むしかない。そんな恐怖感があるのが本音です。それに正直言うと、いろいろと日本語教育で活動していく上で、学歴が重視される一面もあります。日本語センターの教師と大学の教師なら、シンポジウムなど日本語教育全体に関わるような活動が日本語センターの教師ではしにくいのが事実です。修士号がないと、ある意味権威のある人には話を聞いてもらえない、というヒエラルキーのようなものも少なからず存在していると思います。なので、今後の自分のためにもアカデミックな経験が必要だと感じました。」 ー 大学院や日本語教育研究会での学びを生かしながら、実際に大学で教鞭をふるう。なぜそのような目指していた環境を離れることになったのでしょうか。 「前職の大学では自分の立ち回りについて反省が多かった、というのが本音です。というのも、わたしは現地の大学で採用された以上、個人だけではなく組織の成長も考え、教育理論や実践例など自分が学んだ外部の知識を組織内に共有し、研究・実践していました。全教師が学び合える環境を作る。それがわたしの役割だと思っていました。でも大学はその役割を求めていなかった。いわゆる日本語のネイティブスピーカーとして授業をする存在だけでよかったようです。それを理解しないまま行動してしまったので、同僚のベトナム人の先生たちとも連携ができませんでした。結局、また居場所を失ってしまった感覚になって退職することにしました。」 森末先生とSun* 「次ももちろん大学で教えたいという想いがあったので、大学で教えるというSun*の求人を見かけて応募しました。」 ー Sun*のどこに魅力を感じたんでしょうか。 「Sun*では、いち日本語教師として現場に立ちながら、学会やシンポジウムなどで学んだ知見を共有・実践していけるポジションを提案してもらいました。理論と実践でみんなで成長していける。そんな理想の環境でした。でも実は一回採用の連絡をお断りしているんです(笑)。というのも前職の退職のタイミングなどが合わず、Sun*の希望するタイミングに入社ができなくなってしまって。それでもその期間は非常勤として勤務し、退職できたら入社してほしいと提案してもらいました。ベトナム国内の大学の枠を超えて、他の教師の成長のために自分を必要としてもらえる。 こんな職場はないと思いましたし、Sun*に自分を認めてもらえた感覚がありました。 『まずやってみる』というトライ&エラーで改善しなから物事を進めていけるし、そのための提案もどんどんできる。徹底して成長に向き会える会社です。ちなみにSun*のハノイオフィスの場所を借りて、日本語教育研究会も何度かやらせてもらっています(笑)。」 森末先生が目指す教育 「同じ環境にずっといると周りがわからなくなり、教師の化石化が起こる。Sun*はいろいろな大学で教育を提供しているので、それを活かして、全教師が成長できる機会を作る。そんな変化をダナンから作っていくことがわたしのミッションです。なので、私の最近の関心は自分1人ではなく、全体に向いています。」 ー もう少し具体的に説明していただけますか。 「私1人の授業のクオリティが上がっても、それを還元できる学生の数は限られています。だったら教師全体のクオリティを伸ばす方が、より多くの学生にコミットできる。なので、わたしはチーム全体の成長を考えています。DUTでは縦割りの組織をやめて、責任の分散をしています。リーダーのベトナム人の先生もみんなに相談して、コンセンサスをとっています。だれか1人に責任が集中すると、管理業務に追われてしまう。そうすると、結局その先生の教育能力がアップしない。学生はもちろん、その先生も教師として教育に全力で打ち込めず、消化不良になってしまう。 結局、Sun*の学生たちの底上げを考えたら、教師全体の成長が大切なんです。自分がどんな授業をしたいか。そのためにどうすればいいか、教師が考える。 学び、成長していくのは学生だけではない。教師も学生とともに成長していく。 今やっている教師同士が学び合える場では、教えている大学や経験、年齢も関係ない。教師が主役になって、お互いに成長することをコンセプトにしています。それが結局Sun*全体の教育レベルを上げることになり、日本就職を目指す学生のレベルアップにつながります。」 DUT教師チームの先生たち ときには学生に混じって会話練習をする森末先生 終わりに 今回はダナン工科大学の森末先生にお話を伺いました。森末先生の取り組みは本当に幅広く、説明しだすととまらなくなってしまうので、詳細はまた別の記事であらためて紹介することとします。自他共に認める日本語教育オタクである森末先生を中心に、今後Sun*の先生たちはどんな成長を遂げていくんでしょうか。とても楽しみです。 そんな日本語教育に人生をかけている教師陣が教育をしている弊社の学生を採用してみたい方や、わたしたちの事業の内容やSun* Job Fairに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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【ベトナムIT教育現場Voice】
【ベトナムIT教育現場Voice】"学生に感謝" IT講師のリアルな想いに迫る
「教師として、日本人として、ベトナムの学生には感謝しかないです。」 そう語ってくださったのは、Sun*でIT講師をしている平田先生です。ハノイとダナンの両拠点で実践IT授業を教えている平田先生は元エンジニア。どんな経緯で教師となり、何を考えベトナムで教壇に立っているのかに迫ります。 Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の永田です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!日本語×IT教育で世界中の優秀なIT人材を育成しているSun*教育事業の魅力を余すことなく伝えることをモットーにしているこのコンテンツ。 「IT講師ってどんな人がやっているんだろう?」 「Sun*のIT教育の価値ってなんだろう」 そんな方にぜひ読んでいただきたい内容です。 *写真はNGということで、後ろ姿のみの登場です。 (今回インタビューに答えてくださった方)平田 和基(かずき)先生大学で社会福祉を専攻卒業後は、自分のやりたいことが見当たらない時期もあったが、一念発起当時未経験からでも応募できた独立系大手ソフトウェア会社に就職し、ITエンジニアとして7年間勤務2015年に退職し、青年海外協力隊に応募。中高生向けのICT教育の教師として2年間タイに派遣任期終了後も、IT教育で世界中の子供達にチャンスを与えるためSun*にジョイン夢は、アフリカでICT教育をすること 平田先生とIT ー 平田先生は、大学では社会福祉を専攻したんですよね? 「そうですね。社会的弱者やワーキングプアが生まれてしまう社会構造、生活保護を受けている人たちについて勉強したくなりました。」 ー なぜITエンジニアになろうと思ったんですか? 「大学を卒業したときに、別にやりたいことがなくて1年間ほどフリーターをしてました。ただ、流石にこのままじゃなぁと思って就職活動をしようと思ったとき、求人雑誌で一番最初に目に入った求人がIT会社の求人だったんですよ。当時、未経験でもOKってことだったので応募して、ITエンジニアになりました。正直、当時はなんでもいいかなぁって思ってたのでほんと偶然ですよ。」 ー なるほど、そういえば弊社の代表もこちらで同じようなことを言っていました(汗)。  でも、なぜITエンジニアから教師になろうと思ったんですか? 「エンジニアとしては7年くらい働きました。プログラマー3年、プロジェクトマネージャーを4年くらいでWEB系ではなくて、組み込み系が主でした。一定期間働いてそれなりに、自信もつきました。でもある日ふと、この先の人生を考えてみたときに先が想像できてしまった。この会社で働き続けたらきっとこうなって、ああいうポジションになるんだろうなぁと。それが…まぁ簡単に言うと性に合わなかったわけです(笑)。 それで、自分の人生を振り返りながら、この先の人生で自分がしたいことを考えました。大学の専攻で学んだ社会福祉がデカいです。ワーキングプアが生まれてしまう社会構造や、触れ合った社会的弱者の人たち。そういった人たちと自分で何が違うのかを考えたときに気づきました。 僕はただただラッキーだっただけなんだなって。 僕はお世辞にも良い大学は出ていないし、そもそも授業を真面目に受けていたわけでもない。それに専攻も文系なので、まぁ本当にエンジニアとは無縁なわけです。でも、こんな僕でも、ITエンジニアになれた。大企業と言われる会社で働くことができたし、給料も人並み以上にもらえました。努力量は同じ。でも選択で結果が大きく違ってくることを身をもって体験しました。これを、広く世の中に伝えたいと思ったんです。」 ー なぜ国内ではなく、海外という選択をしたんですか? 「日本を含む先進国では、教育においてもITが注目され、取り入れられてきました。2020年から小学校でもプログラミング科目が必修になりましたからね。なので、僕がいなくとも日本の人たちはITの可能性や入り口に触れられるんです。 でも、海外の発展途上国に目を向ければ、まだまだその日を生きることに精一杯な人たちがいる。僕たちは日本に生まれた時点で世界的に見れば、サイコロでいう6、つまりめちゃめちゃラッキーなんですよ。ITは誰だって頑張ればできるんですよ。 やると決めたら、だれでも始められる IT業界の技術は、日進月歩で猛スピードで進化しています。僕がエンジニアとして働いていたときに使用していた技術は、もう使われていなかったりしますからね。始めるのに手遅れなんてない。 そして、どこからでもできる。 学校に行かなくとも、インターネットがつながれば、ソースなんてネット上のいたるところにおちています。 結局、ITがその国の経済力をあげるうえで、一番簡単なんですよ。ITに精通している人が開発していくことで、国や言語も関係なく、だれもがサービスを作れる時代です。アフリカの僻地でもインターネットさえあれば、どこでもサービスが作れる。でも、その方法を知らないというのはもったいない。世界を貧困から救うだなんて大それたことは言えないですけど、ITの可能性を知らない人たちに、経済力をあげる一つの方法としてITがあることを教えたいと思っています。」 平田先生が担当している実践IT授業の一コマ 平田先生とSun* ー 未経験からIT業界に挑戦した平田先生だからこそ言える言葉ですね。  今教えている実践IT授業ではどんなことを教えているんでしょうか。 学生たちはこれから日本のIT企業で働くわけですから、彼らが就職した時に困らないように、働くことを想定した実践的なこと教えています。知識は、大学の他の科目で勉強してますし、興味がある学生はオンラインで自分で勉強するくらい意識高いですからね。 ー 実践的とは具体的には? 実際のIT現場で必要になるコミュニケーション能力が一番大切だと思っています。 ー 実践IT授業なのにコミュニケーション能力? IT企業を知らない人からすると、一日中コーディングをしているイメージがあるかもしれませんが、実はコミュニケーション能力が非常に重要視される業界です。結局、プロダクトを開発するためにプロジェクトに入ったとしても一人で全て開発するわけではありません。チームになって、他者と協力して開発をするプロジェクトでは、円滑なコミュニケーションが必要不可欠です。 そして、当たり前ですがその先にはクライアントがいます。クライアントは少ないお金、短い納期で最大限のものを要求してきます。特に日本人は、他の国の人と比べてその要求水準が高い。要求に拒否をし続けると、クライアントとの信頼関係も築けないです。だからといって、無理難題を常にYESといい続けても実行できない。 相手のふところに入って、要求を聞きつつ、提案する。難しいこと、できないことは相談しながら、解決策を見つけていく。技術の知識を知っているだけではだめ、コミュニケーション能力だけでもだめ。相手の立場に立って考え、相手の言いたいことをつかみ、ほしいものをあげる。それが一番重要だと思っています。 ー 授業でどのようにして、コミュニケーション能力を教えているんでしょうか。 授業ではなるべく発表の機会を作りアウトプットしてもらい、フィードバックしています。そして、僕だけでなく学生からもなんでもいいからフィートバックしてもらいます。この際、細かい文法や発音など日本語教育的な指摘をするのではなく、自分の言いたいことを、相手に上手に伝えているかがポイントです。テキストでのやりとりの際や、ドキュメントを作るときも同様で、どうやったら相手に伝わるかを考え、やらせてみて、フィードバックをしています。 学生の発表にフィードバックする教師 新サービスに対して投資家目線でフィードバックする開発者 自分も第二言語を勉強した経験がありますが、やっぱり第二言語でのコミュニケーションはサボりがちなんですよ。 ー コミュニケーションでサボるとは? 開発した新サービスを日本語で全て説明する学生 例えば日本人なら、日本語で詳細まで伝える能力はあるけど、それを英語とかだとできないから伝えることを諦めますよね。つまりコミュニケーションをサボる。でも、それを訓練してちゃんと自分の言いたいことが伝えられないと、日本のIT企業では働けないです。 ー 日本のIT企業での就職を前提として授業を設計しているんですね。  ちなみに前職はタイで教えていたとのことですが、Sun*の教師としてベトナムで教え、何か変化がありましたか。 ベトナムで実践IT授業を教えるのも楽しいですよ。変化でいうと、先ほど言ったとおり、学習の目的が違うことですねね。タイではITそのものを教えていましたが、ベトナムではIT業界で働くために身につけておくべきことを教えています。ですからタイではタイ語で教えていましたが、ベトナムではもちろん日本語で教えています。 ー Sun*で教えて思うことは何かありますか? やっぱり、学生への感謝ですね。はっきり言って、日本の経済力は強くないと思っています。また少子高齢化で人材不足が進んでいくので、これから衰退していく可能性すらあるんです。 インターネットでの国境がなくなりグローバル化が進む現在で、今後も到底、世界共通語にならないであろう日本語を勉強し、いつの日か日本で働いてもらうわけです。つまりベトナムの学生は、将来の日本の助けになってくれているわけですね。僕の仕事は、その学生が活躍できるようになってもらうことです。つまり将来日本を支えてくれる人の助けになるように教えているということです。教師として、日本人として、ベトナムの学生には感謝しかないです。 ー 平田先生が目指している教育とは? 教育は平等でないといけないと思っています。日本人だけが知れる情報があるなら、それは世界が間違っている。教育が平等になる世界を作りたいです。Sun*で教えている学生は優秀ですよ。しっかり教育を受けて、トップ大学に入学し、家庭環境にも恵まれています。でも世界には教育を受けられない子ども、境遇に恵まれていない子どもがたくさんいます。そんな人たちにも世界を変える方法として、ITを教えていきたいと考えています。 終わりに 【自分と世界を変える一つのツールとしてITを教えたい】というお考えの平田先生でした。"学生への感謝"は、日本就職をサポートしているわたしたちこそが、持ち合わせていなければならない大切な考えだなと今回のインタビューで改めて気付かされました。わたしたちの事業の内容やSun* Job Fairに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、こちらのFacebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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