• TOP
  • xseedsとは

About xseeds

xseeds(エクシーズ)とは、グローバルに才能の発掘、教育、最適配置を行い

未来のイノベーターを輩出する教育プロジェクトです。

わたしたちは、世界中の才能の種を探し、光をあてることから始めました。

そして、これまでの事業やプロダクト開発で培ったノウハウとこれからのトレンドを反映した

独自カリキュラムを活用し、自身で未来を切り開くことができるよう、蕾になるまで導きます。

さらに彼らが才能を開花し価値創造できる最適な場所を見つけ、送り出していきます。

様々な要素 "x"と才能 "seeds"をかけ合わせ、未来のイノベーターを輩出し、

世界にポジティブなアップデートを起こす価値創造人材を創出するための仕組み

わたしたちSun*は、これをxseeds(エクシーズ)と名付けました。

xseeds(エクシーズ)とは、グローバルに才能の発掘、教育、最適配置を行い 未来のイノベーターを輩出する教育プロジェクトです。

わたしたちは、世界中の才能の種を探し、光をあてることから始めました。 そして、これまでの事業やプロダクト開発で培ったノウハウとこれからのトレンドを反映した

独自カリキュラムを活用し、自身で未来を切り開くことができるよう、 蕾になるまで導きます。

さらに彼らが才能を開花し価値創造できる最適な場所を見つけ、 送り出していきます。

登録学生には、Sun*が支援した400件のプロダクト開発のノウハウを凝縮した実践的なIT教育と、 大学4年間の日本語教育など、累計で最大1,200時間のカリキュラム(※1)を提供しています。

様々な要素 "x"と才能 "seeds"をかけ合わせ、未来のイノベーターを輩出し、 世界にポジティブなアップデートを起こす価値創造人材を創出するための仕組み わたしたちSun*は、これをxseeds (エクシーズ)と名付けました。、

xseedsニュース
内定はスタート地点!渡日までのサポートについて
内定はスタート地点!渡日までのサポートについて
みなさん、ご無沙汰しております。Global Education Unitの越本です。 ハノイも本格的な夏のシーズンに突入し、日に日に気温が上がっています。長かったコロナ禍による国の往来制限が、徐々に緩和されてきましたね。街中や市民の雰囲気もだいぶコロナ前の状態に戻りつつあり、気温だけでなく、人の活気や熱気を感じるようになりました。定着支援についての記事からだいぶ間が空いてしまいましたが、今回もxseeds Hubの内定後のサポートに関する記事です。前回の記事についても合わせてぜひご覧ください。 https://xseeds.sun-asterisk.com/recruit-20220106/ xseeds Hubの内定後サポートは、大きく2つ(渡日前サポートと渡日後サポート)に大別されますが、今回は特に渡日前サポートについてご紹介したいと思います。 内定フォローについて 私たちは、渡日前(内定承諾〜入社)までの期間のことを「内定フォロー期間」と呼んでおり、通常のコース授業に加えて、内定者用のフォロー施策をいくつか実施しています。実施している施策は下記です。 内定者研修 学習計画フロー 企業ー内定者間の交流会 SUN* IT研修 インターンサポート 学生からすれば、通常の授業に加えて色々と対応することになるので、決して楽ではありません。しかし、準備不足で困るのは彼ら自身です。大変だな…と思いつつも、励ましたり、ときには叱りながら(?)サポートしています。目指すは、入社後の活躍!運営側もギアをもう1段上げて接します。今回はこの中で、2022年から実施し始めた「学習計画フロー」についてご紹介したいと思います。 学習計画フローについて 文字通り、学習計画を立てて、それを実施するというプロセスに取り組んでもらいます。これを私たちは学習計画フローと呼んでいます。 PDCA cycle illustration 具体的には、現状の確認と目標設定を行い、それを達成するために学生自身で計画の立案、実施、計画の修正、再実施(PDCA)を行っていただきます。また、これら一連のプロセスを内定企業様に定期的に報告します。 計画をする対象となるものは様々ありますが、xseedsでは企業様に強い希望がない限り、内定者にJLPT N2(日本語能力試験 2級)の取得を目指し、このプロセスを実施することを推奨しています。 狙い この施策の狙いは、主に下記3つです。 学習モチベーション 日本語能力の向上 ソフトスキルの醸成 1.学習モチベーション このフローでは、目標達成のためのPDCAだけでなく、内定先の企業様へ毎月報告をすることをプロセスに組み込んでいます。これは、内定者に一定の緊張感を持ってもらうことが目的です。 実施状況や成果は、自身の評価に紐づく可能性があるため、とりあえずフローをなぞるだけのように取り組みが形骸化することを防ぎ、責任感をもって実施することを期待しています。 計画の作成にあたって、我々の内定者チーム、日本語教師チームが確認します。計画の具体性や妥当性についてフィードバックを行いますが、学習量については過度に口を出すことはなく、「立てた目標と計画は内定企業様へのコミットメントなので、責任を持って実施してください」と案内しています。 たまに、この計画は果たして実現できるのかな?と思うようなキツめの計画を立てたり、反対に1日30分程度のゆるい計画を立てる内定者もいますが、過度な修正を促すフィードバックはあえてしないようにしています。大切なのは、できなかったときの分析や、次の軌道修正に活かすことだと考えているためです。 このプロセスには内定者から内定企業様への報告だけでなく、内定者の実績に対して企業様からコメントをいただくようにお願いしております。こうすることで、内定者の学習モチベーションを向上させたり、このプロセスを通じたコミュニケーションで良好な関係性を構築する一助になればと考えています。 計画ー実績表 2.日本語能力の向上について 冒頭でも説明したとおり、企業様にこだわりがない場合は、内定者にJLPTのN2(日本語能力試験 2級)を取得することを推奨しています。これは、我々が目指す「内定者の活躍」において、他者とのコミュニケーションが必要です。そして、これを行うために最低限の言語能力が必要不可欠であると考えるからです。 近年では、英語力があれば、日本語能力をそこまで必要とされない企業様や、技術重視の企業様も増えてきました。業務単体でいえば、そこまで日本語を必要としない場合もあるかもしれません。 しかし内定者が日本で不自由ない生活をおくること、上司や同僚と良好な関係を構築することなどを考えると、最低限の日本語能力は必要であると考えています。そして、そのラインは最低N2程度であると考えています。 ●JLPT N2(日本語能力試験 2級)を目標にする理由 言語能力の向上、特に駆使能力(特に聞く、話す)の向上において土台となる知識面(基底能力)は必要不可欠です。 基底能力駆使能力インプット読む聞くアウトプット書く話す言語における4技能 ペーパー試験はただのテストなので、そのための学習は語学能力を伸ばすことにならないという意見がたまにあります。これは一理あり、資格を持っていなくとも会話が得意な人がいる一方で、N2資格を持っていても会話ができない人がいることも事実です。しかし、日常会話以上の語学力を獲得する場合は、やはり土台となる言語知識は軽視できません。 内定者は、日本で暮らすだけではなく、会社で日本人と働くわけですから、より高みを目指す必要があるわけです。会話力やリスニング力は、日本に行けば自ずと伸びていきます。しかしこれを最大化するのであれば、なおさら土台となる部分をしっかり構築する必要があると考えています。 例:TOEIC300点の人と、TOEIC800点の人がいたとします。彼らがアメリカに留学した際にどちらの方が最終的に高い語学力を身につけるのかをイメージしてみるとわかりやすいかと思います。 JLPTについては以下の記事で詳しく書いていますので、合わせてご覧いただけますと幸いです。 https://xseeds.sun-asterisk.com/recruit-20211111/ ●オンラインハーフ模試 適切な計画を立てるためには、現状レベルを理解し、目標とのギャップを正しく認識する必要があります。 そこで、xseedsでは内定者の日本語能力の測定に(JLPT本試験だけでなく)アスク出版が提供するオンラインハーフ模試(以降、ハーフ模試)を活用しています。 これは、オンラインで通常の半分の分量のJLPT模試を低価格で受験できるサービスです。好きなタイミングで気軽に受験ができ、受験後すぐに結果を確認ができるので、力試しには最適なサービスです。 テストでは、言語知識(語彙・文法)、読む力、聞く力の3つの能力測定が中心で、アウトプットとなる書く力、話す力の測定には不向きですが、基底能力の習熟度を定量的に測定すできます。また能力別(カテゴリ)に評価できるので、計画やプロセスの評価に適しています。 3.ソフトスキルの醸成 社会人に必要とされるソフトスキルは様々に挙げられます。経済産業省が社会人基礎力を提唱するように、社会人になったら様々な力が必要になるということは、広く知られています。 経済産業省 社会人基礎力から引用 これらは座学でのインプット型授業では、知ることができても習得できるものではないものばかりです。なので、このプロセスを行うことで、いくつかの能力の醸成につながることを期待しています。 ■関連するソフトスキル 報・連・相(ほうれんそう) 実行力 課題発見力 計画力 規律性 年間イメージ 2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月1回1回1回1回2回2回2回3回3回3回3回4回4回4回4回4回年間でPDCAサイクルを4回実施 このPDCAサイクルを年間を通じて4回実施します。JLPT本試験の開催月が毎年7月と12月にあり、本試験の1ヶ月前に模試を受験するように設定したので、このようなサイクルとしています。また、2月はベトナムの旧正月となるため、計画の対象期間は少し長めにとっています。 このプロセスは、日本語の学習に注力していない内定者にも実施しています。その場合は、入社後に必要なプログラミングやITスキルの学習を計画対象としています。 終わりに 私たちは、内定までをティーチング期間、内定〜入社までをコーチング期間として捉えています。冒頭でお伝えしたとおり、このフローは導入して軌道にのったばかりのフローです。運営側としても、きちんと機能し、内定者が社会人としての自覚と自信を手に入れるものになってくれればと願うばかりです。 そのために、私たちも一生懸命、PDCAを回していきます。学生と接しながら、私たちも色々と学ぶ毎日です。内定者のみなさん、一緒に頑張りましょう! わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

+ -3
xseeds学生の熱き戦い!プログラミング(コーディング)コンテスト開催
xseeds学生の熱き戦い!プログラミング(コーディング)コンテスト開催
Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の大原です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!先日Sun*のReserch & Development Unit(以下、R&D)が、xseedsの学生を対象にコーディングコンテストを開催し、当日ハノイオフィスで取材させていただきました! コーディングコンテストって何? どんな学生が参加したの? 実際の決勝の様子は? 開催の目的や運営メンバーの想いは? 上記のようなことをお届けしたいと思います! コーディングコンテスト(プログラミングコンテスト)とは? コーディングコンテストは「Competitive programming」や「競技プログラミング」としても知られているもので、参加者全員に同一の課題が出題され、与えられた要求に対してより早く正確にプログラムを記述することを競うものです。コンテストの内容にもよりますが、例えばロジックや数学、アルゴリズムの知識とスキルが必要とされています。最近だとプログラミングコンテストサイトのAtCoderなどを始め多数開催されており、一般的になっています。 Sun*のコーディングコンテスト 2016年に開催したコンテスト「CODE WAR 2016」 Sun*は2014年頃からコーディングコンテストを実施しています。当時、隔週土曜日は出勤日となっており、その時に働いていた60~70名のスタッフにとってスキルアップのためにそれぞれ学習する日でした。その時に、同僚と競い合うことで目標を持ってスキルを習得することや、より楽しく学ぶこと、自分が今後学ぶべき課題を見つけることなどを目的に、社員向けのコーディングテストを開催したのが始まりです。その後「Viblo」というITスキルの学習や情報共有のためのプラットフォームを開発し、 その中のViblo Codeを使用したコーディングコンテストが開催されるようになりました。2016年頃にはベトナム全土のVibloユーザー向けに大きなコンテストを開催し、200から300名ほどのエンジニアが参加しました。これはかなり大規模なコンテストですね!このコンテストには学生から社会人まで幅広い年齢層の方が参加されました。私が予想外だったのは、このコンテスト上位者が全て学生だったことです。現役でアルゴリズムを学んでいる彼らは現役の社会人エンジニアにも負けない強みがあったということを知り、納得しました。 CODE WAR2016の決勝の様子 xseeds Hubコーディングコンテスト目的、概要 xseedsの学生が、ITスキルやアルゴリズムの知識を向上できたり、xseeds Hub選考会時に日々の努力を証明しアピールできるような機会を作れないかという想いから、開催に至りました。オンラインで行われる予選と、オンライン、オフライン合同の決勝の2ラウンド制で、上位者はなんと賞金を獲得することができます!今回のコンテストの概要は以下の通りです。 対象者xseedsの学生限定(ハノイ工科大学、ベトナム国家大学ハノイ校およびホーチミン校、ダナン工科大学)対象学年大学2・3年生使用するプログラミング言語C、C ++、C#、Java、PHP、Ruby、Python、Javascript、Goのいずれか問題数・難易度予選、決勝ともに12問難易度はSからEの6レベル設定、それぞれ2問ずつ点数難易度に合わせて点数を設定より難易度が高い問題は高得点を獲得 予選の様子、選考基準は? 予選はオンラインでの開催でした。土曜日の午前11時から日曜日の18時までとし、その中で連続した12時間を自分で選び、Viblo Codeから参加するというルールが設定されました。予選参加者は60名で、2名が全問正解という快挙を達成!さすがベトナムトップ大学の学生、素晴らしいです。 ついに決勝!オンライン・オフライン合同開催! 上位20名が決勝進出というルールでしたが、かなり混戦だったということもあり、ハノイから19名、ダナンから3名、ホーチミンから3名の、合計25名が決勝進出となりました。決勝進出者の一部はオンラインで参加し、オンラインとオフラインの合同開催となった今回。コロナ禍により完全オンラインという話もありましたが、開催ぎりぎりまで協議を重ね、コロナ対策を徹底することで希望者はオフラインでの参加が叶いました! まず開会のあいさつとして、コンテストを管理しているリーダーであるIT講師の平田先生よりお話がありました。『参加者の皆さん、本日の賞金は知っていますか?1,500万ドン(約75,000円)です。でも、皆さんはお金のために頑張るのでしょうか?そうではなく、これまで頑張ってきたことを発揮するために頑張るんですよね?何のために今ITを学んでいるのがもう一度思い出してみましょう。きっと目的の一つは「日本にある良い企業で働くため」、つまり「皆さんがやりたい技術を行っている会社や、皆さんが興味を持っているプロダクトを開発している会社で働くため」だと思います。 その夢のような会社が、Sun*が開催する選考会にはたくさん参加しています。今日皆さんがプログラミングコンテストで優秀な成績を収めることで、その企業にアピールできるチャンスが増えます。すなわち、今日頑張ることで皆さんの目的「日本にある良い企業で働くこと」に大きく近づくことが出来ます。目的を達成するために、一生懸命頑張ってください!』その後ルールの説明があり、主なルールは以下の通りでした。 平田先生のあいさつを緊張の面持ちで聞く学生たち 制限時間は9:00から15:00の6時間 予選同様、課題は難易度SからEまでの6レベルがあり、各レベル2問、合計12問 点数は難易度の高さによって異なり、Sレベルの配点が最も高くなっている 順位は獲得した点数によって決定 実際に出題された課題の一つ。難易度Aの問題。 コンテスト開始から映し出されていたカウントダウンとリアルタイムの順位。 Sun*のダナンオフィスから参加する学生たち ハノイオフィスでオフライン参加する学生たち スタート直後からすぐにパソコンに向かう学生、全ての課題を一通り確認する学生、まずはじっくりノートに書きながら考える学生など、参加者はそれぞれのスタイルやペースで課題に向き合っていました。ハノイオフィスのスクリーンには常にリアルタイムの順位表が映し出され、臨場感、緊張感のある会場で、少しでも音をたてないようにしようと私も緊張しておりました… 結果発表!入賞学生へインタビュー 6時間の戦いが終わり、結果発表! 10名までが入賞で、さらに上位5名が賞金を獲得しました!入賞者の数名にインタビューをした様子は以下の通りです。 1位おめでとうございます!今回1位になりましたが、今どんな気持ちですか? とても嬉しいですが、こんなに大きな賞金をいただけて緊張しています。いただいたお金は学費の足しにしたいと思います。 素晴らしいですね! 1位になる自信はありましたか? いいえ、ありませんでした。コンテストに申し込んだときは「何とか10位以内に入りたい」という目標を持っていたんですが、まさか1位になれるとは思っていませんでした。 今回1位になることが出来た要因は何だと思いますか? 予選も決勝も長時間の戦いになるので、それを戦いきる体と精神力を持っていたことだと思います。 なるほど。スキル以外にも心や体の状態に気を付けていたんですね。これから挑戦したいことは何ですか? まずはしっかりITの基礎を学び、来年自分に合ったインターン先で実践経験を積みたいと思っています。 アインさんの素晴らしいスキルをぜひいろんな場で発揮してくださいね! ではもう一人、グエン・ホアン・アインさんにインタビューさせてください。ぜひ日本語で受け答えしたいと言ってくれましたが、まだ2年生なのにも関わらず日本語力が高いのはなぜですか? 毎日日本の動画を見て勉強しています。将来はぜひ日本で働きたいと思っているので、IT以外にも日本語の勉強に力を入れています。 大学での勉強以外に独学にも取り組んでいる成果ですね!今回のコンテストに参加して、今どんな気持ちですか? 実は予選では1位だったので、決勝では3位以内に入ることが目標でした。今日も途中まではずっと1位だったんですが、最終的には4位という残念な結果になってしまいとても悔しいです。 決勝で出された問題は難しかったですか? そうですね。難しい問題が一つあって、解くことが出来ませんでした。 そうだったんですね…。もしまたコーディングコンテストがあったら参加したいですか? ぜひ参加したいです! その時は一位を目指します。 頑張ってください! 運営メンバーの想い 今回のプログラミングコンテストを運営したR&Dのリーダーであるタンさんにお話を伺いました。タンさんは、以前Sun*が開催した「AI特別講座」の記事にも登場しておりますので、そちらもご覧いただけますと幸いです。 https://xseeds.sun-asterisk.com/aicourse-20201113/ R&Dのリーダーであるタンさん -xseedsの学生向けのプログラミングコンテストは初の試みでしたが、苦労した点や工夫したことがあったら教えてください。苦労した点は、学生がどれくらいのレベルのアルゴリズムを解けるのか全くわからなかったことです。例えば、コンテストの課題が学生の実態に合っておらず難しすぎる場合は、もしかしたら学生のモチベーションを下げてしまうのではないかという不安がありました。 そこで難易度をSからEの6レベル設定し、それぞれ2問の合計12問という多めの課題としました。これは、どのレベルの学生でも全く課題が解けないということが起こらないようにするためです。予選に参加した学生は全員少なくとも1問は解けていたので安心しました。また、予選で全問正解した学生が数名いたことも嬉しく思います。 -そうだったんですね。 あとは、このコンテストを通してコーディングの課題を解くということに慣れてほしいという想いがありました。私はxseedsの選考会で通訳として入ることがあるのですが、事前課題でコーディングテストに苦戦する学生を見ることがあります。企業様によっては面接前にコーディングテストを行うところもあり、どれだけ大学での成績が良くてもコーディングテストに慣れておらず面接まで進めない学生もいます。それはとてももったいないことなので、少しでもそんな学生のサポートが出来ればという思いもありました。 -もしまたコーディングコンテストを企画するとしたら新たに取り組みたいことはありますか? 大きくわけると2つあります。まずひとつは、参加者を増やすために事前の告知やレクチャーを徹底するということです。今回の参加者の大半がハノイ工科大学の学生で、特にダナンやホーチミンからの参加者は少数でした。TCチームなどとその理由を考えた結果、コーディングの課題を解ける自信がなく挑戦できないのではないかという結論に至りました。対象者が大学2年生ということで、まだこういったコンテストに参加した経験がない学生がほとんどです。そんな学生が気軽に挑戦できるように、事前の告知やコーディングコンテストに関するレクチャーなどをもっと行うことによって、参加者が増えればいいなと思います。 二つ目は、大きな会場を借りて参加者全員をそこに集め、コーディングコンテストを行うということです。以前Vibloでそういったコンテストを行ったときに、リアルタイムの順位を会場内のスクリーンに表示しながら実況席から解説や実況を行うことでとても盛り上がりました。今回はコロナ禍のために実現できませんでしたが、次回はぜひ挑戦してより楽しい、白熱したイベントにしたいと考えています。 -それは面白そうですね。次回開催されることがありましたらそれを楽しみにしております! 終わりに いかがでしたでしょうか。今回はxseedsの学生を対象としたコーディングコンテストの様子についてお届けしました。今回初参加の学生もいましたが、入賞できたかった学生にとっても今後に繋がるようなきっかけになったのではないでしょうか。私たち教育事業部は、夏にも学生向けのイベントを複数計画しております。今後も学生の日本語学習、ITスキル、日本就職へのモチベーションアップに繋がるような機会を作れるよう、一丸となって取り組んでいこうと思います。わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

+ -3
待望の渡日!日本へ羽ばたく学生に密着
待望の渡日!日本へ羽ばたく学生に密着
Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の大原です。今回もご覧いただき、ありがとうございます! 新型コロナウイルスの流行のため渡日が延期となっていた内定者が、3月頃から続々と日本へ飛び立っています。内定先の企業様にとっても、内定者本人にとっても、待ちに待った渡日です。今回は、4月下旬に飛び立った2名の内定者の、渡日に至るまでの様子をお届けします。 異国の地に飛び立つ内定者の家族の思いは? 内定後から渡日まで、どのようにしてモチベーションを維持していたのか? やっと渡日が決まったときの気持ちは? 渡日が決まった後に行ったことは? 読者の皆さんにはそのようなことをお伝えできればと思います。 内定者:チエンさにオンライン インタビュー! (今回インタビューを受けてくださった内定者)ファム・チィ・チエンさんハノイ工科大学卒在学中の2019年5月にxseeds Hub選考会に参加し、日本の企業に内定。コロナ禍の日本への入国が出来ず2021年11年よりリモートワークにて同企業で勤務を開始。2022年5月に渡日し、東京に住みながらソフトウェアエンジニアとして勤務予定。 チエンさんはなぜハノイ工科大学のHEDSPIコースに入ったんですか? 高校の担任の先生に、この学部について教えてもらったことがきっかけです。先生の弟がハノイ工科大学のHEDSPIコースの出身で、ITと日本語を勉強し、将来は日本企業に就職を目指しているということを知りました。当時はITも日本語も勉強したことがなく、大学に入って初めて勉強を始めましたが、ハノイ工科大学の友人は私のような学生が多かったので安心しました(笑)日本語を選択したのは、高校まで英語が苦手で、大学では他の外国語を勉強しようと思っていたことが理由です。日本語や日本について学んでいくことでどんどん興味が沸いていきました。 日本人の私としては嬉しいですね。在学中にxseeds Hub選考会に参加したんですね? はい、2019年5月に初めて参加した選考会で、日本の企業から内定をいただきました。まさか、最初の選考会で内定をもらえるとは思っていなかったんですが、絶対に受かりたいと思っていたので嬉しかったです。 選考会の時に撮影した当時の様子 実際に選考会に参加してどうでしたか? 初めてのことで不安があり緊張しました。日本語にもあまり自信がなかったので…。ですが、人事の方が常に笑顔で優しい雰囲気でいてくださったので、だんだん落ち着いて受けることができました。どんな質問があったのかは今は忘れてしまいましたが、終始笑顔で受け答えができたように思います。成果物プレゼンテーションとしてAIに関して発表しました。通訳の方がいましたが、自分の言葉で伝えたいと思い、事前に練習を重ねて自分の言葉で日本語でプレゼンを行いました。 通訳に頼らず精一杯の日本語を使い、自分の言葉で伝えたというのは、絶対に受かりたいという強い思いがあったんですね!無事内定が取れた後、新型コロナウイルスが発生し渡日が延期になりましたが、どのようにしてこれまでモチベーションを保ち続けましたか? 当初の予定では2021年11月に渡日して東京に住み、オフィスに勤務予定でした。ですが新型コロナウイルスの影響で外国人の日本入国ができず、今に至ります。予定通り渡日ができないのは残念でしたが、2021年9~10月は(リモートで)インターンを行い、渡日予定だった11月からはリモートワークで正社員同様働かせていただき、モチベーションを保つことが出来ました。現在はバックエンドエンジニアとして、日本人とベトナム人のチームメンバーとプロジェクトを行っています。メンターであるベトナム人の方を始めチームメンバーの皆さんが、業務のことでわからないことがあるとすぐに教えてくださいます。私はまだまだ日本語に自信がありませんが、チームメンバーが皆さん優しくて雰囲気がいいので、楽しく仕事をすることが出来ています。 リモートワークで楽しく働けているのはいいですね!渡日が正式に決まったのはいつ頃ですか? 2022年2月頃です。Sun*のTCチームから連絡があり、そこでやっと日本に行けるということがわかりました。安心しましたし、チームメンバーに直接会うことができると思うとますます渡日が楽しみになりました! 待ちに待った渡日、嬉しいですよね!渡日が決まった後にどんなことをしましたか? 特別なことではないかもしれませんが、まず友達に会い、日本行きが決まったことの報告をしました。会えなくなるという寂しさはそれほどないですね。今はSNSツールでずっと繋がりを持ち続けられますし、オンラインで話すこともできるので。他には、両親を健康診断に連れて行きました。 健康診断ですか?チエンさんの渡日が決まったことがきっかけで、ご両親を健康診断に連れて行ったのはなぜですか? 毎年両親は健康診断を行っていたのですが、コロナ禍で長期間受けることができずにいました。渡日にあたってそれが気がかりでした。私がベトナムにいる間に健康診断を受けてもらい、何も問題がないことを確認できれば、日本とベトナムで離れていても心配事が一つ無くなります。私自身、安心して日本に行きたいという思いがあったため、両親を健康診断に連れて行きました。結果は特に問題なく、やっと安心して日本に行けます!私がベトナムにいる間に連れて行ってよかったと思っています。 自分のことではなくご両親のことを考えられるチエンさんが素晴らしいですね!!私ももっと家族を大切にしないといけないなと考えさせられました…。ご両親はチエンさんの渡日をどのように考えてますか?チエンさんと離れることを寂しいと思っていないですか? オンラインインタビューを受けるチエンさん 離れる寂しさは少しあるかもしれませんが、大学の時から親元を離れて生活していたので、別々に暮らすことにはお互い慣れています。大学でも日本就職を目標にITや日本語を勉強していたことを知っているので、日本で働くことを応援してくれています。 ますます日本で頑張って働こうと思えますね!チエンさんは日本に行ったら何がしたいですか? 仕事に関してですが、一人前のエンジニアになれるように精一杯仕事に励みたいです。現在はJLPTのN2を持っていますが、N1取得を目標に、もっと流ちょうな日本語を話せるようになるために勉強を続けたいと思っています。プライベートでは、日本各地を旅行していろんなものを食べたいです。待ちに待った渡日なので、仕事もプライベートも楽しめればいいなと思っています。 穏やかな雰囲気の中に強い思いを感じさせてくれたチエンさん。仕事もプライベートも充実したものになるように私も願っています。本日はインタビューを受けていただきありがとうございました! 内定者:ハインさんの渡日前に密着(空港にて) (今回インタビューを受けてくださった内定者)グエン・ティ・ハインさんハノイ工科大学卒。繊維学科への入学を進める両親を説得し、自分が興味を持ったITと日本語を学ぶことが出来るHEDSPIコースへ進学。2019年5月にxseeds Hub選考会に参加し、日本の企業に内定。2021年11年よりリモートワークにて同企業で勤務を開始。2022年4月に渡日し、現在は東京に住みながらソフトウェアエンジニアとして業務に励む。 ハインさん本人へのインタビュー 待ちに待った渡日ですね! 今は日本にやっと行けるという安心感と、新しい生活に対するドキドキワクワク感が強いです。大丈夫かなという少し不安な気持ちも少しありますが(笑) 大丈夫ですよ!ハインさんは日本に行くのは初めてですか? 初めてです。日本に行くのが初めてというより、海外に行くのが初めてなんです。ですが、今回ここハノイ・ノイバイ空港から同期生と5人で渡航するので心強いです。フライトは違いますが、他にはダナンやホーチミンから渡航する同期もいます。 少し緊張の面持ちでチェックインカウンターに並ぶハインさん それは心強いですね!今回待ちに待った渡日だと思いますが、コロナでなかなか渡航できなかった時はどんな気持ちでしたか? 当初2021年11月から日本での生活が始まる予定でした。渡日ができるということを聞いたのが2022年2月で、そこから3月、4月とドキドキして過ごし、今やっと行けることに安心しているという感じです。 内定から考えると渡日まで2年近くかかってますもんね。日本に行ったらまず何がしたいですか? まずは職場のチームメンバーに直接会って話したいです。昨年の11月からリモートワークで働いていますが、やっぱり直接会いたいという思いが強いですね。また、日本に友達がいるので、友達にも会いたいと思っています。 日本に住んでいるお友達がいるんですね? 日本在住のベトナム人の友達がいます。彼女は私の同級生で、大学3年の頃から日本に留学しています。その友達の他にいとこも日本に住んでいるので、いとこにも会いたいと思っています。いとこは名古屋に住んでいるので、私が住む予定の東京から比較的会いに行きやすいですね。 日本に友達や親戚がいるのは心強いですね! 会いたい人も行きたいところもやりたいことも多いので、リストを作りました! リストがあるのはすごいですね!例えばそのリストにはどんなことが書かれていますか? 今の時期だと、友人から「桜が綺麗」という情報を聞いたので、そういった日本らしい風景を見に行きたいとリストに書きました。 やりたことがあるのは、日本生活へのモチベーションアップに最適ですね!家族と離れるのは寂しくないですか? 順番にハインさんと出発前の別れ、記念撮影を行う親戚や友人 少し寂しいですが、ずっと日本就職を目標に頑張ってきたので大丈夫です!今日は私の見送りのために、両親、弟、祖父、親戚、友人の総勢約20名が来てくれています。ハノイの中心地から30kmくらいのところから、2時間くらいかけて駆けつけてくれました。ここ数日、親戚や友人には地元で泣きながらお別れのあいさつはしたのですが、空港までも来てくれて嬉しいです。みんな私の日本行きを応援してくれているので頑張ろうと思います!昨年11月に渡日予定だったことをみんな知っていたので、離れるということの心の準備は全員できていたと思います。 仕事もプライベートもいろんなことに挑戦をして、ぜひ日本を楽しんでくださいね! ハインさんのご家族にインタビュー 左から、ハインさんのお父さん、ハインさん本人、お母さん、弟 弟さんは、お姉さんのハインさんが日本へ行くことをどう思っていますか? 私は姉を誇りに思っています。私にはもう一人姉がいますが、彼女は今イタリアに留学しています。2人とも、自分の夢を叶えるために海外に挑戦するということは素晴らしいことですし、自分自身も頑張らないといけないと思えます。特に姉のハインは弟の私から見てもとても優秀ですし、憧れの存在です。 お父様はハインさんが日本で仕事をすることをどう思っていますか? 私には子どもが3人いて、それぞれが違う国に興味を持っています。子どもたちがさまざまな国に住むことは楽しみですし、面白いなあと思いながら見ています。 そうなんですね!お父様はいつもニコニコしていますが、考え方もポジティブで素敵ですね。お母様はハインさんの渡日に対してどうお考えですか?娘が海外で離れて暮らすことは心配ではないですか? 日本へは仕事をしに行くので、それがベトナムであっても日本であっても私の思いは変わらず、海外に行って離れ離れになるから心配ということは特にありません。電話は繋がるので。先ほど息子も言っていましたが、もう一人の娘が今イタリアに留学しているので、彼女が留学したての時は寂しかったのですがもう慣れました、 どの国も母は強いですね! 私たちベトナムの家族の暮らしをより良くするために、経済的にサポートしてほしいと思っています。(※ベトナムでは、両親にここまで育ててもらったという感謝の気持ちを込めて、家族の経済的支援をすることが一般的です。)また、私が若い頃はいろいろ大変なことが多く、やりたいことに挑戦するということが難しい時代でした。今、娘が生きているこの時代は楽しいことがたくさんありますし、努力をすれば自分の目標を達成するために海外に行くことができます。ですので、こうやって日本に行けるのは良いチャンスだと思います。ぜひスキルを磨いて、一生懸命仕事に励んでほしいです。自分たち家族も、子どもたちが住んでいる国に旅行に行きたいという新たな夢が出来ました。今から楽しみにしています! ご家族や友人の温かく強い支えが感じられました。インタビューを受けていただきありがとうございました! 終わりに いかがでしたでしょうか。今回は、コロナ禍における外国人入国が緩和になったことで、やっと渡日できた内定者の様子をお届けしました。親戚や友人が大勢空港まで見送りに来ることや、安心して出発するために両親に健康診断を受けてもらうというような考えは、今の日本にはなかなか無いのではないでしょうか。日本に行って、仕事でもプライベートでも楽しんでほしい。経済的なことで手伝ってほしい。ベトナムに帰ってきてから、家族の暮らしをよくするために経済的にサポートしてほしい。学費を出してもらった恩返しのためにお父さんお母さんにお金を返したい。今回の取材を通して、ベトナム人の家族の絆の強さを再確認し、家族の在り方について改めて考える機会となりました。内定者たちの渡日への思いも感じることができ、日本就職という目標をより多くの学生にかなえてもらえるように、私たち教育事業部として今後ますますサポートを徹底しようと心に誓いました。 わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

+ -3
未来のQAエンジニアを目指す!品質保証講座 最終授業
未来のQAエンジニアを目指す!品質保証講座 最終授業
Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の大原です。 今回もご覧いただき、ありがとうございます! Sun*は海外産業人材育成協会(通称AOTS)の協力のもと、特別講座を開催しています。過去にAI特別講座の様子をお伝えしましたが、そちらも合わせてご覧ください。 https://xseeds.sun-asterisk.com/aicourse-20201113/ https://xseeds.sun-asterisk.com/aicourse-20210401/ 2022年1月から始まった特別講座である「品質保証講座」の最終授業が先日行われたので、今回はその様子をお届けします! 品質保証講座ではどんなことを学んできたか? 最終課題と学生の発表の様子は? をみなさんにお伝えできればと思います。 品質保証講座とは? Sun*がxseedsの学生(今回はハノイ工科大学、ベトナム国家大学の学生)を対象として開催した特別講座です。1日4時間、合計7日間行われました。詳細はこちらの記事からぜひご確認ください! https://xseeds.sun-asterisk.com/qacourse-20220310/ 参加学生は、ITプロダクト開発における品質保証の基礎知識の習得を目標に、これまで過去6回の講義を通して「JSTQB FoundationLevel」に沿った内容を学んできました。そして、学生が学んだことの集大成としてグループワークに取り組みました。 最終講座 グループワーク 最終講座では岡迫先生から出された課題に対してグループワークを行うというものでした。課題の概要やルールは以下の通りです。 課題 飲料品の自動販売機が対象プロダクト。それに対して、テスト観点や仕様、要件の確認事項(例えば、紙幣を投入した時に正しく作動するか等)についてグループごとに検討し、それらを発表する。 グループ分け  A~Dの4チーム(各チーム3~4人) テスト観点や不明点について記載する際に使用する言語  日本語 テスト対象プロダクト テスト対象プロダクトの仕様・要件・前提条件 自動販売機で使用できる紙幣(VND)は1,000、2,000、5,000、10,000、20,000、50,000の6種類とする。 1,000、2,000、5,000、10,000、20,000、50,000の各紙幣(VND)は、自動販売機への投入後は返却されない。 100、200、500、100,000、200,000、500,000の各紙幣(VND)は、自動販売機に投入できない。 飲料品の価格は全て10,000VNDとする。 投入した金額が10,000VND以上の場合、飲料品が購入できる。 自動販売機に投入された紙幣(VND)は、一定時間の経過後に回収される。 投入した金額が20,000VND以上の場合、複数の飲料品が購入できる。 上記をもとに、参加学生たちのグループは積極的に議論を行っていました。。また、岡迫先生、通訳のヒエンさんは、各グループの議論の内容をエンジニア目線で確認していました。 学生の議論の様子を確認する岡迫先生とヒエンさん 学生たちは今まで学んだ内容をもとに課題に取り組んでいました。あるグループでは、一人の学生が「お金を投入して確認すること」について提案し、そこから「ベトナムドン以外のお金を入れるのはどうか」や「2枚以上のお金を一緒にいれるとどうなるか」など、幅広い議論になっていました。一人の意見や考えが他者に刺激やさらなるアイディアを与え、答えがどんどん広がっていくということがグループワークの醍醐味ですね! それを岡迫先生やヒエンさんは感心しながら聞いていました。 実際にグループでまとめていたテスト観点や仕様、要件の確認事項 上記はそのグループがまとめたものです。今まで勉強した観点でテストケースが出ています。過去6回の講座を通して理解していたことを、この解答から感じることが出来ました。 また、学生たちが日本語でしっかり解答している様子を見て、「学生のみなさん、日本語力高いですね!」と私から岡迫先生に思わず話しかけてしまいました(笑)彼らのような「IT×日本語」の人材が今後日本で活躍してくれるということも改めて感じました。 最終講座 学生の発表と岡迫先生の模範解答 あるグループの発表は以下のようなものでした。 まずお金の確認をします。例えば、破れたお金、偽造されたお金、外国のお金を入れてエラーが出るかや、同時に複数の紙幣を入れたらどうなるか、最初の紙幣を入れてから長時間経過するとtimeoutになるかテストします。次に、金額の計算について確認します。具体的には、計算や投入金額の表示の正確性の確認です。他には、飲み物が出てくるか確認します。ここでは、選んだ飲み物が正しく出てくるのか、無事取り出せるか、在庫切れの飲み物を選んだ場合にどう動くかなどを見ます。また、入力した番号が正しく表示されているかなどの確認も必要です。 素晴らしい!明日からぜひQAエンジニアとして働いてほしいくらいです!ここで模範解答として、私が考えた仕様、要件の確認事項のサンプルをお見せします。 まず、大きく分けて「飲料品を購入できる」「飲料品を購入できない」の2つのパターンで考える必要があります。そして、パターンに分けた後、以下のようにそれぞれのパターンのバリエーションについて考えます。上記それぞれのテスト観点に対して、仕様や要件の確認、例えばVND以外の外貨を投入した場合、自動販売機はどのような動作をするかなどを確認する必要があります。みなさんの解答を聞いて「なるほど、その観点も必要だな。」と私自身気づくことがありました。ということから考えて、仮に私に十分なスキルや経験があったとしても、一人でできることには限界があるということです。講義の中でお伝えしたようにレビュー作業を複数人で行うということは、テスト対象に対する一人一人の異なる考えを合わせることで、テスト対象に対してより広いエリアをカバーできるということになります。それらは結果的に品質の向上に繋がります。私が提示した模範解答がすべてではなく、皆さんの中にもたくさん良い解答があったので、自信を持ってください。今皆さんに行ってもらった作業が、QAエンジニアがテストケースを設計するプロセスになります。 このグループの解答は一例ですが、どのグループも3~4人のグループメンバーで出し合った幅広いテスト観点を発表していました。上にもあるように、岡迫先生は学生からの発表を聞くと「明日からぜひ私に変わってQAエンジニアとして働いてほしい」というほど、QAエンジニア目線で出された答えだったことがわかりました。学んだ内容がしっかりと活かせたということになりますね! グループでまとめた内容を発表する様子 岡迫先生からのメッセージ 講座の最後に岡迫先生から参加学生へ次のようなメッセージがありました。 「新型コロナの影響でオンライン開催で始まった品質保証講座ですが、最終講座はオフラインで開催出来て良かったです。特に最終講座はグループワークを行ったことで、皆さんの反応を目の前で感じることが出来ました。今後学生の皆さんは様々なIT関連の仕事に就くと思います。その中にはいろいろな職種が存在し、QAエンジニアという職業もその中のひとつです。ITプロダクト開発において品質保証は重要です。それを担うのがQAという職種になりますITプロダクト開発のプロセスの中には品質保証という考え方があり、それが正しく機能しないと、ITプロダクト開発全体に問題が起こるということについて、改めて知っていただけたらと思います。」 品質保証講座 参加学生の感想 約2か月間の講義を経て、最終的に14名の学生が本講座の修了証書を取得しました!講座終了後に参加学生へアンケートを取ったところ、14名全員が講座の内容に「満足」と回答してくれました。以下のような理由が挙げられています。 普段の授業では学べないものが多かった 演習や実技などが多く実践的に学ぶことができた 実際に仕事の現場で活躍している人から直接指導を受けることができた 日本の技術(日本企業/日系企業の有する技術)について知ることができた 今後の自分のビジネス・キャリアを考える上で、更に何を学ぶ必要があるかその方向性が理解できた ベトナムでは、ITプロダクト開発における品質保証を学ぶ場所や機会が少ない現状があること、また日本および日系企業への就職を目指すベトナム人学生が品質保証を学ぶ機会を提供したいという岡迫先生の想いから、本講座の開講に至りました。このような取り組みを実施することは、今後のSun*の発展のみならず、日本やベトナムを含む世界のITプロダクト開発業界の発展にも必要だと考えています。アンケートの結果から、参加学生の皆さんには私たちSun*の思いが伝わったと感じています。また、この講座を通して、日本の技術や日本企業に対する学生の皆さんの関心が高まっていることを願います!今回受講した学生はハノイ工科大学とベトナム国家大学ハノイ校に通う3年生です。大学の授業以外にも積極的に参加している学生を見て、向上心や先を見据える力のある学生が多いように感じました。彼らの新たなスキルの習得に向けて努力する姿を目の当たりにしたことで、私自身も頑張ろうと刺激を受けました。学生を取材するたびに自分の気持ちもフレッシュになる気がします(笑)学生の皆さん、ありがとうございます! 終わりに いかがでしたでしょうか。今回はAOTSのサポートのもとで開講した品質保証講座の最終日についてお届けしました。コロナ禍のためオンラインで始まりましたが、最終日には無事オフラインでの開催となり、運営一同とても嬉しく思います。当初は2020年からの開催を予定していたこともあり、参加した学生の皆さんや私たち運営側も「やっと開催できた」という安心感や思い入れの強い講座となりました。AOTS関連の特別講座はこれまでに4種類(AI、サイバーセキュリティー、ブロックチェーン、品質保証)開講しました。今回の講座で一先ず終わりを迎えましたが、学生のスキルアップのために私たち教育事業部として新たな何かを提供できるように、これからも模索し続けていきます! わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

+ -3
【ベトナム人学生を紹介】Developerとしての技術力、対応力を持ったハノイ工科大学生!
【ベトナム人学生を紹介】Developerとしての技術力、対応力を持ったハノイ工科大学生!
「卒業プロジェクトとして、話者認識と音声認識の二つを合わせ持ったものを開発しています」 そう語ってくれたのは、日本企業に内定済み、現在はハノイ工科大学の5年生(最終学年)でSun*ベトナムにてインターンを行っているタンさんです。 Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の大原です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!昨年から始まった大好況企画、 新シリーズ「ベトナム人学生を紹介!」 の第4弾をお届けします。今回は、xsseds Hub採用選考プラットフォーム「SCP」(以下SCP)の開発を担当するタンさんにインタビューしました。同じプロジェクトチームメンバー、フイさんの記事もぜひ合わせてご覧ください。 https://xseeds.sun-asterisk.com/interview-20220324/ Developerとして貪欲に日々スキルを磨いているタンさん。インターンとして行っているプロジェクトのことや、将来の目標やこれからさらに学びたいことなどを語っていただきました。どうぞご覧ください! (今回インタビューに答えてくれた学生) グエン・ハック・タンさんベトナムトップ大学であるハノイ工科大学の5年生(最高学年)。Developerとしてのスキルを輝かせている。2020年4月、日本企業に内定し、卒業後に渡日予定。現在はSCPのプロジェクトチームにインターンとして所属しながら、大学の卒業プロジェクトであるSpeaker Identification(話者認識)、音声認識(speech recognization)の開発を行っている。 日本との出会い 日本に興味を持ったきっかけは何ですか? ベトナムには日本製品がたくさんありますが、クオリティが高いと感じています。他国の製品と比較するとそれがよくわかります。そのことから、日本はどんな国なんだろうと興味を持ったことが最初のきっかけです。また、実践IT授業を通してアジャイル開発を深く学び、日本では開発工程が明確でしっかりしていることに驚き、ますます日本に興味を持つようになりました。日本でさらにスキルを磨きたいと思っています。 Sun*のインターンについて インターンに参加したことでさらに日本で働きたいという気持ちが強くなったんですね!現在、SCPのプロジェクトチームにインターンとして所属していると伺いました。 はい、私は今ハノイ工科大学(以下HUST)の5年生で授業が週に2日あるんですが、残り3日間はインターンとしてSun*で働いています。採用選考プラットフォーム「SCP」(以下SCP)のプロジェクトチームでDeveloperをしています。チームワークが良く、働いていて楽しいです。 チームワークがいいんですね! はい、チーム内でよくお互いのことを話しています。週1回のミーティングの他にオンラインでデイリーミーティングがあり、その日の予定を全員に共有するので、お互い何をしているのか把握しあっています。他にも技術的なことなどちょっとした質問があるときにSlackで聞くと、先輩がすぐに答えてくれます。現在はオンラインでのつながりのみですが、距離が近く感じます。 チームメンバーについて教えてください。 IT講師でもある眞田先生がPMのプロジェクトチームで、QA(テストする人)2人、IT Comtor2人、Developer5人、リーダー1人の、合計10人が所属しています。私も含めそのうち4人がインターンです。通常はIT ComtorのみPMと直接話しますが、インターンとして様々なことを学ぶために私も直接PMに相談したり、定例のMTGに参加したり、経験を積ませていただいています。私はDeveloperとして昨年3月から参加しています。 インターンに参加してもうすぐ1年経つんですね。これまでインターンを行ってきて、一番成長したと思うことは何ですか? プログラミングに打ち込むタンさん 大きく二つあります。一つ目は、Developerとして、プログラミングスキルが成長したと思います。SCPでは、プログラミング言語はLaravelとReactを使用しています。Laravelの基礎は勉強していましたが、Reactは不安がありました。2020年の3月からインターンを始めましたが、それまで大学の授業でロジックのみを学んでいました。インターン開始後に、Sun*のIT講師が行っている実践IT授業で実践的なことを学んだり、インターンを通して実際のコーディングなどを学びました。学び始めは多くの知識を吸収しなければならないので大変でしたが、SCPプロジェクトのリーダーを始めチームメンバーが丁寧に教えてくれるので感謝しています。 二つ目は、報連相や時間管理、タスク管理について成長したと思います。例えば、タスクが終わらないときに期日を延長することが難しいということを学びました。進捗管理上、ひとつひとつのタスクを期限内に終わらせることは重要なので、それを学ぶことができて良かったです。Developerなのでお客様と直接話すことはないですが、お客様のことを考えたら期日を守ることは重要です。それをインターンとして学べたことはありがたいです。SCPの事以外にも、例えばアーキテクチャについてなど幅広く教えてもらっています 卒業プロジェクト『Speaker Identification(話者認識)、Speech recognization(音声認識)』 インターン以外のことについてもチーム内の先輩から学んでいるのはなぜですか? 現在卒業プロジェクトを行っているんですが、そこでマイクロサービスアーキテクチャを使用しています。マイクロサービスアーキテクチャとは、アプリケーションのそれぞれの要素を自己完結型の小さなサービス(API)に分割するアーキテクチャーのことです。わからないことがあったときは自分で調べる以外にアドバイスをもらったりしています。卒業プロジェクトは大学在学中に行う最も大きなプロジェクトで、人によっては何人かのチームで実施したり、私のように個人で実施したり様々です。 今取り掛かっているんですね!卒業プロジェクトについて具体的に教えてください。 すでに存在しているサービスである「話者認識(speaker identification、speaker recognization)」と「音声認識(speech recognization)」の二つを合わせ持ったものを開発しています。つまり、ベトナム語のスピーチを誰が話しているかということを識別し、スピーチの内容を文字化します。事前に話者の声をデータベースに登録することで、登録された人物がスピーチすると人物を特定することができます。 そのサービスは、今こうしてインタビューしているものを文字起こしするのにも役立ちますね(笑)なぜそれを卒業プロジェクトとして開発しようと思ったんですか? HUSTに私がお世話になっている教授がいるのですが、マイクロサービスの応用を専門としています。その方が先ほどお話ししたようなミーティングをサポートするサービスを開発中です。私自身もマイクロサービスの応用に興味があることが最初のきっかけです。例えば、GoogleのAIテクノロジーを活用したSpeech-to-Textという音声を文字化するシステムがありますが、それは話者認識はできません。この二つを組み合わせることでミーティングの議事録に活用できたら便利ではないかと思い、このプロジェクトに参加したいと思いました。私の担当は、声で出席者を管理するシステムの開発です。例えば、授業の出席者を管理する方法として、冒頭に先生が学生の名前を呼び、返事をするという作業が発生しますよね。学生の声を事前にデータベースへ登録することで、点呼することなく授業中の発言の音声から出席者を識別することができます。発言をしないと欠席になってしまうんですが(笑) 便利なサービスですね! 今私はバックエンドでAPI(Application Programming Interface)をコーディングしています。教授が取りまとめている大きなシステムに、自分が行っているサービスを追加するための作業ですね。 タンさんが行っている卒業プロジェクトのソースコードの一部 個人的に今すぐこのシステムを使いたいです!(笑) まだ開発途中なので少しお待ちください(笑)基本的には自分一人で実施しているプロジェクトですが、私以外にも他の学生が違うプロジェクトを行っていて、全員が少しずつそのシステムに追加するイメージですね。そして、ひとつのシステムにするというのが最終形です。 このプロジェクトはAI技術を活用していますが、将来はAIの道に進みたいですか? AIの道というと研究者のイメージが大きいと思いますが、私は研究ではなくAIを応用して何かに役立てたいという思いがあります。進みたい道としては、AIを活用したSaaS型のサービス開発ですね。まだ具体的にこれがやりたいということはないのですが、まずはDeveloperとしてスキルを磨き、日本語もこれからもっと学んで、将来はリーダーやPMになりたいと思っています。 常に目標に向かって日々努力を続けているタンさん、インタビューの機会をいただきありがとうございました! PMの眞田先生からメッセージ xseeds HubのIT講師でもあり、SCPのPMでもある眞田先生からタンさんへのメッセージをいただきました! タンさんは、実はフイさんの紹介でSCPのプロジェクトに入ってもらったメンバーになります。今でこそインターンメンバーが複数人いるのが当たり前になっていますが、当時はプロジェクト自体もそこまで大きくなく、数名の社員スタッフと、インターンの1,2名のチームで開発をしていました。SCPのスケールアップを考えていたのですが、なかなか優秀なメンバーを採用するのも難しい。そこでフイさんに相談したところ、学生にも関わらず、すごく優秀なエンジニアがいると教えていただき、タンさんを紹介してもらったという流れになります。今考えると、あのとき思い切ってインターンの人数を増やしてでもタンさんを受け入れると決めたことは正しい判断だったと思います。 私がタンさんに関して感心したことをいくつかお話できればと思います。 まずは、技術力と対応力の高さです。私たちのプロジェクトはアジャイル開発を取り入れているので見積もりにはストーリーポイントを導入しています。アサイン当初こそ、タンさんのストーリーポイントは高くなかったですが、2〜3ヶ月後には1エンジニアとして難易度の高い開発を行えるようになっていました。さらに半年もすると週3日の稼働でありながら、開発のアウトプットが週5日分相当になっており(あくまで私の開発としての経験上での話しです)、技術力の高さとプログラミングの速さに驚きました。 またタンさんは技術力だけではなく日本語力の高さも持っていました。開発プロジェクトを行っている以上、「ユーザの要件をどうように解決する」をコミュニケーションすることがありますが、それに加えて「どういう技術を使って解決する」ということを会話することがあります。これは専門知識や専門用語を要するので、それだけ日本語での説明の難易度も上がります。実際のこういう場面のとき、BrSEが説明しきれない部分をタンさんが補足して日本語で説明していたことも印象的でした。 今タンさんは卒業プロジェクトのために、SCPのインターンを離れましたが、卒業プロジェクトでも彼の技術力や探究心を遺憾なく発揮してほしいと考えております。そして卒業後は日本に行って働くことが決まっていますので、タンさんの技術力をしっかりとアピールして日本で活躍してほしいと思っています。 終わりに いかがでしたでしょうか。今回は、ベトナムの優秀な学生を紹介するシリーズの第4弾として、Sun*ベトナムのインターン生、タンさんにお話を伺いました。今後も「IT×日本語」の素晴らしいベトナム人学生を紹介していきますのでお楽しみに! わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

+ -3
【ベトナム人学生を紹介】すでにBrSEとして活躍できるレベルのスキルを持っている学生!
【ベトナム人学生を紹介】すでにBrSEとして活躍できるレベルのスキルを持っている学生!
「問題が発生したら原因ではなく真因を突き止めるように心がけています」 そう語ってくれたのは、日本企業に内定済み、現在はハノイ工科大学の5年生(最終学年)でSun*ベトナムにてインターンを行っているフイさんです。 Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の大原です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!今年から始まった大好況企画、 新シリーズ「ベトナム人学生を紹介!」 の第3弾をお届けします。今回は、xsseds Hub採用選考プラットフォーム「SCP」(以下SCP)の開発を担当するフイさんにインタビューしました。フイさんの同級生でもあるタインさん、ズオンさんの記事もぜひ合わせてご覧ください。 https://xseeds.sun-asterisk.com/interview-20211209/ https://xseeds.sun-asterisk.com/interview-20220120/ フイさんは、以下のような素晴らしい経験、スキルをお持ちです。 ロジカルに考え話す能力がある 要件定義から開発までを実践レベルで経験している すでにBrSEとして活躍できるレベルのスキルを持っている 謙虚な姿勢で多くのことを吸収し続けているフイさん。インターンとして行っているプロジェクトのことや、将来の目標やこれからさらに学びたいことなどを語っていただきました。どうぞご覧ください! (今回インタビューに答えてくれた学生)レ・ニャット・フイさんベトナムトップ大学であるハノイ工科大学の5年生(最高学年)。3年生の後期にGPA3.95(履修全科目の平均、100点満点で換算すると98.8点に値する)という成績を叩き出し、最上位の学生のみ受けられる大学からの奨学金を獲得。2020年4月、日本企業に内定し、卒業後に渡日予定。JLPT N2を取得し、日本語でのコミュニケーション力に長けている。現在はSCPのプロジェクトチームにインターンとして所属。 日本やITとの出会い フイさんがITの道に進もうと思ったきっかけは何ですか? 昔からパソコンでゲームをしたり、パソコンの設定をすることが好きでした。例えば中学生の時に、オンラインゲームをするためにどんなパソコンの設定が必要なのかインターネットで調べ、ソフトウエアをインストールしていました。他には、オフラインのアクションゲームをインストール後に、登場人物を強くするためにハックしたりしました。あまり大きな声では言えないですか…(笑)その時は独学でしたが、高校3年生の時に進路を考え、パソコンの知識をもっとつけたいと思ったのがきっかけです。 そこでハノイ工科大学に行きたいと思ったんですね。 はい、そうです。知り合いの先輩の話を聞いて、ハノイ工科大学(HUST)のHEDSPIコースについて知り、興味を持ちました。ただ、HUSTに入るには、化学、数学、物理の3つの科目で高得点を取らなければいけません。私は高校で化学を専攻していたので、化学の受験勉強は独学で行っていました。数学と物理については、高校では基礎のみ学んでいたため、高校3年生の時にそれぞれ1回2時間の塾に週2回ずつ通い、HUST合格を目指していました。HUSTに入学するには、授業で習う基礎知識だけでは足りず、塾で応用を学ぶ必要があります。 高校生の頃のフイさん 受験勉強が大変なのは、ベトナムも日本も同じなんですね…。HEDSPIを知ってハノイ工科大学に入りたいと思ったということは、入学前から日本に興味があったんですか? はい、初めて日本について知ったのはドラえもんのアニメからでした。例えばドラえもんに出てくる自動販売機を見て面白いなぁと思ったり(※ベトナムではあまり自動販売機を見かけません)、そういうところから日本の生活に興味を持ち、そこから日本で仕事がしたいと思うようになりました。日本語を勉強し始めたのは大学に入ってからです。 フイさんは今JLPTのN2を持っていますよね?短期間でその日本語能力を習得したことは素晴らしいと思います。 ありがとうございます。大学3年生の時にN2を取得しました。1〜2年生の時に空いている時間に日本語を積極的に勉強するように心がけていました。大学での授業以外に、外部のオンライン授業を受けて勉強もしたので、それもよかったと思います。日本企業に就職したいという思いが常にあったため、日本語を学ぶモチベーションを保つことが出来ました。 Sun*のインターンについて 現在も大学に通いながらインターンで働いていて、努力している様子が伺えます!インターンではどんなことを行っていますか? プロジェクトチームの中で私はIT Comtorの役割を担っています。今の経験を生かして、将来はBrSEを目指しています。 インターン中に失敗から学んだことはありますか? インターンを始めた当初、SCPにバグが発生した時に真因がわからずに、バグが発生した事実だけを報告をしてしまったことがありました。眞田先生から「なぜバグが発生したんですか?」と質問がありましたが、「わかりません」としか答えることができませんでした。プロセスの間違いによって発生したバグだったんですが、先輩が一緒に真因を明確にしてくれ、その後再度眞田先生へ報告をしました。 オンラインインタビューを受けるフイさん その時眞田先生は、問題が発生した時は原因ではなく真因までわかるように調査することが大切だと教えてくださいました。真因を調査することで、次に同じ問題が発生する前に防ぐ方法を得ることができます。逆に真因を特定しないと、同じ問題が発生する可能性があります。 真因という言葉を外国の方から聞いたのは初めてです。学生のうちにそれを理解しているのは素晴らしいですね!言葉の意味を学んだのはいつですか? 大学4年生の時に実践IT授業で真因という言葉と、なぜなぜ分析を学びました。なぜという質問を繰り返して真因までたどり着くという方法です。深いところまで追求しないと、表面的な問題しか見つけることができません。「なぜ」が出ないところまで考えることで、問題の本質、真因がわかります。先ほどお話ししたインターン中の失敗ですが、助けてくれた先輩は真因にすぐに気づいていて、私にその考え方を教えてくれました。具体的には、どの視点からみたらなぜ問題が発生した真因がかわかるかというヒントをくれたんです。考え方を知ることで、次問題が発生しても真因を特定できるようになります。今私にはインターンの後輩がいます。先輩が私に教えてくれたように、今は私が後輩に真因を特定できるようなヒントを与えるようにしています。 授業で学んだことを実践を通してさらに学び、成長していけるのはいいですね。フイさんはBrSEを目指していると言いましたが、IT Comtorとの大きな違いは何ですか? IT Comtorとはコミュニケーターの意味で、日本側とベトナム側、日本人とベトナム人の間に入って通訳する役割の人です。つまり、チーム内でコミュニケーションを取ることに特化していますが、BrSEはそれだけではなく仕様書の作成や翻訳、プロジェクトの進捗管理や成果物の品質チェックなど、幅広い知識が必要です。先ほど私はSCPのプロジェクトでComtorをしているとお話ししましたが、仕事内容からするとBrSEに近いことをしています。ユーザにとってSCPがより使いやすくなるように、PMである眞田先生がユーザにヒアリングし、データにまとめてくれています。私はそのデータをもとに要件を明確にし設計を行い、開発チームに伝えます。その時にコミュニケーションスキルと説明スキルが必要です。特に、ユーザの要望や、本当にやりたいことを正しく理解することが大切ですし、難しいと感じます。私の認識が間違っていないか確認するために、「私はこのように理解していますが合っていますか?」と眞田先生に確認したり質問したりするように気をつけています。また、説明するときに気をつけていることは、相手の立場(開発者なのか、QAなのか)によって説明の仕方を変えるということです。 具体的には、誰にどのように説明するんですか? SCPとSchoolerの開発チームとの一枚 例えば、Developer(開発者)に説明するときには、ソースコードなどについて技術的な専門用語を使って話をしますが、QAの人(プロダクトをテストする人)には専門用語は使わずにどのようにプロダクトが動くのか機能面を説明しています。BrSEの仕事は技術的なことも必要ですが、テストをするということも仕事のひとつなのでQAの知識も幅広く必要です。QAについて大学では基礎は学びますが、深く学習する機会がありません。ですので、プロジェクトチームのQAの人に、テスト前はどんな準備が必要なのか、テストにはどんな方法があるのか聞き、聞いたことをさらにインターネットで検索して詳しく学ぶようにしています。 日本に行くまでにさらに学びたいことはありますか? はい、もっとコーディングを勉強したいと思っています。また、今はIT Comtorとしてインターンを行っていますが、Developerに挑戦したいです。いいBrSEになるにはコミュニケーションスキルや分析スキルだけではなく、コーディングスキルなども必要だからです。いろんなプロジェクトを担当できるようになるためには、幅広い知識が必要なのでそれらを学びたいと考えています。 ITスキルも日本語も、ストイックに習得してきたフイさん。日本生活を影ながら応援しています!インタビューの機会をいただきありがとうございました! PMの眞田先生からメッセージ xseeds HubのIT講師でもあり、SCPのPMでもある眞田先生からフイさんへのメッセージをいただきました! 私がフイくんと一緒に仕事をしてきて印象的だったエピソードをいくつかお話できればと思います。まずは初めてSCPのインターンにアサインしてきたころです。最初は、ちょっと物静かな学生だなという印象でしたが、すぐに彼の貪欲さというか視座の高さに気づきました。それは、開発メンバーとの会議のときに毎回必ず「あとで会議の内容を確認したいので、内容を録音してもいいですか?」と聞いてきたことです。理由を聞くと、日本語の勉強にもなるし、内容の理解もしたいと言っており、彼がどんな気持ちでこのインターンに参加しているのか知ることになりました。今ふと思うと、確かにアサイン当初は私も丁寧な話し方を意識するように気をつけていましたが、今ではほとんど気にすることなく彼と会話することができるようになったと感じています。 他にも印象的だったことがあります。 コロナの影響もあってプロジェクト開発自体は、オンライン開発が主流になり、基本的なやりとりもテキストを通したチャットがメインになりました。普段から仕事のやり取りをチャットでされている方なら共感できると思いますが、チャットのやりとりってどうしても相手に意図が不本意に伝わってしまったり、認識の齟齬が生まれてしまうことがよくあると思います。そんなとき、私はすぐにフイさん「今オンラインで話せるかな?」って言って、直接やり取りすることでこの認識の齟齬を解消するようにしていました。あるとき、同じようにチャットでやり取りをしていると、今度はフイさんから「ちょっとオンラインで話せますか?」と来ました。そのときの理由を聞いたら「私(眞田さん)がやっているのを見て効率的だと思って自分もやってみました」とのこと。 このときの彼の視座の高さに感動したことを今でもよく覚えています。なかなか普段から業務効率や仕事に対して目的意識がないとこの気づきは出てこないですし、そもそも気づいても自分からすぐにアクションに移すことはとてもむずかしいと思います。私自身、フイさんのそういう行動を見て、改めて自分ももっと頑張らないとなと気付かされています。 そんな彼も今は5年生となって卒業論文が忙しい時期ですが、週に1回はSCPの様子を見にきてくれて、今度は後輩のために色々とサポートしてくれています。フイくんの先輩もそうだったように、今度はフイくんが後輩のために、どうしたら後輩がフイくんみたいに育っていくのか?を考えて行動してほしいと考えていますし、そのこと自体が彼をもっと成長させることになると思います。非常に難易度の高い案件ですし、もう業務範囲を超えておりますが(笑)、彼なら必ずできると期待しています。 終わりに いかがでしたでしょうか。今回は、ベトナムの優秀な学生を紹介するシリーズの第3弾として、Sun*ベトナムのインターン生、フイさんにお話を伺いました。今後も「IT×日本語」の素晴らしいベトナム人学生を紹介していきますのでお楽しみに! わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

+ -3