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About xseeds

xseeds(エクシーズ)とは、グローバルに才能の発掘、教育、最適配置を行い

未来のイノベーターを輩出する教育プロジェクトです。

わたしたちは、世界中の才能の種を探し、光をあてることから始めました。

そして、これまでの事業やプロダクト開発で培ったノウハウとこれからのトレンドを反映した

独自カリキュラムを活用し、自身で未来を切り開くことができるよう、蕾になるまで導きます。

さらに彼らが才能を開花し価値創造できる最適な場所を見つけ、送り出していきます。

様々な要素 "x"と才能 "seeds"をかけ合わせ、未来のイノベーターを輩出し、

世界にポジティブなアップデートを起こす価値創造人材を創出するための仕組み

わたしたちSun*は、これをxseeds(エクシーズ)と名付けました。

xseeds(エクシーズ)とは、グローバルに才能の発掘、教育、最適配置を行い 未来のイノベーターを輩出する教育プロジェクトです。

わたしたちは、世界中の才能の種を探し、光をあてることから始めました。 そして、これまでの事業やプロダクト開発で培ったノウハウとこれからのトレンドを反映した

独自カリキュラムを活用し、自身で未来を切り開くことができるよう、 蕾になるまで導きます。

さらに彼らが才能を開花し価値創造できる最適な場所を見つけ、 送り出していきます。

登録学生には、Sun*が支援した400件のプロダクト開発のノウハウを凝縮した実践的なIT教育と、 大学4年間の日本語教育など、累計で最大1,200時間のカリキュラム(※1)を提供しています。

様々な要素 "x"と才能 "seeds"をかけ合わせ、未来のイノベーターを輩出し、 世界にポジティブなアップデートを起こす価値創造人材を創出するための仕組み わたしたちSun*は、これをxseeds (エクシーズ)と名付けました。、

xseedsニュース
一流の組込み系エンジニアはここから生まれる!SET学部の日本語授業とは?
一流の組込み系エンジニアはここから生まれる!SET学部の日本語授業とは?
Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の大原です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!電気通信学部(通称:SET)、このSET内に新設された組込み系エンジニアを目指すSESIコースは2019年に開始され、現在2期目となる2年生が約40名、そして2020年に入学した1年生60人の日本語教育を弊社で担当しております。SET学部の具体的な授業内容に関して説明していなかったので、入学して約4ヶ月が経った1年生の授業の様子を今回はお届けします。今回の記事で以下のような内容を理解していただけます。 SET学部とIT学部の日本語授業の違いとは SET学部の授業を担当する教師が授業で重要視しているポイントとは ぜひ最後までご覧ください。 SETの日本語授業の特徴 授業時間:1クラス90分総授業数:1学期で110時間程度1クラスあたりの人数:20人程度教科書:日本語初級大地 授業時間と学期内の総授業数はIT学部のHEDSPIと同じで、1年生は平日の5日間、毎日90分日本語の授業に参加します。なかなかハードですね(汗)。IT学部との違いでいえば、1クラスあたりの人数と教科書でしょうか。というのもHEDSPIは1クラス25人以上いるものの、SETでは1クラス20人程度で運営しています。また、HEDSPIとは違う棟で授業をしているため、教室も狭く学生と教師の距離も自然と近くなります。 教科書は日本語教育である意味定番となっている「みんなの日本語」は使用していません。かわりに「日本語初級大地」という教科書を使っています。この教科書はいろいろ特徴があるのですが、実際に使用している教師に話を聞いてみました。 イラストが多い➡︎文字ばかりの本に比べて、学生が飽きにくい➡︎ターゲットになっている文型や言葉の使い方、使う場面が理解できる 実践的なタスクも含まれている➡︎インタビュータスクなどの活動は授業に変化が作れるので、学生が飽きにくい➡︎会話の穴埋めタスクは、相手の返答によって会話の展開を変える必要があるので、より現実場面に即した内容になっている ただ覚えてリピートするだけではない➡︎日本語力だけではなく、コミュニケーションの練習になる 学ぶ語彙が「みんなの日本語」に比べると新しい➡︎日本で実際に使いやすい(ラッシュアワー、バイキングなど) ただし、前提としてこの教科書を使えば完璧!という魔法のような教科書は当然ながらありません。また、「みんなの日本語」も定番になっているからには、やはりそれなりの理由があるので、全ての教科書が一長一短であるのは事実です。しかし、今回授業を見学させていただいたタオ先生いわく、「学生が日本就職のために必要な日本語力は自分で考え、周りの意見も聞き、発信していける力。どうすればその力を身につけてもらえるだろう?と考えた末、新しい教科書を使うことにチャレンジしました。」とのことでした。新しい教科書を使うということは、教師にとってもテスト作成や授業準備などで大変なことが増えるのは事実です。ですが、学生のために一番いい方法を探るという一つの手段で、新しい教科書を使っています。 SETの学生たち 学生たちは先述したとおり1クラスに20名程度しかおらず、人数の少なさと距離感の近さもあってみんな仲良く授業に取り組んでいました。補足ですが、もちろんHEDSPIの学生や教師も和気あいあいと授業に取り組んでいますよ(笑)。教科書の特徴として実践的な会話練習も豊富にあるので、表現を入れ替えたり、穴埋めの会話を使ったペアワークやグループでの活動が印象的でした。 今までの記事で、学生たちがプレゼンテーションなどの発表をしている様子をお届けしてきました。このSETでも活動の一環として、ターゲットである第7課の形容詞を使って、学生たちが会話を自分で考え、前で発表していました。ちなみに第7課というと、初級の初級で英検5級の一歩手前くらいのレベルです。日本人にとっては当たり前すぎて逆にイメージができないかもしれませんが、この課のターゲットである形容詞を使うと、表現がより具体的になり、伝えられるメッセージが多くなります。 例)今日は暑いですから、冷たいお茶をのみませんか。 例)あそこにおいしいレストランがあります。 これらの形容詞を使って、情報を具体的に膨らませながら意味のある会話を考えます。 このグループは旅行の計画について話していました。おいしいベトナム料理のレストランへ行きます。おいしいご飯を食べます。それから、有名な町へ行きませんか。おもしろいところへ行きます。夜、静かなホテルで寝ます。etc.これらの内容を会話に織り込み、グループで計画を立てている場面の会話練習でした。まだまだ初級レベルなので本当に簡単な内容のように思えてしまいますが、抽象から具体、そしてコミュニケーションの本質である伝えたいメッセージを自分の言葉で懸命に伝える。 その様子から、内定者やすでに日本就職を果たした学生たちとも関わる機会がある私は、彼らの将来の姿をイメージしていました。きっと彼らは技術力だけではなく、コミュニケーション力も活かし、日本やベトナムで活躍する存在になるだろうと。学生は写真のとおり笑顔で楽しそうに話していたので、私が1人しみじみと彼らの将来像に期待を馳せていたなんで、知る由も無いでしょう(笑)。 担当教師は何を考える? 授業に関して、SETを担当しているタオ先生に授業で意識している点についてお話を聞きました。数ある中で、2点を教師の実践としてみなさんにお伝えします。 「学生が堂々と話せるように、細かいミスと大きいミスを区別して、適切なフィードバックをしています。」ここでいう細かいミスとは、意思疎通に問題がないもので、ローカルエラーと呼ばれます。逆に、意思疎通に支障をきたすようなものはグローバルエラーと呼ばれます。どのミスをどのタイミングで指摘するのか、教師として判断が求められます。というのも、ローカルエラーを全て指摘していては、やはり学生のやる気もそがれ、自信を失ってしまいます。逆にグローバルエラーを指摘しなければ、教えた文型の定着ができず、ターゲット内容が習得できないので結果的に学生が将来困ってしまいます。 タオ先生は、自身が日本語を学んできた経験や学生のレベルを判断し、適切なフィードバックをしているとのことです。 「1対1だけではなく、グループでのコミュニケーションのチャンスも与えることで、今後実践していくプレゼンテーションなどにも対応できる力をつけさせたい。そのためには、自信を持って堂々と話せるようになってほしい」日本語の授業でも、実践IT授業でも大勢の人の前で日本語で話す機会があります。そのときに必要なのは、間違いのない正しい日本語を話すスキルではありません。伝えたい思いを言葉にのせ、堂々と振る舞い、相手の反応を見ながら話すスキルです。ただし、こういったスキルは一朝一夕では身につきません。これもやはり経験あるのみ。そのための雰囲気作りや、「伝えたい」と思わせるような活動を常に同僚教師と意見交換しながら考えているそうです。 終わりに 今回はSETの1年生の授業についてお届けしました。まだまだできて日が浅いSESIコースですが、いい意味でHEDSPIと競い合って、お互いに切磋琢磨しています。今後の成長が楽しみですね。 わたしたちの事業の内容やSun* Job Fairに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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【Sun*教育事業部の集大成】学生の最終発表の様子をお届け!!
【Sun*教育事業部の集大成】学生の最終発表の様子をお届け!!
Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の永田です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!2020年12月、ハノイ工科大学で学んだ5年間の集大成として、学生による最終発表がありました。学生たちは実践IT授業で、Sun* Japan でも採用されているリーンスタートアップを使い、アイデアをビジネスにする手法を学んできました。そして迎えた最終発表では、実際に開発したサービスをデモンストレーションも含めて発表。当日は同じくIT講師の眞田(さなだ)さんと、開発側の責任者をしている西さんの2人が投資家役として参加し、学生の新サービスを評価しました。さらに学生の成長を見届けるべく、かつて日本語授業を担当した先生たちも多数参加し、まさに学生たちの集大成と呼ぶにふさわしい一大イベントになりました。 IT講師であり、教育事業部マネージャーの眞田さん 開発側全体の責任者の西さん この授業は、弊社を表す「価値創造」「アップデート」の2つが顕著に現れている内容です。海外人材の採用を検討されている人事の方はもちろん、教育事業に関わられている方、そして開発現場の方にも、Sun*がどんな組織で、どんな教育をしているのかイメージしていただける内容です。ぜひ最後までご覧ください。 リーンスタートアップとは? まずはリーンスタートアップと、それを取り上げた経緯を簡単に説明します。リーンスタートアップとは、「コストをかけずに最低限の製品・サービス・機能を持った試作品を短期間でつくり、顧客の反応を的確に理解・反映させることで、顧客がより満足できる製品・サービスを開発していくマネジメント手法」です。つまり、低コストで相手がほしいものをトライ&エラーの繰り返しで作っていく、というやり方です。そして、この授業を説明する上で重要になるキーワードが2点あるので説明します。 アントレプレナーシップ 起業家精神と訳されますが、新事業や新商品の開発などに高い創造意欲を持ち、それに伴うリスクに対しても果敢に取り組んでいく姿勢や発想、能力のこと DX(デジタルトランスフォーメーション) デジタルを活用し、ビジネスモデルを変換することで新たな利益や価値を生み出すこと(デジタライゼーション) 言われたことを忠実にやる。もちろんそれもスキルの一つですが、社会に蔓延る課題とそれを望む顧客を特定し、その課題をITにより解決することで、社会の発展に貢献する。アントレプレナーシップのもと、社会に新たな価値を創造し、アップデートを繰り返していく。そんな存在が社会(少なくともSun*)には必要だと考えています。前置きが長くなりましたが、そんな想いからこのリーンスタートアップというどの大学でも実践していない授業がスタートしました。 リーンスタートアップの授業設計 以下のような内容で授業は構成されていました。 アイデア発想法(組み合わせ発想法など)を通して、新しいアイデアを考える練習 リーンスタートアップの概念や具体的な手法 MVP(実用最小限の製品)開発とアーリーアダプタへのインタビュー 必要なツールを使用したWebアプリケーション開発(新サービス) スクラム(チームのコミュニケーションを重視し、PDCAを回していく開発手法) 実際に授業で使った教材の一部 これらを通して、学生たちはスタートアップのための必要事項が準備できるようになるのはもちろん、発注者の意見を取り入れて、アプリケーションの仕様を策定できるようになり、その仕様を完成させるために決めたスケジュールに沿ってスクラム開発していく、というリーンスタートアップの考え方には欠かせないスキルを身につけてきました。 プレゼンテーションの様子 学生たちは以下の4つに沿って、投資家に向けて発表しました。 現状の解決すべき課題の共有 ペルソナ(サービスを利用する対象者の想定) 新サービスの機能や特徴紹介 デモンストレーション 発表は、「新サービスはお金を払ってでも使いたいか」という観点から評価されます。また、この評価は投資家として参加している2人はもちろん、全学生が各グループの発表後にGoogle Formを使って評価する相互評価を取り入れていました。以下はほんの一例ですが、学生たちは顧客の課題を捉え、それを解決すべく、様々な新サービスを開発していました。 『地震の際、位置情報や危険性、避難場所として安全な場所を知らせるサービス』 『オンラインで目的に合わせた花が買えるサービス』 『アルゴリズムを活用して、自分にあうファッションを選択してくれるサービス』 『小さい子どもを持つ親が夫婦でデートできるよう、レストランの予約ができるサービス』 地震に関するサービスについて少し深掘りすると、地震が多い国・地域では、生活に不安を覚える人が多い。そして、発生頻度も過去のデータから増加し、実際の被害額も相当な額である。地震がいつ起こるかわからず、近くの避難所の情報が必要である。この課題に対しサービスを考え、MVPを用いてインタビューを世界中のアーリーアダプタに行い、フィードバックをもとにエリアのフィルタリング機能や避難所までの位置情報を使った案内機能なども追加で実装したそうです。また、有料機能を追加することで収益をあげるというビジネスモデルを想定していました。 素人の私からすると、顧客のニーズを反映させてサービスを作っている点に感心してしまいましたが、そこはやはり投資家の2人がしっかりビジネスとしての妥当性を考えます。このサービスに対する投資家のフィードバックとしては、 日本にある緊急地震速報は完全無料なのに、どうして有料機能があるアプリが必要なのか。災害時にはオンライン環境がない場合も十分ありうる。その場合の想定はしているのか。 位置情報サービスを使って、近くにある避難場所が確認できるのはいいが、各避難場所が何人くらい避難者を受け入れるキャパシティがあって、どのくらい空きがあるのかの情報がないとサービスとして成り立たない。 投資家のフィードバックを受ける学生 などなど授業の一貫とはいえ、あくまで投資家目線で妥当性を質問していきます。徹底してサービスが本当に成り立つのか、そのクオリティはもちろんのこと、そもそも顧客が本当に欲しいものなのか、顧客のニーズを満たせるのか、ペルソナ設定は正しいのか論理性もしっかり判断します。ありとあらゆる状況をイメージしていたかと思いますが、そこはやはりまだまだ社会人経験のない学生。フィードバックでは苦しそうな表情を浮かべることも。 一般的に単機能の作り込みなど、手を動かす作業が得意とされるベトナム人しかし新サービスとなると、論理的に考える力が必要です。反対に、思いついたアイデアをサービスにして、その顧客を探すというやり方では顧客は見つからず、多大なコストを無駄にしてしまいます。今回の発表で100点満点の発表をしたという学生はおらず、まだまだ論理性や妥当性という点では発展途中なのは事実です。しかしながら、国籍問わずどこの国の大学生でもできないことがほとんどなはず。ベトナムの大学生が日本就職を前に、このような実践的な開発全体のプロセスを授業で行うこと自体が唯一無二の授業です。 担当教師は何を考える? この実践IT授業という科目は、日本のIT企業で働くうえで必要となるスキルを教師がPMやSEとして働いている経験をもとに、授業に落とし込んでいくというスタイルをとっています。今回とりあげたリーンスタートアップはその中でも前例がなく、授業で扱うのは初めてでした。そこで、この授業を設計から担当した教師の声もみなさまにお届けしたいと思います。 授業設計をゼロから行うという点に関して 「リーンスタートアップで必要となるツールはすでにあります。また、Sun*でリーンスタートアップによる開発をしているナレッジも活用できます。なので、それらをどのように学生目線に落とし込むか、という点に工夫が必要でした。もちろんこの授業をする意義を理解してもらうのは大前提です。毎回授業が終わってから振り返りをしていたので、学生の反応や理解度からその妥当性はいつも考え、私も改善を繰り返していました。」 授業を通じて感じたこと 「課題の本質を捉えて、その課題を解決し、アイデアを発展させていくという考え方ができる学生はまだまだ少ないという印象でした。課題の本質を捉えるというのは、自分の思い込みや信念に則ってやる、という意味ではなく、その課題の妥当性を検証するプロセスの重要性を理解し、実行していくという意味です。授業で言えば、ペルソナ設定やインタビューなどですね。なので、この授業では本質を捉える力をいかにして養うか、というところに焦点を当てていました。」 課題解決を取り上げた教材の一部 とはいったものの、最終発表に至るまで、授業内では何度もフィードバックをしており、中間発表も実施しています。それらを通して、本質的な内容をとらえ、改善していく学生が授業を重ねるにつれて増えていったという印象です。その結果、最終発表ではアイデアが解決できる社会の問題やそのアイデアの有効性を期待以上のレベルで発表した学生が予想より多かったです。しかしながら、本質を捉えられなかった学生が一定数いたことも事実です。授業は日本語で行っているので、日本語の理解度も一つの原因であることは間違いないでしょう。でもそれ以上に、ベトナム国内で、妥当性や有効性を検証するというプロセスの重要性ややり方が浸透していないかもしれません。なので、今回のリーンスタートアップのような進め方にまだ慣れていなかった可能性があります。」 学生が得たもの 「この授業が学生にとって得るものが多かったと自信をもって言えます。特に経験という点においては、大きな収穫になったと思います。検証プロセスの重要性や実践方法はもちろん、そもそもアイデアを0からビジネスにしていくやり方を経験することなんて日本のエンジニアでもなかなかない。その経験が大学生の時点でできたということは、彼らが社会に出てからも財産になると思いますし、新規事業などでも、その経験は活かせると思います。今後もこういった時代のニーズを反映させた授業は学生のためにはもちろん、教師として時代のトレンドに乗り遅れないようにやっていくべきだと思います。」 終わりに 今回は5年生によるリーンスタートアップを使った新サービスの発表の様子をお届けしました。 教科書がなくても、必要とされている授業をアップデートを繰り返しながら進めていく。 Sun*にしかできない授業ですね。何はともあれ、5年間お疲れ様でした!わたしたちの事業の内容やSun* Job Fairに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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支え、高めあう教師チームを目指して〜ホーチミン拠点から若手教師たちのChallenge〜
支え、高めあう教師チームを目指して〜ホーチミン拠点から若手教師たちのChallenge〜
Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!ご覧いただき、ありがとうございます。実際に教壇に立ち授業をしているSun*の教師が各大学の魅力を発信していくプロジェクトをスタートしました!その名も 【ここが魅力!私たちの大学紹介Project】 私たちSun*がベトナム国内で日本語教育・IT教育を提供している大学は全部で4大学あります。その中で今回取り上げるのは、ベトナム国家大学ホーチミン校 情報通信大学(Vietnam National University HCMC, University of Information Technology 略称:UIT)。他大学と比べたUITの魅力とは何でしょうか。教育現場の先生たちから、ここだけでしか聞けない生の声をみなさまにお届けします。 UITと教師トレーニングコースとは? まず、UITについてかんたんにご紹介します。UITはベトナム南部のホーチミン市にあり、2019年8月からUITとSun*が提携し、プロジェクトがスタートしました。 UITの教師チーム 1~3年生まで380人ほどの学生が日本語を学んでいて、教師は常勤7名(日本人2名・ベトナム人5名)と非常勤2名で授業を行っています。Sun*のほかの3大学と比べると、非常に新しい拠点です。教師の年齢も比較的若く、これから日本語教師としてのキャリアを作っていく先生が多いので、チーム全体が自己改善に向けて積極的に学ぶ姿勢・他者の意見を素直に聞く姿勢をもっています。 そしてここからは、今回ご紹介する『日本語教師トレーニングコース』についてお話します。このコースは経験が浅い教師のために企画された、教師の勉強会です。かんたんな経緯を紹介します。UITがスタートした当時、授業を担当する先生たちの教師歴は長くて1年程度しかなく、よい授業のやり方や学生との関係づくりの方法といったことがわからず困っていました。大学に経験豊富な先輩がいないために、悩みを相談できず自分たちだけでは解決できないという状態でした。 そこでSun*の他大学の先生たちに協力してもらい、2020年2月から第一期のトレーニングコース(当時は『若手教師支援コース』という名称)が開催されることになりました。そしてコースに参加した先生たちが自信を持って授業に取り組む成長した姿を見て、新しく入った先生たちにもトレーニングコースを受けてもらったほうがいいと判断し、2020年12月からトレーニングコースの第二期がスタートしました。現在はUITから4名、DUT(ダナン工科大学)から2名が参加しています。 トレーニングコース第1期の成果 このトレーニングコースは、コース自体が目標・目的を意識して主体的に問題解決に取り組める仕組みになっています。そしてトレーニングに参加するかたわら、トレーニングで染み付いた目的意識と主体性を武器に、第一期の先生たちは各々の課題や興味から必要なことを自主的に勉強するようになるという効果も見えました。 具体的に例をご紹介します。ある先生はトレーニングコース終了後も外部の勉強会に参加して、日本語教育に関する知識を深めています。今まではそういった外部の勉強会に参加したことがなかったのに、積極的に学ぶ姿勢を持つようになりました。また、別のある先生は学生たちの学習意欲を高めるために、自らモチベーションアップのイベント企画に挑戦しています。そういったUITで実践している授業外のモチベーションアップのイベントはまた今後お伝えしますね。 さて、まとめるとトレーニングコースの成果としては、以下のようなことがあります。 目的意識が強くなり、一貫性を持って物事に取り組めるようになってきた 自分の課題を解決することを目的にしているので、課題解決能力が伸びた 課題解決のプロセスではメンバーが相談して実施するので、チームも結束も強くなった また、自信をもって教壇に立つ姿は学生の信頼も集めています。Sun*では教師評価の一環として学生によるアンケートをしていますが、事実、学生アンケートの結果もトレーニング以前より高くなりました。 第一期トレーニングコースに参加した先生の声 日本語教育の基礎的な知識を得て、授業で実践できたことがよかった。また、授業に関する悩みについて話せて、いろんな人から回答をもらえたおかげで問題が解決できた。 上記の声はほんの一例ですが、参加した先生たちは今ではUITの教師チームを引っ張っていってくれる頼りになる存在になりました。そんな先輩教師に続けるよう、第二期トレーニングコースに参加している教師も日々学んでいます。 トレーニングコースが目指すもの さて、ここからは実際にトレーニングコースで実践している内容に関して一部をご紹介していきます。日本語教師のトレーニングというと、言葉や文法の正しい知識を身につけるとか、教え方を学ぶというイメージをされるかもしれません。しかし、このトレーニングコースではベテラン教師が知識を教えるというスタイルではありません。事前課題で自分の考えをまとめてきたり、授業の実践を発表したり、ほかの先生と協働したりしながら、主体的に自分自身の答えをつかみにいく環境があります。たんに型を習ってそのとおりにするのではなく、先生一人一人が自分の課題と向き合い解決する力を身につける(自己成長できる)ことを目指して始まりました。 どんな授業を実践するかアイデアを持ち寄り、発表している場面 特徴1. 目標・目的意識を大切にする Sun*では「日本で活躍できる人材を輩出する」ということを事業目標としています。このトレーニングコースは「学生が”日本で活躍する”ってどういうことなの?」という問いから始まりました。学生たちの未来がよりよくなるために教師として今何をすればいいのか、それがわからなければHUITの先生たちがひとつのチームとして同じ方向に向かうことができません。大きな目標がなければ、毎日の授業もただの作業になってしまいます。だから、学生たちが卒業までにどんな力を身につけなければならないのか、そしてその目標に向かうために教師としての方針はどうあるべきか、ということを時間をかけて考えました。参加したそれぞれの先生たちは以下のようなアイデアを持ち寄りました。 特徴.2 授業の実践とつながる学習 トレーニングコースの内容はすべてが実践とつながる、”生きた学習”です。(トレーニングコースで行うことの例) さまざまな教授法のバリエーションを知って自分の授業に取り入れる ビデオ撮影した授業の様子をほかの先生たちと見ながら意見を交換する テキストの使い方についてアイデアを出し合ってよりよい授業の進め方をさぐる トレーニング中の一コマ 直近で行った授業に関するトレーニングでは、授業で使用しているテキスト『みんなの日本語』を取り上げて、授業の目標や練習方法を考えるといったことを行いました。「今日の学習内容で学生は何ができるようになるのか」という授業の目標を立てて、そのためにどのような練習を取り入れたらいいのか、ということを考えました。例えば「自分の経験を話すことができる」という目標があれば、「旅行の経験についてグループで話し合う練習をしよう」というようなことです。 私たちは常に目標ありきで授業を構成します。その目標があるからこそ、今回のこの授業で何をすべきか、この質問でどんなことを考えさせたいのか、この活動が目標のためにどんな効果をもたらすのか、といった【目的・目標とそれにあった手段】を論理的に考えた授業ができます。そして、トレーニングコースで学んだことは授業で実践して、結果を振り返る。うまくいったことを共有し、うまくいかなかったことを相談して、次の授業に臨む。そのように学習と実践がらせん状につながり、日々成長できることを目指しています。 自信を持って堂々と授業をする教師 学生を巻き込み、主体的な授業を進行する教師 トレーニングコースのその先 トレーニングコースを通して、先生一人一人の成長が実感できました。同時に、コース終了がゴールではないということも学びました。コースを終えた先生たちは自身の成長を実感するとともに、よりいっそう成長したいという気持ちがふくらんでいます。現在トレーニング中の先生とともに、チーム全体が成長し、より多くの学生に高いクオリティの日本語教育が届けられることを目指しています。わたしたちは学生たちがそれぞれ自分の道を見つけて活躍できるようになってほしいと考えています。そのためにも、教師の一人一人が自分の得意分野を見つけて、その分野でのリーダーになり、全員がリーダーの意識を持ったチームを目指しています。 授業のアイデアに関して真剣に相談し合う教師 授業の振り返りを同僚同士で実施中 UITはSun*の他拠点の先生方が協力してくれたことによって支えられてきました。成長して得た成果を、他拠点に還元し、Sun*全体の教育の質があがることに貢献したいと考えています。 終わりに 今回はベトナム国家大学ホーチミン校 情報通信大学(UIT)の大学紹介でした。わたしたちの事業の内容やSun* Job Fairに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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学生の未来のために~教師の成長に真っ向から取り組むダナン工科大学~
学生の未来のために~教師の成長に真っ向から取り組むダナン工科大学~
Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!ご覧いただき、ありがとうございます。実際に教壇に立ち授業をしているSun*の教師が各大学の魅力を発信していくプロジェクトをスタートしました!その名も 【ここが魅力!私たちの大学紹介Project】 私たちSun*がベトナム国内で日本語教育・IT教育を提供している大学は全部で4大学あります。その中で今回取り上げるのは、ダナン工科大学(The University of Da Nang, University of Technology 略称:DUT)。他大学と比べたDUTの魅力とは何でしょうか。教育現場の先生たちから、ここだけでしか聞けない生の声をみなさまにお届けします。 はじめに みなさん、始めまして。このシリーズでは、ダナンの日本語教育情報を実際に教壇に立つ教師の目線からお伝えしていきます。本記事では、主に、教師が何を考えてどんなことをしているのか、どのように授業が行われているのか、どのような学習者が在籍しているのかということを、可能な限りリアルな形でお伝えしていきます。 DUTでは、『学習者の自律性』を育むことを1つの大きなテーマとして掲げています。『学習者の自律性(Learner Autonomy)』を簡単な言葉で説明すると、自分の学習に責任を持ち、計画をたてたり、その計画を実行したり、その計画や実行の結果を自分で評価し、改善を繰り返す能力ということができます。この『学習者の自律性』を高めるためには、教師自身も、自分で成長していける教師であるべきでしょう。第1回目の今回は、このような教師の成長を支えるDUTの取り組みを1つ、ご紹介していきたいと思います。 教師の役割の重さ DUTの日本語教育に携わる私たち日本語教師は、日本語教育のさらなる発展のためには、『教師の成長』が欠かせないものだと考えています。よく考えてみると、私たち教師は、ただ単に授業(ティーチング)を行っているだけではありません。例えば、次のような役割りも教師は担っています。 ファシリテーター(授業活動などが円滑に行えるように支援します。) コーディネーター(学習者の学習内容、評価などをコースデザインという形で作成します。) マネージャー(学習者の出席や成績を管理運営します。) クリエイター(教材や課題を作成します。) アドバイザー(学習者の学習にアドバイスをします。) カウンセラー(学習者の将来の進路の悩みや学習の悩みの相談にのります。) アンカー(職場内のあらゆる異なる立場の人と人を結びつけます。) 主体的に取り組む学生たちをときにはじっと見守る教師 このように整理してみると、どのくらい教師の役割が重要で、ただ単に教えるということに留まっていないかイメージしていただけたのではないかと思います。 私たちが目指すもの 『上手に日本語の知識を学習者に伝えることができる先生』や『自分が計画した教案通りに授業が進められる先生』、『自分が日本で経験したことを学生に上手に伝えらえる先生』このように『教師が持っている知識を学習者に与えなきゃ!』という意識が強すぎては、主体的に考えて行動する『自律した学習者』を育成するのは、難しいと考えています。 そこで私たちの拠点では、教師の1つの理想形として、『自己成長型教師』というものを挙げています。この『自己成長型教師』とは、次のことができる教師です。 自分で自分自身の問題や属している組織の問題を発見することができる。 発見した問題の解決策を自分自身で、検討することができる。 検討した解決策を、実際に行動に移すことができる。 その行動の結果を自分で評価することができる。 評価を行った結果見つかった、悪い点を改善することができる。 自分で解決できない課題を、問題と共に、解決に向かった行動ができる。 このような要素を兼ね備える『自己成長型教師』でないと、『自律した学習者』を育てることが非常に難しいです。そのため、『自己成長型教師』となれるよう、DUTでは教師が成長できる環境を整えています。今日は、毎週行っている「振り返り会」について紹介していきたいと思います。 振り返り会の概要 DUTでは、拠点内での「振り返り会」と呼ばれる勉強会を、週に1度実施しています。実は、今年度より大幅な日本語教育プログラムの改革を行いました。代表的なものとしては、テキストの変更です。現在、日本語教育界で広く使用されている「みんなの日本語」から、自己表現を中心とした日本語教育を展開する「NEJ - A New Approach to Elementary Japanese -」とトピックで日本語を学ぶ「まるごと 日本のことばと文化」、この2冊を軸にした日本語教育を行っています。(これらの教科書の詳細や実際の授業の紹介はまた別の記事でご紹介しますので、お楽しみに!)この2冊の導入は、DUTの日本語教育の大きな転機です。それと共に、新しい挑戦でもあります。このような新しい挑戦を、個々の力ではなく、組織の力で進めていこう!ということで行っているのが「振り返り会」です。 この振り返り会は、同じ背景、同じ実践を共有する教師達で、より具体的、かつ深みのある『振り返り』を、おしゃべりを中心とした気楽な雰囲気で行うことを目的としています。そして、『振り返り』の習慣がない教師にはその習慣を身につけること、また、1人で振り返ることができる教師は、同僚と振り返ることにより、自分が気づくことができなかった視点や考えを取り入れることを目標としています。実施する際の方法は以下の通りです。 授業の合間におしゃべりを通して、授業を振り返る教師 実践結果の共有 まず、1名の参加者が自分の実践でうまくいかなかった、悩んでいることを全体に共有し、他の教師と共にその解決策を考えるというものです。これは、わたしの悩みは、あなたの悩みでもありますよね!ということが前提となっています。ですので、聞き手は、自分の問題として、相談者の話を聞く必要があります。 相談者へのフィードバック 共有の後は、その相談者に対してのフィードバックや意見交換を行います。この方法は、一見効率よく全体に手っ取り早く悩みを共有できると考えるかもしれませんが、相談者の立場に経って聞き手が考えらえるか、フォードバックをしてもらった相談者はどのようにそれを次に活かすの?という問題も抱えています。 振り返り会のやり方は実はもう一つあります。それは、特に相談者はたてずに、これから行われる授業に対して相談しながら一緒に教案を作るというものです。誰も結果が分からないことに対して、全体で成功に向かっていけるようにすることが狙いです。「NEJ」「まるごと」という新しいテキストを題材として、どのような授業が考えらえるか、どのようなことに気を付けないといけないのか、そもそもやる必要がない練習はないかなどといったことを考えます。では、実際に振り返り会に参加している先生がどのような悩みを抱え、それが振り返り会を通して、どのような変化が見られたのでしょうか。 実際の声  DUTのとある先生(A先生)と私(森末)とでこの「振り返り会」の振り返りをしてみました。どのような変化を2人は感じているのでしょうか。 今日は、振り返り会の振り返りをしたいと思います! なんか、ややこしいですね。 かにね。さてさて、簡単に言えば、ビフォー&アフターを一緒に考えたいんです。 なるほど。やる前とやった後っていうことですね。 そういうことです。で、どうですか。 どうですかって急ですね(笑)。そうですね。振り返ることは大切だということは頭では分かっているんです。でも、「振り返ってね」って言われても、何をどう振り返ればいいのか分からなかったんですよ。だから、授業をしては、「うーん、なんかうまくいかなかったと思う。」みたいな感じで、同じところをぐるぐる回っていたイメージですね。 あ、そうなんだ!ちょっと意外ですね。 そうですか?!この振り返り会で、おしゃべりしながら、みんなと授業について、あーだこーだ話していると、「あ、こうやって振り返っていけばいいのか」っていうことに気が付いて。 こうやってって、どうやって? ですよね。えっと、基本に立ち返って振り返っていくということですね。私は、目の前の事につい入りこんじゃうところがあって。自分でも気づかないうちに。だから、目標に立ち返って、この授業の目的は何か、この練習の目的は何かってそこから、振り返って行くことが重要なんだって思って。 それは、大きい収穫だったんじゃない? そうだと思います。おしゃべりするだけでも、全然違うなと思って。 でしょう。おしゃべりって意外と奥が深そうですよね。 まとめ① A先生は、1人での振り返りに関して、「問題が見つかるだけで、前に進んでいる感じがしない」と言っていました。これは、きっとA先生だけではなく、他の多くの先生にも共通する問題じゃないかと思います。A先生は、この振り返り会を通して、どうやって振り返ればいいかという『振り返り方』を獲得したという事を言っています。さてさて、他にも、何か変化はあったのでしょうか・・・。 他にはどう? うーん、新しい教科書を使い始めたんで、わからないこともあったり、これでいいのかなって思ったりすることがありました。特に、教え方の面で。 なるほどね。 ええ。でも、振り返り会って、「この授業はこうやって教えたよ!」とか、「次の授業は、こうやって教えてみない?」っていうことをやるじゃないですか。 そうだね。やってる。 そういうのを通して、自分自身の教え方のバリエーションも広がってきたなぁって思うんです。 あぁ、その気持ち、私もよくわかりますね。 そうですよね。特に、NEJもまるごともテキストは、新しい日本語教育のアプローチだから、教え方もこれまでとは全然違っているし。やっぱり、一人の力じゃなくて、みんなと一緒に考えると自分ひとりではわからないことも見えてくるなぁって実感しましたね。 そうですよね。私も、同じ感覚です。どの先生の実践も、一見同じように見えるけど、細かいところで違っていて、その一工夫が授業のスパイスになったりするんだろうな、と思っていつも参加してます。 まとめ② A先生も私も、他の教師の実践を知ることで、自分の教え方のバリエーションが増えたと感じています。常に、1人で考え授業をしていると、自分自身の思考が凝り固まってしまいがちでしょう。そうすると、本当はいろいろな進め方ができるはずの授業がいつのまにか、正しい・正しくないの話になってしまいます。この振り返り会は、その状態になるのを、予防してくれるものであると言えます。 このように、A先生は、この振り返り会への参加を通して、振り返り方法の獲得と新しい教え方の獲得があったようです。「おしゃべり」という一見何でもない、遊びのように思える事ですが、その内容を少し授業のことにするだけで、これだけたくさんの気づきや学びを得ることができるということが分かります。 振り返り会の様子 DUTでは、個々の教師の成長をチームで後押ししようとしています。それを、具体的な行動に移したものが「振り返り会」です。なぜ、そこまで教師の成長にこだわっているかというと、その根底には、「教師の成長=日本語教育の発展=学習者の明るい未来」という意識があるからです。 この記事を読み、もしもっとDUTの日本語教育について知りたい!と思われた方や、どのような学習者がいるのか知りたい!と思われた方など、何か興味を持たれた方がいらっしゃれば、ぜひご連絡いただけき、情報交換や意見交換をさせていただければと思います。ありがとうございました。 今回はダナン工科大学の大学紹介でした。わたしたちの事業の内容やSun* Job Fairに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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(ビデオあり)唯一無二の科目!教育事業部マネージャーが語る【実践IT授業】への想い
(ビデオあり)唯一無二の科目!教育事業部マネージャーが語る【実践IT授業】への想い
Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の大原です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!これまで何度か記事でも紹介していますが、弊社の教育事業では【実践IT授業】というオリジナル科目を教えています。授業内で実践したプレゼンテーションの様子などは今までお伝えしてきましたが、今回の記事で改めてこの実践IT授業という科目についてご紹介させてください。今回はいつもと違い、IT講師でもあり、教育事業部のマネージャーでもある眞田(さなだ)先生にお話を伺った様子をビデオでもご覧いただけます。 Vol.1 Sun*オリジナル科目【実践IT授業】誕生STORYに迫る! 実践IT授業誕生STORYとは? https://www.youtube.com/watch?v=coE_Sjt0HDU&feature=youtu.be この実践IT授業は、教科書がないところからスタートしています。 ITを勉強する場合、母国語で勉強するのが一番効率が良いんです。 日本人がITを勉強する場合も、日本語で勉強しますよね。 同じようにベトナム人がITを勉強するなら、ベトナム語で勉強するのが一般的です。にも関わらず、学習中の日本語を使って、ITを勉強する。そんなニーズもなく、当然教科書もないというところからスタートしています。 なので、私は最初に海外の学生が日本語を使ってITを勉強する意義や目的を考えるのに非常に頭を悩ませました。 実践IT授業はなぜ必要なのか? 私が最初に着目したのはITの会社ではソフトスキルが求められるところです。 これはITの会社だけではなくて、日本の会社全般に言えることだと思いますが、日本の会社ではコミュニケーションスキルや、報告の仕方がその人の評価に直結するということがよくあります。 こういうことから、もし海外の学生が日本で働くなら日本人の特徴や日本の商習慣を絶対に理解しておいたほうがいいと考えました。 ベトナムもそうなんですが、海外の会社って実力主義なところがあり、ITのスキルや、日本語力などに意識がいきがちです。 私が実際に日本でITエンジニアとして働いていたときもよくコミュニケーションをとるようにしていましたし、このコミュニケーションの良し悪しがプロジェクト成功の可否に大きく影響していると思いました。 わたしのかつての上司もコミュニケーションの重要性について言及していたのが今でも印象的ですし、わたしも今では同じような考え方を持つようになりました。 実際のITの会社で働いてみないとわからないですが、IT以外の人がITエンジニアというと、ずっとプログラミングをしているイメージがありますが、実はプログラミングしている時間は非常に短く、大半はお客さんや開発メンバーとのコミュニケーションだったりします。 こういう観点から実践IT授業においても、プログラミングスキルよりも実際のコミュニケーションに役立つような授業設計にしました。 Vol.2 【実践IT授業】を支える教師と、その授業設計とは? IT講師=日本語教師? 先述した通り、実践IT授業の教師として、実際のプロジェクト経験がとても重要なスキルになってくると思っています。実際にITのプロジェクトを通した経験談や失敗談を授業の中で語れるかどうかが、学生の納得感につながると思うからです。もう少し詳しく説明するとプロジェクトの開発手法やプロジェクトの課題などはプロジェクト単位でも異なりますし、それこそプロジェクトの開発手法に関しては毎年毎年少しずつ変わってきています。実践IT授業の教師はこのような変化に対応できるスキルが求められます。そのためにも、IT講師には実際に大学で教鞭をとってもらう一方で、開発プロジェクトにも入ってもらうようにしています。 https://youtu.be/Qhd81jnjPKM 幸いにもわたしたちの会社はITの会社で、社内プロジェクトもいくつかあります。 その社内プロジェクトでPMやSEを経験し、そこで感じた課題感を授業に落とし込むことができます。お分かりかもしれませんが、この実践IT授業のカリキュラムは毎年アップデートをしています。年によっては50%近くカリキュラムをアップデートすることもあります。 カリキュラムを教師が考え、頭を悩ませながら、それでも実際の授業に落とし込んでいく、というのが腕の見せ所だと思っています。正直、カリキュラムの変更を行うことはわたしたちも不安があります。 本当に学生のためになっているかどうか。それでもいい教材、いいカリキュラムを作ろうとしています。 授業で大事にしていることは? 実践IT授業を作るうえで、欠かせない考え方がOSSだと思っています。わたしは授業を作るときもプロジェクトも同じものだと考えていますので、きちんとチームメンバーで議論をしながらよりよいもの、より良い教材、よりよい授業を作ることが重要だと考えています。 Vol.3 【実践IT授業】 DX時代の教育IT化とその実践とは? 実践IT教育とICT教育について https://youtu.be/CAYrdS-4tso 日本の教育においても、IT化を進めようという話がでておりますが、この実践IT授業においては全てIT化しており、学生の管理、それから授業の運営などに関してもインターネットがあればすべて完結できるようになっております。昨今日本の授業においてもオンライン授業というのが話題になっていましたが、この実践IT授業においても当然オンライン授業、それからオフライン授業どちらにも対応できるように設計しています。 オンライン授業でもオフライン授業でもメリット、それからデメリットがあると思っていますので、それをきちんと使い分けたうえで、授業運営をすることが重要だと思っています。 その上で、この実践IT授業においては実際に仕事で使えるようなスキルだったりコミュニケーションを身につけてほしいと考えていますので、学生とのコミュニケーションはチャットツールを使っていますし、学生の授業においても全てクラウドサービスで管理しています。 また、出席、成績においても自社で開発しているLMSを使って学生がスマホ一つあればすべて授業の確認ができるようにしています。 おそらくこの教育のIT化というところだけ考えれば、日本のどの教育機関にも負けていないと考えていますし、私自身ITエンジニアとして働いていたので、このIT化という部分に関しては妥協できないと思っています。 また最近日本ではDXという言葉が使われるようになりました。 このDXは2つの意味があって、一つはデジタイゼーション、もう一つはデジタライゼーションというのがあります。デジタイゼーションは今までアナログだったものをデジタル化していこうというものになりますが、日本の教育、まだまだアナログなところがあります。 わたしはこういった部分にもデジタイゼーションをして教育はIT化、ITのプラットフォームにしていきたいと考えています。 Vol.4 【実践IT授業】の原点にして頂点の考え方 実践IT教育が目指す先とは? ここまで長々と実践IT教育の重要性や、IT講師に求められるスキルついて話してきましたが、やっぱり一番大事なことは学生がきちんと理解して、学生のためになっているかどうかだと思います。どれだけいいツールを使っていても、どれだけ授業の内容が実践的でも、それで学生が理解できなくて、そして、学生が腹落ちしなければそれは授業としてまったく意味がないものだと思います。 そのためには、ITエンジニアとしてのスキルも大事なんですが、教師としての教授スキルも重要だと考えていますし、そのための努力、そして勉強は一生し続けなければならないものだとわたしは考えています。 https://youtu.be/L0BXH41JoJ0 終わりに 今回はSun*オリジナル科目である実践IT授業についてお伝えしました。教師が実際に開発現場にも携わり、開発のナレッジや経験を教育に落とし込む。まさにSun*にしかできない授業ですね。新卒学生が日本のIT企業で活躍できるのも納得です。わたしたちの事業の内容やSun* Job Fairに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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素材の良さには自信あり。 ―各地の英才、ここに結集! ベトナム国家大学ハノイ校
素材の良さには自信あり。 ―各地の英才、ここに結集! ベトナム国家大学ハノイ校
Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!ご覧いただき、ありがとうございます。実際に教壇に立ち授業をしているSun*の教師が各大学の魅力を発信していくプロジェクトをスタートしました!その名も 【ここが魅力!私たちの大学紹介Project】 私たちSun*がベトナム国内で日本語教育・IT教育を提供している大学は全部で4大学あります。その中で今回取り上げるのは、ベトナム国家大学ハノイ校(Vietnam National University 略称:VNU)の傘下である工科大学(Hanoi University of Engineering and Technology 略称:UET)。実はVNUという略称はベトナム国家大学全体を指しており、その傘下である工科大学はUETと呼ばれています。(以下、この記事ではUETと記載)他大学と比べたUETの魅力とは何でしょうか。教育現場の先生たちから、ここだけでしか聞けない生の声をみなさまにお届けします。 UETとは? ベトナム国家大学(VNU)ハノイ校の一員である工科大学(UET)は、2017年にSun*との共同プログラム「日本語・ITコース」を設置。その第一期生(2021年6月卒業見込み)が2020年、初めてのSun* Job Fairに挑戦しました。コースに登録する学生は一学年40~60名と、Sun*が提携する拠点の中では比較的小規模ですが、以下にご紹介するように、ポテンシャルの高い学生が集まっています。 ベトナム国家大学ハノイ校(UET)は理系トップのハノイ工科大学(HUST)と並ぶ名門大学 1906年に設立されたインドシナ大学の流れをくむベトナム国家大学ハノイ校。日本における知名度は高くありませんが、ベトナムでは一、二を争う名門大学です。その名門っぷりを見てみましょう。 2021年度版のTHE World University Rankingsでは、ベトナムで唯一、1000位以内にランクイン2021年度版のQSアジア大学ランキングでは、ベトナムの大学として最高位となったベトナム国家大学ホーチミン市校(158位)に次ぐ160位2020年度大学入学選抜では、HUSTの日越情報工学部(Sun*がサポートするHEDSPIプログラム実施学部)の合格最低点が27.98点、そしてUETは28.1点ちなみにベトナム最難関のハノイ医科大学医学部は28.9点でした。 UETはIT教育分野でも高い実績をあげています。ACM/ICPC国際大学対抗プログラミングコンテスト決勝大会へは2015年~2019年まで5年連続で出場。過去7回の出場回数はベトナムの大学の中では最多であり、2018年の決勝大会ではベトナムの大学として過去最高の14位/128チームに食い込みました(同大会で東京大学4位、東京工業大学31位)。 <日本語担当のT先生>   日本語・ITコースでも国内ハッカソンで3位入賞など、なかなか優秀な学生が多いようです。授業で日本語と悪戦苦闘している姿からはちょっと想像しにくいのですが(笑)。ああ、こんなに優秀な学生さんをお預かりしているのだから私たちも頑張らねばと、改めて身が引き締まりますね。 実学重視の大学の気風、早くからインターンにも積極参加 実践的な教育を重視するUETの情報工学部では、1年次でも履修科目の40%で実機演習による教育が行われ、ゲーム制作などのプロジェクトに取り組みます。2年次には60%、3年次には80%の科目が実機演習型の授業となっています。 インターン中のドゥックくん(4年)日本で働く日を夢見て、内定獲得後もスキルアップに余念がない。 また、UETでは企業インターンが必修(3単位)となっているため、早い学生は1年次からインターンを始めます。実際、日本語・ITコースの学生も2年次終了後の夏休みにはクラスの半数がインターンを経験済み。「ハノイのシリコンバレー」と呼ばれるズイタン通りが大学から徒歩圏内とアクセスも良く、IT大手からスタートアップまで大小様々なインターン先が選択可能なため、卒業までに複数のインターンを経験する学生も少なくありません。 学費の安さから、7~8割が地方出身の学生 ベトナム国家大学ハノイ校は全国に2校しかない「国家大学」の一つであり、首相直属の教育機関として予算の優先配分など、政府の手厚い支援の下にあります。学費も他の大学に比べて1/3~1/2と安いため、経済的に豊かなハノイの学生だけでなく、地方出身の優秀な学生たちも「国家大学」を目指します。 「日本語・ITコース」も学年によって異なりますが、70~80%以上が地方出身の学生で占められています。その多くが教育資源の限られた地方の厳しい環境でたくましく学んで這い上がってきた学生たち。中には少数民族出身者もいます。まだまだ貧しいベトナムの現実を肌身で知る学生だからこそ、ITの力で社会に貢献できる人材になってほしいと教員一同願っています。 ここからは学生たちの声。トップバッターは2020年6月に卒業し、10月から再生可能エネルギー事業を手掛ける都内のA社で働き始めたチーさんです。 チーさん チーさんはハノイから西北へ150キロ、北部山岳地帯にあるイエンバイ省の出身。最近ではムーカンチャイ地区の美しい棚田が新たな観光スポットとして注目されているイエンバイですが、一人当たりGRDPでは全国63省・市のうち58位と、まだまだ貧しい省です。 「うちは農家ですから、父も母も私の勉強のことなど全然関心がありませんでした」というチーさんが一日に8時間も勉強するスーパー小学生になったのは、「近所のお兄さんにおだてられているうちに」だそうです。高校卒業まで省トップクラスの成績を維持し、医大進学も可能だったチーさんですが、これまた「近所のお兄さんのPCがカッコよかった」という理由で情報工学部へ進学。そして、初めての都会暮らしに戸惑いながらも1年生の冬、Sun*が日本語・ITコースに先駆けて開講した「夜間日本語クラス」に応募しました。いわば、UETの日本語・ITコース「0期生」です。 只今、新天地で奮闘中! 日本で新たな生活をスタートさせたチーさんにインタビューしてみました。 Q. 日本での暮らしはどう? イメージと違ってたこととか、驚いたこととか…。 「まず第一に、道を歩いていても安全なことですね。運転マナーの悪いベトナムでは道路を横断するのも“命がけ”ですから。あと、もう冬なので、とにかく寒いです。寒くて乾燥している。でも、雪は早く見てみたいですね。服の色もベトナムとは違いますね。私、ベトナムでは赤とか黄色とか、カラフルな服が好きだったんですが、日本人は黒とか茶色とか。でも、シックで素敵だと思います。日本へ来る前は、日本人ってちょっと近づきにくいイメージがあったんですが、すごく親切でやさしいです。」 Q. 日本で働き始めて、何か目標はできましたか。 故郷の山河はいつまでも心に。 「大学にいた頃はまだ具体的なことは考えたことがなかったんです。ただ、自分の専門がITだからIT分野で働きたい、将来は大学で学んだことを生かして社会のために何かちょっとでも貢献できればいいな、と。でも、会社のビジョンや再生可能エネルギーが秘めた可能性について知るうちに、ハノイのあの汚れた空気を思い出したんです。再生可能エネルギーの利用が広まれば、ベトナムの空もきれいにすることができる。私は私の学んだことを発揮してその一端を担いたい、今はそう考えています。」 チー先輩に続け! 後輩たち! クインくん(2年) 日本語クラス「無遅刻・無欠席」記録を更新中のクインくん。日本語のクラスでは前から三列目、真ん中の席がクインくんの指定席です(笑)。クインくんはハノイから東へ65キロのフンイエン省の出身。古来から教育熱心で知られる地方で、「フンイエンでいい高校に入るのはハノイの大学へ進学するより難しい」という人さえいます。その高校入試の数学で省トップの成績を取ったのがクインくん。 省でも特に優秀な数人にしか与えられない「優秀学生賞」を過去に何度も受賞しています。クインくんいわく「父も母も僕の将来については“真面目に仕事をして元気に暮らせればそれで十分”というスタンスで、進学や勉強のことでプレッシャーをかけられたことはない」とのことですが、なぜか小さい頃から勉強が好きな子供だったそうです。そして、高校生の時に買ってもらったPCでPascalに熱中。大学でも大好きなプログラミングの勉強を続けることにしました。そんなクインくんに、ITスキルを生かして将来作ってみたいものを聞いてみました。 「まず学校の先生の授業準備の負担を軽減できるようなソフトを作りたいです(インタビュアーのT先生、これを聞いて大感激)。それから求人マッチングアプリです。僕自身、インターン先を探し始めたところなので。あとは、ガン細胞の早期発見を可能にするチップの開発ですね。じつは、最近このVNUでも肺ガン検査用チップの開発に成功したそうなんです。」 高校時代の恩師と大学入試直前にスランプに陥ったクインくんに寄り添い、背中を押してくれた恩人。 ゴックさん(1年) ゴックさんの出身はハノイから北へ300キロ、中国・広西チワン族自治区と国境を接するカオバン省です。人口の90%以上が少数民族というカオバン省は、一人当たりGRDPが62/63位とベトナムでも特に開発の遅れた地方。ゴックさんも中学進学のため11歳で親元を離れ(ベトナムは小学校5年、中学校4年)、寄宿舎生活を始めました。「あのまま地元に残っていたら、私も大学に進学することはなかったと思います。」村の子供はたとえ高校まで進んでも、大学にまで進学できる子はそのわずか10%だといいます。ゴックさんの家はコメとトウモロコシを作る農家で、ゴックさんも幼い頃から畑仕事を手伝ってきました。「勉強すれば、お父さん、お母さんのように苦労しなくて済むんだよ」が口癖だったご両親は、ゴックさんのハノイ進学を温かく見守ってくれたそうです。そのゴックさんがITに興味を持ったのは高校生の「情報」の授業。「もともと数学が好きだったんです。難しい問題が解けた時の快感は何物にも代えがたいですね。」 <ゴックさん> 地方にいながらにしてハノイの下宿が探せるようなアプリを作りたいです。下宿探しの大変さは私が一番よく分かっていますから。 UETの日本語・ITコースに入学して3ヶ月。授業開始後一週間で100個近くの文字を覚えさせられ、一ケ月後にはテキストに漢字も混じり始めました。多くの学生が日本語・ITコースに入ったことを一度は後悔する時期ですが、じつは、高校時代に少し中国語を勉強したことのあるゴックさん。 「その経験が日本語の勉強にも生きています。ITも日本語も頑張って、絶対日本へ行きたいです。」 こんな頼もしい一言を聞かせてくれました。 コイくん(2年) 「日本語はね、漢字がないと困るんだよ~。ほら、これじゃ読めないでしょ?」と授業を脱線し始めたI先生が黒板に「はははははじょうぶです(母は歯は丈夫です)」と書く。そこにすかさず「先生、すもももももももものうち、もですね」と合いの手を入れてくれたのが、ハノイ出身のコイくんです。休み時間にはお母さんが買ってくれた宝物のKindleで日本語のライトノベルを読む「日本語大好き少年」は、2年生ながらも12月の日本語能力試験N1に挑戦。 「日本へ行ってやってみたいこと?そうですね、仕事ももちろんなんですが、日本のゲームを体験してみたいです。チューニズムとか太鼓の達人みたいな音ゲーは日本が圧倒的に進んでいるので。」 そのコイくんが日本語を独学し始めたのは高校3年生の終わり。動画やゲームの日本語が理解できるようになりたいと、単語暗記アプリやオンラインツールで勉強を始めたコイくんですが、最近では自分で独学用アプリを作ることもあるそうです。ITに触れたのは中学生の「情報」の授業。もともと考えることが好きだったというコイくんは、学校の選抜チームの一員としてハノイ市の学生プログラミング大会に出場するなど、ITへの関心を深めていきました。 最後にお約束の質問を一つ。 「ITスキルを生かして何を作りたいか、ですか。う~ん、強いて言うならゲームです。AI技術を使って、キャラが進化するようなゲームですね。でも、僕は僕自身のプロダクトにこだわるより、僕の技術を必要としてくれる何か、誰かのために貢献したいというタイプだと思います。」 <コイくん> 正直にいうと、UETに入ったのは第一志望に落ちちゃったからなんです。でも、入ってみたらITも日本語も勉強できると知って。今ではUETに入ってよかったと考えています。 参照データ 2020年度大学入学選抜における合格最低点(IT教育に強いベトナム北部の有名大学を抜粋) ベトナム国家大学 工科大学 情報工学部 28.1ハノイ工科大学 日越情報工学部(HEDSPI)27.98郵政通信技術学院(北部校)情報工学部 26.65ハノイ工業大学 情報工学部 25.6FPT大学 日越ブリッジエンジニア学部 21Phenikaa大学 日越情報工学部 19.05 ACM/ICPC国際大学対抗プログラミングコンテスト決勝大会結果一覧  終わりに 今回はベトナム国家大学ハノイ校(Vietnam National University 略称:VNU)の傘下である工科大学(Hanoi University of Engineering and Technology 略称:UET)のご紹介でした。わたしたちの事業の内容やSun* Job Fairに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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