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About xseeds

xseeds(エクシーズ)とは、グローバルに才能の発掘、教育、最適配置を行い

未来のイノベーターを輩出する教育プロジェクトです。

わたしたちは、世界中の才能の種を探し、光をあてることから始めました。

そして、これまでの事業やプロダクト開発で培ったノウハウとこれからのトレンドを反映した

独自カリキュラムを活用し、自身で未来を切り開くことができるよう、蕾になるまで導きます。

さらに彼らが才能を開花し価値創造できる最適な場所を見つけ、送り出していきます。

様々な要素 "x"と才能 "seeds"をかけ合わせ、未来のイノベーターを輩出し、

世界にポジティブなアップデートを起こす価値創造人材を創出するための仕組み

わたしたちSun*は、これをxseeds(エクシーズ)と名付けました。

xseeds(エクシーズ)とは、グローバルに才能の発掘、教育、最適配置を行い 未来のイノベーターを輩出する教育プロジェクトです。

わたしたちは、世界中の才能の種を探し、光をあてることから始めました。 そして、これまでの事業やプロダクト開発で培ったノウハウとこれからのトレンドを反映した

独自カリキュラムを活用し、自身で未来を切り開くことができるよう、 蕾になるまで導きます。

さらに彼らが才能を開花し価値創造できる最適な場所を見つけ、 送り出していきます。

登録学生には、Sun*が支援した400件のプロダクト開発のノウハウを凝縮した実践的なIT教育と、 大学4年間の日本語教育など、累計で最大1,200時間のカリキュラム(※1)を提供しています。

様々な要素 "x"と才能 "seeds"をかけ合わせ、未来のイノベーターを輩出し、 世界にポジティブなアップデートを起こす価値創造人材を創出するための仕組み わたしたちSun*は、これをxseeds (エクシーズ)と名付けました。、

xseedsニュース
メンバーがチームの目的を作り出す!より良い事業を行うためのワークショップを開催しました!Vol.1(準備編)
メンバーがチームの目的を作り出す!より良い事業を行うためのワークショップを開催しました!Vol.1(準備編)
はじめに Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。今回もご覧いただき、ありがとうございます。今回は“Sun* xseeds事業ブランド浸透プロジェクト”についてお伝えいたします!このプロジェクトはすごく簡単に言うと部署間の相互理解と連携です。 「あの部署って何をしているのだろう。」 「この部署と連携できたらもっと良いものを作ることができる気がする。」 といった思いを持ったことがある方は多いのではないでしょうか。私たちは今回、ワークショップという形で部署間の連携を図り、その先にあるSun* xseeds事業としての「チームの目的」を作り上げ、組織の力を向上させるべく取り組みました! 今回は、 なぜこのプロジェクトが必要だったの? なぜワークショップという手段を使ったの? このプロジェクトは何を目指しているの? 具体的にはどんな内容だったの? 目的をチームで作りあげるってどういうこと? について、準備編、実施編の2部作でお送りいたします!今回は準備編になります。 なぜxseedsブランド浸透プロジェクトをやることになったのか xseedsの生い立ち 過去の記事でもお伝えしてきましたが、私たちは教育事業を行っています。これはもともとJICAとハノイ工科大学が行っていたHEDSPIコースという日本のマーケットに対応したIT 技術者の養成プロジェクトを引き継いだものです。2023年11月現在ではアジアを中心に南米、アフリカでも教育を行い、私たちの教育事業は拡大をし続けています。創業時のストーリーが語られている記事はこちらです。①・② 2014年の引継ぎ当初は、エンジニアチームからエンジニア講師を派遣する形で実施していましたが、本業もある中で学校を行き来しながら学生を管理するのは限界がありました。そこで「ちゃんとやろう」ということでチームを作り、2017年ごろに、今の教育部署を設立することにしました。部署といっても設立当初は数名規模のチームであり、メンバーの役割もあいまいで、お互いに業務をフォローしながら仕事を行っていました。セールスメンバーも毎月ベトナムにきて選考会をサポートするなど、非常に密なコミュニケーションが取れていました。次第に事業が拡大するとともに学生数が増え、メンバーが増え、業務を明確にする必要性がでてきました。よくある事業拡大とともに行われる「組織化」を我々の部署でも行われていき、業務を分解し、その業務に適した人材を育てることになりました。 xseedsのジレンマ 業務を分業化することで、仕事の効率はどんどん上がっていきました。ただ、事業拡大に伴う「組織化」をすることで、必ず陥るとされるジレンマにxseedsとしても直面することになりました。メンバーの中に、「このまま事業が進んで大丈夫かな。」「自分がやっていることは合っているのだろうか。」という想いが生まれました。その想いを深掘りしていくと、「事業を分業化したことによるコミュニケーション不足という弊害が出ているのではないか。」という課題があることに気づきました。 また、リモートワークも当たり前となり、今までオフィスで発生していた雑談などをする機会も減ってしまいました。そのため雑談の中で生まれていた事業に関する考えやそもそもメンバー同士の相互理解の機会が減り、どんな人がいて、どんな仕事をしているのかに触れる機会が極端に減ってしまいました。 この状態に課題を感じ、チーム全体に改めてビジョンを浸透させ一体感を作り、組織力を向上させるため、今回の「教育事業ブランド浸透プロジェクト」が立ち上がりました! xseeds事業ブランド浸透プロジェクトの目的 「各部署への理解を深め、教育事業に関わるチームメンバーが共有できる目的をメンバー自身で見つける」これが今回のプロジェクトの目的です。今回、「目的をメンバー自身で見つける」ということに重要性をおきました。その理由を教育ブランド浸透プロジェクトの発起人、広瀬光さんに伺いました! プロジェクトとして目指すべき姿 (今回インタビューに協力していただいた方) 広瀬 光(ひかる)さん 大学を卒業後、日本のIT企業へ就職しデジタルマーケティング事業に従事。その後、社会課題解決に挑戦したい想いを抱きアフリカへ渡り、モザンビークの事業会社で現地法人の代表となる。2021年、途上国/新興国へ教育を届ける活動を目指してSun*の教育事業(xseeds)に参画し、Sales企画や大学開拓などのミッションを担っている。 (広瀬さんが取り組んだアフリカ教育事業Vol.1、Vol.2もぜひお読みください!) なぜこのプロジェクトを立ち上げたんですか? 「私は様々な部署の人と会話をする機会があるのですが、部署間のコミュニケーションが取れていないなというのをずっと感じていました。xseedsの中で色々な部署の人と会話をしていると、『ここって問題として根深いし、解決できないものだよ』っていう話もあったんです。 でもはたして本当にそうなのかという思いがずっとありましたし、この問題を解決しなければという使命感もありました。アフリカ事業もしていたので、今後ベトナム人以外の学生さんや日本企業ではない企業と関わったり、日本以外の教育事業を伸ばしていくときに、我々自身が腑に落ちないことがあると事業自体が育たないんじゃないかなと思ったんです。これからxseedsが事業として大きくなることを想定すると、根っこの部分の取り組みってすごく大事で、やるべきことなんじゃないかなっていうのもあって半ば強引に進めました。」 発案者のメンバーが企画段階でMiroを使って話し合った膨大な資料の一部 なぜワークショップという手段を選んだんですか? 「このプロジェクトのやり方には色々と意見もいただいていて、一対一や少人数で長い年月をかけて会話を重視した方が良いんじゃないの、というのもありました。企画をしたものの、『どうすれば皆で同じ方向に向かっていけるのか』、この答えがどこにあるのか自分自身も分からなかったんです。皆で話し合うことで『答えを見つけるための手段』を見つけに行きたいと思ったので、ワークショップを選びました。 なにかをする上で、賛否両論の意見は生まれるので、むしろをの賛否両論の意見を生まれさせようと思ったぐらいの達観した内容があると良いと思いました。これってどうやったら解決するんだろうというのを見てみたい、検証したいというのが一番の理由かもしれません。 あとは、2年前になぜビジョンやロゴ、ネーミング決めてリブランディングを行ったのか、という基本に立ち返って皆が共有するには、会話をして一緒に何かを作り上げることができるワークショップという形が適していると思ったんです。 違う部署の人たちの話を聞くことは、今までやってきたものに対してネガティブな意見もあると思いますが、それも含めて相手の考えが分かりますよね。ただ仕事の内容をドキュメントで渡すだけでは絶対に分からない、相手の考えや人となり、顔や表情を理解することで、収益だけを考えるのではない、自分たちが所属しているxseedsがどんな想いで立ち上げられたのかを心に留めて、一緒に同じものを作り上げていく仲間として認識をする最も良い方法だと思いました。」 今回のプロジェクトで目指す姿は? 「今後、私たちの事業を続けるためには事業拡大が必須です。それに向けての目指すべきところはどうしても収益になってしまいます。でも「教育」事業というものを考えるとそれだけでいいのか、そこにどう関わるべきなのかを皆で決めたいと思いました。組織の目的を達成することも大事ですが、個人の気持ちの部分も大切にしたかったんです。私たちの教育事業をより良いものにするには、部署間の垣根を取り払い、お互いを知って連携することが重要だと思ったんです。プロジェクトでは部署間の連携を図り、その先には『教育事業に関わるチームメンバーが共有できる目的を探り、一体感を生む』ことを大きな目的として設定していました。」 プロジェクトで使用したスライドの一部 広瀬さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました! 実施編では、3日間かけて行われたワークショップの内容や、xseedsの各メンバーの議論内容など、実際のワークショップの内容についてお伝えいたします。また、多くのメンバーが参加する中で非常に活発な意見が出ており、部署ごとでのミッションが異なる中、チームの共通の目的を作り出すということが非常に価値のある内容となっています! 終わりに 今回はSun*教育ブランド浸透プロジェクトが行われた背景についてお届けしました。一つの組織が大きくなるとき、今の社会の仕組みではそれぞれの部署が抱えている想いを共有するのは難しくなってしまいます。私たちはxseedsをより良いものにするために日々取り組んでいますが、今回は自分たちの企業に切り込んでみました!わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。 それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

番外編
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Sun*で日本の大学からインターンシップ受け入れ開始!グローバルに活躍できる力を育てる昭和女子大学との内容に迫る!
Sun*で日本の大学からインターンシップ受け入れ開始!グローバルに活躍できる力を育てる昭和女子大学との内容に迫る!
はじめに Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。今回もご覧いただき、ありがとうございます! 私たちはこれまでも日本の大学と連携を取り様々な取り組みを行ってまいりました。今回は昭和女子大学の学生さんがSun*でインターンシップを行った様子をお届けします。昭和女子大学の学生さんにもお話を伺ってきました! ※他大学との取り組みはこちらをご覧ください!グローバルPBL Vol.1 Vol.2、産学協働 昭和女子大学について 東京の世田谷区にある昭和女子大学。ホームページには、“女性が人生を拓く力をつける大学。深い専門知識に加え、あらゆる分野でグローバルに活躍できる力を備えることを教育の目的としています。”とあります。その中でも今回は国際学部国際学科の3年生の学生さん5名が国際社会で生き抜く力をつけるべく、ベトナムに留学に来ております。そして、そんな学生さんたちがSun*でインターンシップをすることになりました! インターンシップについて 昭和女子大学の先生からSun*に、「インターンシップという形で、Sun*での日本語チューター等の機会をいただくことはできないか」とご相談いただき、今回のインターンシップが始まりました。 昭和女子大学サイドの目的 日本語教育の授業で学んだ知識の実践ができる。 人材育成に関する知見も学び、将来、日本で就職するベトナム人の役に立つことができる人材になってほしい。 Sun*サイドの目的 HUSTの学生が、教師が話す日本語ではなく、生きた日本語を学ぶ機会になる。 同世代の人と話すことで、もっと話したいという日本語学習へのモチベーションを上げる。 HUSTのが学生が日本や日本人の理解を深める機会になる。 日本の大学と提携することでSun*という会社に興味を持ってくれる人が増える。 インターンシップの概要 日本語教師の松ケ平先生が主に指導し、インターンシップでは主にハノイ工科大学の学生との会話練習、合計40時間を行います。ハノイ工科大学でこの会話練習の参加について尋ねると、なんと50名もの学生が手を挙げました!日本語習得に向けての情熱が伝わってきます。 3月14日にハノイ工科大学構内で行なわれたインターンシップ説明会の様子 会話練習以外にも下記の内容が行なわれる予定です。 日本語授業見学:実際の授業風景を見てベトナムの大学でどのように外国語の授業がされているのかを知って欲しい。 Sun*のオフィス見学:ベトナムにある日系企業の見学をして、どんな風に働いているのか雰囲気を感じて欲しい。 xseedsHub選考会対策の参加:日本では早ければ就職活動が始まる学年のため、面接対策に参加することで企業の目線を知り自身の就職活動の対策に役立ててほしい。一つの参考として学んで欲しい。 インターンシップ(会話練習)の様子 今回は会話練習のインターンシップを取材してきました!週に3日、午後にオンラインやオフラインで行われます。 インターンシップの説明では、松ヶ平先生から、「交流の中でベトナム人学生に身につけて欲しい3つのポイント」が伝えられました。 ベトナム人学生が日本語をはっきりと、発音良く話すこと。 結論→理由の順番で話すこと。 分からなくても推測したり、聞き返したりできるようになること。 例としては、関心のあるニュース記事を読み合うことやシャドウイングのチェック、IT日本語の音読が正しくできているかのチェックなどがありますが、自由に内容を決めて良いことになっています。 内定者に仕事で使う会話の練習をしている様子。 自由度が高いのには理由があると松ヶ平先生は言います。昭和女子大学の学生さんは今回の留学でベトナム語を学んでおり、他のベトナム人との交流もしています。今回の会話練習ではそれぞれ日本語のレベルが違うベトナム人学生に適応して、合わせてやってくれるだろうという期待があるからということでした。また、今回のインターンシップの内容を決めすぎると授業のようになってしまい、学生が楽しんでできなくなってしまう。同世代だからできる会話をして欲しいからというのも理由の一つだそうです。 8月に日本に行くことが決まっている学生さんと日常的な会話練習。 3月20日から開始し4月上旬に取材に行きましたが、学生さん同士、打ち解けた様子で楽しそうに会話練習をしていました。内定者に対する練習では仕事で使う会話だけでなく、職場でのプライベートな会話や質問はどこまで許されるのか、などベトナム人と日本人の価値観の違いにも踏み込んで会話練習をしていました! 昭和女子大学の学生さんにインタビュー 現在、Sun*でインターンシップをしているOさんとIさんにお話を伺ってきました!(今回は、本人のプライバシーの関係でイニシャルで表記致します。) 留学の目的は?なぜベトナムを選んだのですか? 日本で今ベトナムに進出している企業がたくさんあると思うのですが、その中でベトナム語を話せる人はそんなにいないと思ったからです。ベトナム語を学ぶことで今後の就職活動や仕事で役立つのではないかと考えました。 入学当初はベトナム語を選択することはあまり考えていなかったのですが、日本にベトナム人がたくさんいることを知ってこの機会にベトナムのことを深く知りたいと思いました。 インターンシップに参加しようと思った理由をお聞かせください。 2年生の後期にインターンシップのお話をいただいたのですが、その時はそろそろ就職活動を始めなくてはいけなくて少しプレッシャーを感じていた時期でした。留学期間も残り数か月になったので、この機会にインターンシップをやらせていただき、より充実したものにできると思いましたし、貴重な体験ができると思って参加しました。 ベトナムにある日本企業がどのような活動をしているのか、どのように日本とベトナムを繋げているのかに興味があったので参加を決めました。 インターンシップを通して感じたことはどんなことですか? 試行錯誤することの面白さを感じました。アルバイトのようにルールやマニュアルの中で考えるのではなく、Sun*のインターンシップでは授業の中でクイズをしたり、自分がこうしたらもっと学生が楽しんでくれるんじゃないかというのを自分で考えて、それを実践できるという自由さがあり、面白さを感じました。 私はまだ就きたい職業について明確に決まっているわけではないので、インターンシップを通して自分の夢についてもこの機会に情報収集したり考える機会になったと思います。 ベトナム人学生に何を持って帰ってほしい、何を伝えたいと思って交流していますか? 学校の授業では文法や語彙など、いかにも学習という感じの部分が多いと思うのですが、私たちの会話の中では日本の文化や楽しい一面、スラングだったりとか実用的なことを伝えていきたいと思っています。学生の中には日本の文化に興味があるわけではなく、ただITで日本に働きに行くという人もいるので、そういう子たちのモチベーションを上げるためにもたまに「日本で気を付けた方が良いことは何でしょう」というようなクイズを作って、楽しく日本について知ってもらうように心がけています。学生さんたちが楽しんでくれているので嬉しいです。 私はテーマを決めて意見交換をするというのをメインの活動にしていて、外国語でも積極的に自分の意見を発信できる場になれば良いなと思っていやっています。 ベトナム人学生との交流で感じた困難と解決方法を教えてください。 ベトナム人の友達と会話していて断るときに「いいよ、大丈夫だよ。」とやんわり伝えたのですが伝わっていなかったんです。遠回しに伝えるという方法は感覚的にも理解してもらえないのかと思いました。断るときは優しく理由を含めてはっきりと伝えるようにしようと思いました。日本就職を目指している学生さんには遠回しの言い方を知っておいた方が良いと思うので、会話練習で取り入れてみたいなと思っています。 ニュース記事を一緒に読んで意見交換をしてるのですが、難しい言葉が分からないこともあるので、事前に調べて他にどのような言い方があるかを確認しています。ITに関する記事や学生さんの日本語レベルに合ったニュース記事を選ぶなどの準備も大事にしています。 ベトナム人学生と交流してみて自分自身が学びになったことはありますか? とても行動力があって積極的なので、それが自身の経験になったりすることを学びました。私は色々考えて躊躇してしまうことがあるので、価値観が少し変わりました。 交流しているベトナム人学生は日本就職を目的としている人たちなので、まだ将来どうしたいか明確な夢を持っていない私にとってすごく刺激になります。文法や単語が間違っていても積極的に発言してくれるので同じ外国語を学ぶ立場としても学ぶことが多いです。日本語教師という仕事に触れて、分かりやすく言い換えたり具体的な例を使って伝えたりするのでとても大変な仕事だと思いますが、交流をする中で文化や考え方の違いを知ることが多くて楽しい仕事だなとも思いました。ベトナム人学生さんとの会話を通して日本語教師という仕事にも興味が出てきました。ベトナム人の親切さや優秀であることも知り、将来はベトナムと関わりのある仕事に就きたいなと思っています。 インタビューに答えていただきありがとうございました! 終わりに いかがでしたか?今回は昭和女子大学とのインターンシップについてお届けしました。日本就職を目指すベトナム人にとって、同世代の日本人と生きた日本語を話すというのはとても大切なことです。また、楽しみながら練習をすることで日本を身近に感じることができるのではないでしょうか。日本の学生さんにも、海外進出をしている日系企業でのインターンシップというのは学ぶことが多くあります。より有意義なものになるよう教育事業部が一丸となって進めてまいります!わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。 それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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ベトナムの大学生の1日に密着!〜xseedsの大学生の生活【ベトナム編】
ベトナムの大学生の1日に密着!〜xseedsの大学生の生活【ベトナム編】
Xin chào các bạn(こんにちは みなさん)!Sun*教育事業部の三浦です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!今回は「ベトナムの大学生の一日に密着!〜xseedsの大学生の生活【ベトナム編】」と題して、Sun*教育事業部のxseedsに所属する学生の日常生活についてご紹介する記事となっております。ぜひ最後までお読みください! 密着取材をするドゥックさんの紹介 まず最初に今回密着取材をするxseedsの大学生ドゥックさんの紹介をします。密着取材の開始前にドゥックさんにインタビューをしておきました。 お名前、年齢、出身地、趣味を教えてください。 ドゥックです。20歳でハノイ技術大学の3年生です。ゲアン省出身です。趣味はサッカーです。 家族は何人ですか?  4人家族で父・母と兄がいます。兄はアメリカ企業でITエンジニアをしています。でもアメリカには住んでいません。ゲアン省の自宅でリモート勤務をしています。 大学進学に関して家族はどのような期待をしていますか?その期待に対してドゥックさんはどう思っていますか?  両親は私はしたいことや選択を認めて応援してくれています。両親にとっては私の成長がとても楽しみなんです。私にとってこれはチャンスだし、そんな自分はラッキーだと思っています。 ドゥックさんがしっかりしてるから、ご両親も安心して応援できるんじゃないですか? 確かに両親は応援してくれています。でも無条件に応援してくれている訳では無くて、私は必ず何かする前に両親に相談をして、それについて両親に理解してもらうまで話し合っています。 ドゥックさんは日本就職をすることをどう思っていますか?また、家族は日本就職をすることをどう思っていますか? 日本は労働環境が良く、技術も進んでいるので、自分の将来やキャリアパスにとても良いと考えています。両親も同じ考えです。 ご両親は日本では働くことを心配していませんか? どこの国に居ても両親は自分を応援する、支えると言ってくれました。日本に行くのを決める前に両親に相談をした時に、両親からのアドバイスももらいました。 10:00 日本語授業 校門前で待ち合わせ さぁ、密着取材開始です!今日最初の授業は日本語です。 私はハノイ工科大学の校門前で待ち合わせをしました。ドゥックさんはクラスメートのフィさんと一緒に登場!彼は同じ大学寮に住む親友です。 フィさんも日本語が好きで、上手でした。授業があるクラスへ向かいます。 ドゥックさんは寮は大学敷地内にあるのでバイク通学ではありませんが、バイクで通学する学生は多く校内に広いバイクの駐輪場があります。 校舎に入る扉の上に、日本とベトナムの国旗が描かれた鉄版が目に入りました。 校舎入り口に『ICT高等教育開発支援プロジェクト 一般教室』と書かれています。日本語クラスがあるこの校舎はJICAがHEDSPI時代に建てた校舎なのです。JICAがハノイ工科大学で2006年から開始したHEDSPI(ICT高等教育開発支援プロジェクト)を私たちSun*のxseedsが2014年から継承しています。この表示版からハノイ工科大学における日本語教育の長い歴史を感じました。 HEDSPIプロジェクトに関しては下記の記事をご参照ください。 https://xseeds.sun-asterisk.com/itjapanese-20200918 クラス前で授業が始まる前に仲間と談笑するドゥックさん。笑顔が弾け、元気がみなぎっています! 宿題してきた?今日のミニテストに向けて勉強してきた?お昼ご飯何食べようか?等など、クラスに入る前にワイワイと話をしています。皆が口を揃えて日本語をもっと上手になりたいと言っていたのが印象的でした。先生の授業は説明がわかりやすいと言っていました。 10:15 日本語授業開始! クラスへ入ります。授業開始前で先生がいないにも関わらず、クラスへ入るとさっきまで大きな声で談笑していた学生達が、みな静かになりおしゃべりが皆無になりました。授業開始前に先生が前回行ったミニテストを返し、答え合わせをしていました。 ミニテストの内容は、前回の授業の復習内容です。今回は文法と聴解のテストでした。N3レベルの内容で、テストの目的は教える品質・学生の自習能力・授業の理解度をはかることです。ミニテストの内容は、1)文字・語彙(今まではすべて自習している)2)文法3)読解4)聴解 となっていました。授業もN3レベルの日本語で、この日は聴解の授業が中心でした。みな無駄話などしている暇はないといった様子で、全員授業の終わりまで真剣な態度で先生の講義に集中しています。教師には講義に対する気迫が感じられました。教師と学生の真剣勝負。授業時間は90分間です。 xseedsの授業は教材研究をしっかり行った指導案を作り実施されています。作成している教材に関しては以下の記事をご参照ください。 https://xseeds.sun-asterisk.com/teaching-20210624/ 前回のテストの答え合わせが終わると、新たなミニテストが実施されます。みな集中してテストに向かいます。 授業中も全員が集中して積極的に授業に向かっています。 学生同士のロールプレイの会話の正しい文法の答えを発言中のドゥックさん。 学生は挙手をし、みな積極的に発言をしていました。答えを間違う学生もいますが、教師に訂正してもらうことが自分のためになる事を理解しているようで、皆どんどん挙手します。ドゥックさんも積極的な性格で、挙手をして大きな声で発言をしていました。学習態度がとても良いです。 11:45 日本語授業終了 授業が終わると、ドゥックさんの授業への集中が解け、笑顔がこぼれました。これからみんなで昼食を食べに行きます! 12:00〜13:00 昼食時間 仲間達とお昼ご飯を食べに行きます。学校の周辺には安くて美味しい定食屋や麺類のお店がたくさんあり賑わっていました。しかしハノイ工科大学の昼休憩は45分間だけ。日本の大学と比較すると短いです。ベトナムは昼食後は昼寝をする習慣がありますが、昼休憩が短いので午後すぐ授業がある場合は昼寝は出来ません。 みんなはベトナムの代表的な米粉の麺料理であるフォーや、男子学生に大人気の豚肉が入ったつけ麺のブン、揚げ豆腐やホルモンなども一緒に食べられるつけ麺のブンダオなどを食べていました。価格はそれぞれ2万5千ドン、約140円です。この食堂は量が多く価格が安いので、学生のお腹にも懐にも優しい人気店です。 ドゥックさんはフォーを食べていました。元気にわいわいと友人達と会話しながら食べる昼食は楽しいです。今回は私も一緒に食べていたので、みんなで日本語での自己紹介を交えながら会話が弾みました。趣味や故郷について、故郷の名物料理がいかに美味しいか等について話をしました。 13:00〜15:00 ボランティアサークルの活動 どこでも仲間に囲まれているドゥックさん。 ドゥックさんが所属するボランティアサークルの活動があり、公園へ集合しました。このボランティアサークルはドゥックさんの故郷であるゲアン省とハティン省出身の学生で構成されるサークルで、今年で結成5年目だそうです。地元の言葉を使って話せる同郷の学生同士ならより親交を深めやすく、気を使わずにリラックス出来るとのこと。このサークルの活動はこのような交流会と、年に2回故郷へ行き、地元の小学校で小学生達に英語を教えたり、また学校で行われる様々な行事の手伝いをしたりと、地元の学生達の学習や学校生活に対するボランティア活動をするそうです。ハノイで学んでいる優秀な学生達が地元の学生のより良い成長のために行うボランティア活動です。素晴らしいですね。 この日は先週新入生の勧誘会開いたそうで、その新入部員向けの交流会だったそうです。3年生であるドゥックさんはサークルの運営側で、親友部員が交流しやすいようとりまとめていました。公園でグループ対抗のゲームやカラオケをして、親友部員の親交と団結を深めていました。皆の溢れる笑顔がとても爽やか。このサークルは同郷ならHUST以外の大学生もも入部できるそうです。今回の新入部員もハノイ国家大学の学生など、他大学の学生も多かったそうです。 カラオケで盛り上がっていました。 新入部員が4チームに分かれ、旗をとるゲームをしていました。白熱! 15:30〜17:00 子供にロボットプログラム指導のアルバイト ドゥックさんは、大学近くにあるロボットを通じてプログラミングを子供達に教える事業を行う会社でアルバイトもしています。サークル活動が終わるとプログラミング指導をする会社主催のイベント会場へ向かいます。ドゥックさんはロボットを作製し、その操作方法指導を通じて、子供達にプログラミングの楽しさを教えています。プログラミング指導はオフラインだけではなく、オンラインでの指導をする事もあるそうです。 17:00 アルバイト終了  アルバイトが終わり、ドゥックさんの1日の活動が終わりました。密着取材中いつも爽やかな笑顔を絶やさなかったドゥックさん。授業、サークル活動、アルバイトとどれもしっかりと真面目かつ楽しく行っていました。大学時代の姿勢や経験が社会人になった時に大いに反映されるものです。今後のドゥックさんのさらなる成長を願っています! 終わりに 密着取材を通じてドゥックさんが優しく穏やかで現代的な若者で、考え方がしっかりしている家族思い・仲間思いの好青年だということがわかりました。また今まで知らなかったベトナムの大学生のリアルな日常を側で見る事ができました。サークルメンバーに同郷の仲間で構成されるサークルが多いことは日本との違いがありとても興味深かったです。勉強・仲間作り・アルバイトとどれも精一杯活動しているベトナムの大学生の姿に感動しました。 わたしたちの事業に関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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日本就職へのやる気を引き出す!学生の悩みを解決し、人生をも導く!?先輩交流会とは?
日本就職へのやる気を引き出す!学生の悩みを解決し、人生をも導く!?先輩交流会とは?
はじめに Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。今回もご覧いただき、ありがとうございます! 私達は今までもベトナム人学生がより日本就職に興味を持ってもらえるよう、各大学の先輩との交流会をしてきました。毎年、学生の声を聞き、2022年からは"日本就職をした先輩"との交流会を行なっています!今回はよりブラッシュアップされた2023年先輩交流会についてお伝えしてまいります。登壇した先輩、企画運営者にもお話を聞いてきましたので是非最後までお読みください! 先輩交流会とは 先輩交流会で使用するスライドの一部 学生にとって身近な存在である、“xseedsプログラムを経て、実際に日本へ就職をした先輩”と交流をする会です。私たちがxseedsの教育プログラムを行なっているハノイ工科大学、ベトナム国家大学ハノイ校、ダナン工科大学、ベトナム国家大学ホーチミン校で行われます!交流会を実施することで、母国を離れて日本へ就職することへの漠然とした不安を少しでも減らしたいと考え、行われている会です。 不安というのは、以下のような声が1年生、2年生から多く聞かれました。 日本の職場環境や生活がよく分からない。 将来本当に日本で働けるかどうか不安。 日本で働くと残業が多いと聞く。 日本人が厳しい。 昇進が難しいのではないか。 母国の就職先ではインターンシップなどで企業のことを知るチャンスが多くありますが、海外で就職となると様々なことを不安に感じてしまうのもよく分かります。 ベトナムの就職感 今回の記事についてお話しするときに知っておくと良いのが、日本とベトナムの就職感の違いです。ベトナムでは多くの学生が大学を卒業した後にいくつかの会社に就職し経験やスキルを積み重ね、自分が納得のいく職場を探していくのが一般的です。企業側も経験やスキルがある転職者を採用することが多いようなので、大学卒業後は大学で学んだことでは無い分野でも、入れる会社に就職します。それに対し、日本では大学卒業後から自分の希望する職場に行くことが一般的なので、大学生の早いうちから就職活動の準備が始まります。こちらの詳細についてはまた別途お送りしたいと思います! 先輩交流会のねらい 前述のように、日本に就職を希望するのであれば学生が自分のキャリアパスを早めに描くことが重要になってきます。交流会では一年生や二年生という早い時期に将来を見据えて考える必要があることや、もし内定を早く取りたいのであればその時期から自分の進路の目標や計画を立てないといけないことを身近な先輩からアドバイスしてもらえる機会になります。そうなると学生が日本で働けるようになるためのレベルをしっかりと意識するようになる。そんなねらいもあります。 概要 今年も先輩交流会が開催されました! 2023年4月にハノイ工科大学で1年生向けの先輩交流会が行われました!当日はSun*のスライドに沿って先輩方の自己紹介から始まり、事前アンケートで集められた質問に先輩方が答えていきます。質問内容は、こんなものがありました。 日本企業には役職名を付けて、名前を呼ぶことや謙遜語と尊敬語を使わないといけないなど上下関係が非常に厳しいと聞いているが、実際はいかがですか。 日本の職場環境について、渡日前と渡日後の違ったところは何ですか。 日本就職希望がありますが、今(1年生)からどんなことを準備したら内定を取得できますか。 この他にも先輩たちの趣味や初めてのお給料で買ったものクイズなどのウォーミングアップもはさみながら、楽しく話を聞く場となりました。 授業ではない活動にも関わらず、対象学生371名のうちの92%にあたる342名が参加しました!最後の質疑応答も活発に行われ、来年からはもっと時間を長くしてほしいという意見が多く寄せられました。有意義な会であったことがうかがえます。学生アンケートは交流会に満足が33.3%、とても満足が66.7%という、参加した全員が満足したという結果になりました。そして交流会参加後は日本への就職意欲が積極的なものに変化しました。 学生さんの声を一部ご紹介します。 交流会には役に立つ情報がたくさんある。 様々な視点で日本就職のメリットとその困難を、客観的に共有してもらったことで、やる気が出てきた。 日本就職が可能だと自信がつくようになった。 先輩は熱心に、ユーモアもで質問されたことだけではなく他の情報も詳しく十分で共有してくれた。 登壇した先輩にインタビューをしてきました! 今年も就職先で大活躍している素晴らしい先輩方に登壇してもらいました。先輩達は登壇をお願いするとこころよく引き受けてくれます! (今回インタビューにご協力いただいた方)グエン・クアン・フイさん 2018年に、ハノイ工科大学を卒業し、渡日。日本企業での勤務は5年目となり、現在はプロジェクトマネージャーに従事。渡日後、言語力を上げるために日本語関連ではBJTでJ1、JLPTでもN1を取得。TOEICも975点。さらに2022年にはプロジェクトマネジメントの国際資格でもあるPMPを取得し、現在はさらなる目標に向けて挑戦中。昨年はベトナム市場・日本市場の採用担当としても活躍し前回のxseedsHub選考会では採用担当として参加。 交流会で登壇してどうでしたか。率直な感想をお聞かせください!「日本の生活、キャリアプランなどを後輩達に紹介するチャンスをいただけて本当に嬉しかったです。感謝しています。他の企業に就職した方々の話も大変興味深く聞かせていただきました。採用担当者として前回企業側で参加した時に学生さんとお話するチャンスがありましたが、今回は200人を相手にしたので少しドキドキしました。」 ドキドキしたんですね。このインタビューでは落ち着いた声でしっかりと答えてくださっているので意外です。なぜ登壇者を引き受けてくれたんですか?「以前、企業側としてxseedsHub選考会に参加して学生さんと面接の機会がありました。そこで、学生たちは『お給料は大丈夫なのか』『日本で自分がやりたいキャリアプランを実現させるおとができるのか』『家族と離れて大丈夫なのか』など、私が学生だった頃に抱えていたものと同じ悩みを持っていることを改めて実感しました。先輩として後輩たちのサポートをしたい、不安を解決したいという気持ちになりましたが、あまりそういう機会がありませんでした。たまにSNSで学生さんから直接連絡が来て、OBとしてできる範囲で話したりすることはありましたが、もっとたくさんの学生さんをサポートしたいと思っていましたので、今回の先輩交流会の話があったときは迷わず引き受けました。 日本でスノーボード、野球、スキューバダイビングなど新しい趣味を発見したフイさん。  もう一つの理由は、他の企業に就職した先輩方のお話にも興味があったからです。過去にどのような悩みを抱えていて今どうなっているのか、今のキャリアプランはどのようなものなのかということを知りたかったんです。」 外国で働くのは勇気が要りますよね。なぜ日本に行くことを決心されたのですか?「私はチャレンジをするタイプなので、まだやったことがないことに興味があります。学生時代はxseedsHub選考会自体も大きな壁だったので、チャレンジしたいと思ったんです。多くの企業さんともお話する機会があるので新しい仕事を知る機会にもなったし、そこでさらに興味が出たので日本に行ってやってみたいなと思い、決心しました。」 日本で就職をするために学生のときにやっておけばよかったことはありますか?「日本に就職して感じましたが、ベトナム人の社員はIT技術に強みを持っているので大学の授業に参加するだけで今後スムーズに仕事ができるんじゃないかと思います。ただ仕事はプログラム開発だけではなく、日本人社員とのチームワークだったり、設計だったり、部下のマネージメントもあります。これは大学の授業とは別に、コミュニケーションスキルやビジネス日本語を身につけといたほうが良いと感じています。あと、これは交流会でも出た話ですが、多くの企業の中からどう選ぶのかという悩みもありました。これを解決するためにも、授業の状況にもよりますができれば日系企業でインターンシップをしたり、サークルに参加することをお勧めします。これをやることで自分がやりたいこと、強み、コミュニケーションスキルを身につけることができるんじゃないかなと思います。」 先輩交流会という企画はいかがですか?「これは学生さんにとって、とても良いものだと思います。私が学生のときは色々悩みを持っていましたが、その時は先輩たちと話す機会が少なかったので日本に来るまで解決されなかった不安や知らないことが多くありました。なので今回の交流会のようなものがあったら嬉しかったですね。あと、この会があることで私たちも後輩たちをサポートしやすいなと思いました。学生さんの悩みや希望を知って、それを企業の採用担当者に相談して、学生がその悩みを乗り越えるために企業として何ができるかということを考える役割を果たせるんじゃないかと思っています。」 先輩として企業と学生を繋げる架け橋のような役割を果たせるということですね。「そのようにできたらいいなと思っています。」 ベトナムでは新卒でまず入れる会社に入り、転職を重ねて最終的に希望する仕事に就くことを知りました。日本に就職したフイさんは最初から希望する会社に入れたということですよね?「そうです。楽しんでやらせてもらっています!」 学生さんにどうなって欲しいですか?「学生さんは様々な不安を持っていると思いますが、是非xseedsHub選考会への参加にチャレンジしてほしい。私自身、後輩たちと今後一緒に仕事がしたいので、是非日本就職を目指して頑張って欲しいと思っています。」 フイさん、インタビューにお答えいただきありがとうございました! 今後の先輩交流会 先輩交流会を企画、とりまとめをしているレ・ティ・クエン氏、濱嵜愛夏氏、広瀬光氏にもお話を聞きました! 今回の先輩交流会はいかがでしたか?クエン氏「学生はとても積極的に参加してくれました。交流会参加後の学生アンケートからも、日本に就職したい気持ちが高まったということが分かります。とても良い結果ですし、目標も達成できたと思っています。多くの学生が積極的にアンケートに答えてくれましたが、『先輩の話はとても楽しくて有意義で、これまで抱えていた心配がほとんど解決できた』という内容が多かったです。学生だけでなく先輩たちからも、他の成功した登壇者の話を聞いて自信をつけたり勉強できたという話をいただきました。」 先輩交流会の成功と今後の発展について語る企画運営チーム。 今後の先輩交流会についてのお考えをお聞かせください。クエン氏「もちろん来年も続けていきたいと思っています!日本就職の悩みや不安を解消してメリットを伝えていくために色んな工夫をしてきましたが、この交流会ははっきりと効果がありました。最近はべトナムでも日本語を使って働く場所があるのでそちらが魅力的に思えてしまうこともあります。でも、実体験としてもそうですが、人生を豊かにするためにも日本や海外に出て生活することは、視野が広がり自己成長につながる機会になるのでぜひ挑戦して欲しいですしそのサポートを続けていきたいと思っています。」 濱嵜氏「今は先輩1人に対して学生が100名以上の交流会なので、学生としては先輩にもう少し詳しく聞きたいという思いがあれば少人数にしても良いのかなと考えています。企業別や職種別でグループ分けするなど、工夫していけたらいいですね。あとは交流会という形以外にもフランクに相談し合えるような機会を作れたらいいなと思います!」 広瀬氏「この交流会は本当に良いものだと思っています。深掘りしていくというところでは、インタビューに答えてくれたフイ君の話にもありましたが、今後は企業さんにも深く関わっていただくようにご提案できたらなと思っています。仕事内容や会社で働くことについて日本人の目線で話していただくことで学生にインプットしてもらえるし、理解も深まると思います。広げていくという視点で考えると、今後はxseedsを展開しているブラジル、マレーシア、インドネシアに英語で行うという取り組みを加速させていけたら良いなと考えています。先輩交流会は学生のモチベーションをより上げることができるものですし、各国で一人で奮闘されている先生達にとっても良い取り組みになると思います。私も今後さらに関わらせていただき、より良い交流会作りに貢献したいです!」 クエンさん、濱嵜さん、広瀬さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました! 終わりに いかがでしたか?今回は先輩交流会についてお届けしました。私たちのxseedsプログラムを経た優秀な先輩たちがたくさん日本で活躍しています。人生をより豊かなものにするためにチャレンジしつづける姿を見て、学生たちのモチベーションがさらに上がったのではないでしょうか。ベトナムだけでなくxseedsプログラムを行なっている国の学生が、目標を持って続けられるようにこれからも様々な取り組みを実施してまいります。 わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。 また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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【教育現場Voice】実践教育で学生自身が学ぶ環境を作る!
【教育現場Voice】実践教育で学生自身が学ぶ環境を作る!
「Sun*はもう素晴らしいですね。教育の質を上げるということを業務として認めてくれているだけで私は本当に幸せです。他の先生方と話し合いをたくさんして、お互いを高め合っています。」 そう語ってくださったのは、ハノイ工科大学とフェニカ大学でIT講師をしている寄藤先生です。どのような経緯でSun*のIT講師になったのか、穏やかな笑顔の底にある教育への熱い想いを伺ってきました! はじめに Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。今回もご覧いただき、ありがとうございます! 日本語×IT教育で世界中の優秀なIT人材を育成しているSun*教育事業の魅力を余すことなく伝えることをモットーにしているこのコンテンツ。実際に大学の教育現場で教えている先生の想いをお届けします。 「日本語教師がSun*で働くことを選ぶ理由ってなんだろう?」 「Sun*で働く教師の環境ってどんな環境だろう?」 そんな方にぜひ読んでいただきたい内容です。 (今回インタビューにご協力いただいた方) 寄藤 潔 先生 大学卒業後、ソフトハウスで携帯電話や複合機などの組み込み制御系の開発にSE/PGとして8年ほど携わる。その後、事務系の仕事を経て、日本国内の日本語学校に日本語教師として勤務し、主に留学生に日本語を教える。途中、ホーチミンの系列校に出向し、2年弱、現地の学習者への授業と現地講師への研修を実施。日本帰任後、教師の仕事と並行して社内システムの改善に携わり、その中でITの面白さに改めて気づき、Sun*のIT人材教育の分野へ転身。趣味は音楽、料理、旅行、荷物をたくさん積んだバイクを見ることなど。 寄藤先生とIT もともとIT業界にいらしたんですね。 「そうです。細かいことをいうとその前に雑貨屋で少し働いていました。私が大学生の時は就職氷河期だったので就職先を選ぶことができず、それで入社したのですが合わなくて半年くらいで辞めました。その後、IT業界に入って8年~9年ぐらいやっていました。」 なぜIT業界に入ろうと思われたんですか? 「小学生の時に家にMSX(※ゲーム専用機とパソコンの中間的存在)があり、よくMSXユーザー用の雑誌の中に載っているプログラムを入力して簡単なゲームをやるということをして遊んでいたんです。それもあって、もともとパソコンとかプログラミングにはちょっと興味がありました。小学校の時に遊んだきりでほぼ未経験でしたが、行ってみればなんとかなるかなと。若気の至りですね(笑)」 開放感あふれる部屋で行なわれるGEUのミーティング IT業界でのやりがい、面白いところはどんなところですか?お給料が良いと聞きます(笑) 「お給料は増えました(笑)それは良かったですね。あと、物作りが凄くおもしろかったんですよ。私の場合は組み込み制御といって、携帯電話などの実際にユーザーが手に取るものの中で動いているプログラムを作る仕事をしていました。自分がプログラミングをしたり仕様を考えたりしたものがその実機の中に入っているのを確認できた時は誇らしい気持ちになりましたね。すごくやりがいのある仕事だなと思ってやっていました。」 寄藤先生と日本語教師 IT業界から、なぜ日本語教師の世界に行こうと思われたんですか? 「大学生の時に初めての海外旅行でタイに行ったんです。そこでは鶏が鶏の形をしたまま焼かれていたり、誰も交通ルールを守らないのを体験しました。衝撃的だったのですが、すごく面白いなと思ったんです。その後、社会人をやっていた時に仕事を見直す機会があったのですが、そのタイミングで『そうだ、海外に行ったら楽しい社会があるんだ!』というのを思い出したんです。じゃあ海外で働くにはどうすればいいんだろうって色んな手段を考えて調べていたら日本語教師という職業が出てきました。もともと日本語教師になりたかったわけではなくて、海外で働く手段として日本語教師を目指しました。ただ、日本語教師の養成講座を受けてみると想像以上に面白いと思いました。例えば、講座の時に講師の方から『“楽しい”と“面白い”の違いが説明できますか?』って聞かれたんですよね。『あ、できないわ。』って思って。これは面白いって(笑)」 最初は日本で働かれていたんですよね? 「そうです。日本語教師養成講座を受けているときに日本語教師になった方とつながりができて、『一番最初に就職をするなら、まず国内で働いて実績を作った方が良いよ。』と何人かにアドバイスをもらいました。『海外だと職場によっては自分を全然伸ばせなくなるよ。』と言われたんです。それでまずは日本で働くことにしました。」 実際に日本語教師をしてみていかがでしたか? 「面白かったです。一つのクラスに多いと8か国くらいの国籍の方が集まっていたので、色々な考え方に触れることができました。例えば、日本のニュースについて自分の意見を言うというのをやります。大きい台風が来て水や電気が止まったというニュースについて話したときに、『そもそも日本は何でこんなに電信柱が多いんですか?』って言われたりするんですよ。日本で生活していると気づかない物事の視点なのですごく勉強になりました。あとは私が働いていた日本語学校では、“言葉は何かを達成するために使うのであってそれ自体が目的ではない”という捉え方をしていて、授業の目的は“Can‐Do、日本社会で何ができるか”ということでした。初級でいうと、道に迷ったときに道を聞くことができる、親しい人に自分の国の料理を説明することができるなどです。"教科書を一年間で〇課まで終わらせることができる"ということが目標になっていると、N2は持っているけれど自己紹介すらできないということになってしまいがちです。幸いなことに、前職はそういう学校ではありませんでした。理念もテキストも私にとっての師匠である校長が作っていたのですが、とことん実践教育をしていました。その方の下で働けたのはすごく勉強になりましたね。今は、そこから独り立ちしてみたという感じです。」 日本語教師のやりがい(面白いところ)はどんなところですか? 「たくさんありますね。一番やりがいを感じたのは、できない人が自分の何かがきっかけでできるようになったときです。それはもう最高に面白いですよね。いくつか例はありますが、いつもグループワークをしないで無言で携帯電話を見ている学生と面談して、『どうしてやらないの?怒らないから何でも言ってみて。』と聞いたら、『人と話すのが怖い。別にやりたくないわけじゃなくて、人と話せないんだ。』というので、『じゃあまずは挨拶をしよう。』と言ったんです。すると、その学生は学習意欲はあるから『やります!』って言って次の日から本当に挨拶しているんですよ。そうすると少しずつ挨拶プラスアルファをするようになるんです。そういう変化が見られると『ああ、自分がいる意味ってあったんだな。』って思いましたね。」 学生には寄り添うということですか? 「寄り添うというよりは、疑わない・決めつけないですね。『どうしたの?』というスタンスがすごく大事。やらないから真面目じゃないとか、遅刻ばっかりするから悪い学生だとかそういう考えは捨てた方が指導はしやすいってことに気づきました。気になった学生には聞きに行きます。それで学生がポジティブに変わってくれるとすごく嬉しいですよね。」 そういう先生だったから優秀講師賞を受賞されたのですね(拍手)その日本語学校時代にもベトナムで働かれていたんですよね? メコンデルタツアーの船上で跳ぶ寄藤先生 「ずっと海外に行きたいことをその日本語学校に伝えていたので、2017年に行ってみませんかっていう話をもらったんです。その選択肢がベトナム・フィリピン・インドネシアだったのですが、今まで教えた学生で多かったのが中国とベトナムだったので、教えた学生の母国を見ておくのもいいなと思い、ベトナムを選びました。行ってみたらもうベトナムの生活がすごく合っていて好きになってしまったんです。ベトナムでの任務は実際に授業をすることと、現地講師のトレーニングもしていました。任期は1年だったんですけど、楽しすぎていつまでも帰らないから2年弱経ったところで校長から帰ってこいと命令されました(笑)」 日本に戻ってどうされたんですか? 「いつかまたベトナムに行きたいなと思っていました。そんな時に求人でSun*を見つけて、それで前の日本語学校を辞めたんです。そこはとても良い学校だったので、Sun*がなかったら辞めていなかったです。今でも元同僚とは仲良しです。」 寄藤先生とSun* 日本語教師として経験をつまれて、IT業界にもいらした、それでSun*なんですか? 「それはもちろんありますが、それだけではないです。教育業界ってひとくくりにはできないけれどまだまだ紙を使っていることが多くて、IT化が全然進んでいないんです。だからIT講師っていう求人を見たときに『そんな職種あるんだ。』って思いました。前の職場も本当に良かったけど、それにもましてこっちが面白そうだったというのが決め手ですね。だって、ITと教育が一緒になっているのってすごく興味深い。」 私も、ITと教育ってどうやって繋がるんだろうと思って入職しました。寄藤先生は入職されて3か月が経ちましたが、Sun*のお仕事は楽しいですか? 「楽しいです。実は前職とやっていることは変わっていないんです。」 実践的な内容を教えるということですか? 「そうです。今やっている実践ITの授業はもちろん座学もありますが、正に実践教育なんです。例えば最近やった授業では、開発チームとプロダクトオーナーチームに分かれて模擬プロジェクトに取り組みます。でも開発チームが少し違うものを作ってしまった時に、双方がどういうコミュニケーションをしたらこういうことにならなかったのかを考えてもらうというアプローチをしています。」 Sun*で教える1番のやりがい Sun*に入って良かったことは何ですか? 「こうやって打ち合わせができるのがとても良いですね(笑)(※この日はSun*のオフィスにあるフリースペースで地べたに座ってインタビューをしていました。)他の先生たちとも時々こうやって比較的リラックスした状態で話しています。」 他の先生方ともお話しする機会があるんですね。 「しょっちゅう話します。実践ITの授業って教科書が無いので、オリジナルなんです。私たちのチームでシラバスを作って、皆で同じスライドを使ってやるので、その活動の目的をチームの中で確認する必要があります。あとは目的に対する活動内容を改善したり、毎週ミーティングをしています。コミュニケーションはしっかりとらないと進めていけないんです。 Sun*のオフィスでよく話し合いをしている寄藤先生とIT講師の先生方 前の職場はやらなければいけないことが多すぎて、あまり教員同士で話す機会はありませんでした。Sun*はもう素晴らしいですね。教育の質を上げるということを業務として認めてくれているだけで私は本当に幸せです。話し合いをしてお互いを高めあっていますし、新しい先生からのアイデアがとても面白かったりして、発見も多いんです。」 寄藤先生とHUST5年生の学生たち 学生にはどんなことを持って帰ってほしいですか? 「学生に一番求めたいのは、振り返れる人になって欲しいということです。自分の行動で、何ができて何ができなかったのか、それはどうしてなのかっていうことを自分自身で振り返えられれば、気づかないうちに成長していけるようになるんです。」 それはどう教えていらっしゃるんですか? 「いきなりやれっていわれても難しいので、まずは学生同士で振り返りをしてもらいます。授業では学生同士でコメントをし合うのですが、そういう時に先生が何も言わなくても学生同士で適切なフィードバックができていればその第一歩はクリアなのかなって思っています。次のステップが、それを自分自身でできるようになることです。それができたら先生なんていなくていいですし、そうなってもらいたいと思って授業をしています。アクティブラーニングですね。だから究極の一番素晴らしい授業って先生が何もしなくても学生同士で進めて、学んで、帰っていくっていうものだと思っています。先生は座って見ているだけになります(笑)それが理想の授業です。」 学生が主体的に授業できるようにアドバイスする寄藤先生 アクティブラーニングを取り入れていらっしゃるんですね。 「あとは学んだことを実践させるように働きかけることも大事にしています。例えば授業でチャットツールの使い方を学んだけれど遅刻の連絡をしてこなかったときに、授業で学んたことを確認して、『次からは使いましょう。』と伝えています。学んだだけだと知識だけになってしまうのでもったいないんです。」 使っていくと定着しますよね。 「使うと自分のものになるので覚えなくてすむんです。2~3回使えば、もう忘れないと思うんです。でも使わないと覚え続けなければならないので辛いだけなんですよ。なので勉強したことはたくさん使ってほしいです。」 今後Sun*で実施してみたいこと 多くのことを考え、実践されてきた寄藤先生が今後Sun*でやってみたいことはありますか? 「あります。ちょっとおこがましいですが、まずはもっと先生達にアクティブラーニング型授業の楽しさを理解してもらって、皆で取り組んでいきたいです。学生ができることはどんどん学生に任せていこうという授業ができたらもっともっと楽しいかなって思うんです。あとは日本語の先生たちと連携して、『Sun*で学んだ卒業生ならこれができる!』というものがあるようにして送り出せるチームになっていると良いなと思いますし、それがあると会社にも利益になるのかなと思います。あと、今Schooler(※ブラジルなども含めた学生の出欠や成績管理などをGEUの共通した一つのシステムでやるプロジェクト)にもプロダクトマネージャーとして入っています。その運営はSun*のインターンの学生達なので、彼らの意見を聞いたり判断したりする立場にいる以上、もっとITの分野に詳しくなってしっかりやっていきたいです。詳しくないとそれこそ学生に指導するときに説得力がなくなってしまうので、今後本格的に頑張っていきたいなと思っています。」 終わりに いかがでしたか?今回は寄藤先生のインタビューをお届けしました。Sun*の講師陣は話し合う機会を多く設けて日々学び、高め合い、学生の将来を考えて真剣に情熱的に教育をしています。 わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。 また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。 それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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アフリカ人人材の可能性を探る!トライアルコース続編
アフリカ人人材の可能性を探る!トライアルコース続編
はじめに Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!前回の記事ではケニアでトライアルコースの教育事業をすることをお伝えしました。(前回の記事)アフリカ進出!ケニア国内トップランクの大学でトライアルコース開始! そして昨年の12月に実際に現地で成果発表会が行なわれました。引き続きアフリカ事業責任者の広瀬光氏にアフリカ事業の様子をうかがいました。大注目のアフリカがどのような国だったのか、是非最後までお読みください! (今回インタビューに協力していただいた方) 広瀬 光(ひかる)氏 大学を卒業後、日本のIT企業へ就職しデジタルマーケティング事業に従事。その後、社会課題解決に挑戦したい想いを抱きアフリカへ渡り、モザンビークの事業会社で現地法人の代表となる。2021年、途上国/新興国へ教育を届ける活動を目指してSun*の教育事業(xseeds)に参画し、Sales企画や大学開拓などのミッションを担っている。 大学のトライアルコースについて アフリカ人学生達の習熟度・やる気はいかがでしたか? 結論としてはすごく良かったです。今回のコースでの学習習熟度やモチベーションについては、同じようなプログラムを過去実施したベトナム学生と比較しても、比較的高い結果が得られました。 ここでケニアの学生と比較しているベトナムの学生について触れておきますが、ベトナム国内トップレベルのハノイ工科大学の学生を比較対象にしています。ベトナムは元々理数系教育に注力している国でもあり、国際数学オリンピックでは、近年日本よりも上位を獲得する傾向が続くような国です。そのような国の最高学府で学ぶ学生さんたちと比較しても、それより高い結果が得られたのは良い成果でした。唯一、出席率についてはベトナムより低い結果になってしまいました。しかし、ケニアの場合は完全オンラインで実施し、もちろん講師の方とも初対面、さらに複数の異なる大学の学生が一緒のクラスを受講していたという要因もあります。そのため、出席率はもっと下がるかと予想していたくらいなので、意外に76%とそこまで低くない数値には驚きました。 ベトナム事業と比較したグラフ ベトナムとほぼ同じ内容の最終テストで見ても正答率は10%以上高かったのでスキルも高いのかなと思います。成果成績取得率はグループワークでのプレゼンの内容で先生方に項目ごとに判断してもらったのですが、その平均も高かったんです。今回R&Dの先生にも一緒にケニアに行ってもらいましたが、その先生の学生に対する評価も非常に高かったです。印象的だったのは、2~3時間に渡るプレゼンが終わったあとに学生さんが列をなしてR&Dの先生に質問攻めをしていたことです。正直、今回のコースは最終プレゼン発表をもって終了となるため、今後の評価には一切関係がありません。それにもかかわらず、プレゼン内容についての改善点や技術的・専門的なフィードバックを求めたりしていました。例えば、「今回のプレゼンに用いたアルゴリズムを他のロジックで代替したいが10個しか思いつかなかった」という学生に対し、「実は俯瞰してみると200個ほどのアルゴリズム候補が考えられる」という講師からの回答に対して、新たな気づきにキラキラした目で「もっと頑張ります!」という学生を見ました。ケニアの学生の熱意と勉強への情熱を感じた瞬間でした。 学生はこのトライアルコースについてどんな思いを持っていますか? 学生の発表を見守る来賓の方々 アンケートをとったのですが、全員がこのトライアルコースの内容は実践的で将来に役立つと回答してくれていました。受講した学生全員が、将来的に⼤学でSun* のコースが提供される場合、受講に興味があると回答してくれました。普段の大学の授業で抱えている課題を聞いた時に授業の内容が座学メインで実践的ではないという話が多かったんです。Sun*の場合は開発経験とかもあるし、就職につなげたりもしているので、実際の現場である企業の採用担当者とか実際の開発現場のエンジニアさんが欲しいと思えるしゃべり方とか開発に関するコミュニケーションの取り方とか、より実践的なものを提供できます。なので学生さんにとっても面白くて興味を持ってもらえる内容だったのかなと思います。 講師にもすごく満足してくれていて、質問に対しても熱心に答えてくれてどうすればより良いものになるかを示してくれて感謝しているという感想をもらいました。今回の渡航でも明らかになったことですが、ケニアの各大学には既に企業とのコラボ型の授業があったりします。MicrosoftやIBM、Ciscoなどの超大手グローバル企業ばかりでしたが、例えばExcelなどのCertificationを取得するためだけの講座であったり、割とベーシックな内容が多いと感じました。私たちは学生さんにとってもメリットがある授業を提供できたんじゃないかなと思っています。 大学側の反応はいかがでしたか? 4つの大学を回りましたが、良い反応をもらいました。ちょっとびっくりしたのが、総合でもコンピューターサイエンスでも、両方でトップ大学と言われているナイロビ国立大学からMOUを結ばせてくれと言われたんです。実はこの大学、最初に授業の内容とか仕組みを説明に行ったときはちょっと斜に構えてて。あまり学生さんへの告知もしてくれなかったので参加する学生は2人と少なかったんです(汗)でもやっぱりとても優秀で、この大学の学生さんが優勝したんです。今回大学とまた話をしたら、告知をしなかったことを悔やんでいて、もっと学生を参加させたかったと言ってくれていました。 アフリカ事業の今後 教育事業を始めるには予算がないとできないので、今年はそれを探していく年にします。それと同時進行で、今回の結果をもとに、ケニアの学生さんにとってどういうカリキュラムが良いものなのかを詰めていく予定です。予算の面では、JICAのプロジェクトに応募したり、経産省の今回と同じようなプロジェクトがあった場合にいつでも動けるように準備していきます。今回もそうでしたが、アフリカの経験や知見が無いので、私たちだけの力では教育事業はできませんでした。デロイトさんには本当に感謝していますし、もし次のプロジェクトに応募するときにも彼らと一緒に取りに行くことが出来たら嬉しいなと思っています。 最終発表の様子 日本企業からのニーズ、評価はいかがでしたか? このトライアルコースはカリキュラムを提供して学生さんの実力を探るところまでがゴールだったんですが、もう一つのゴールとして日本の企業さんがケニアの学生さんを採用したいと思えるかフィードバックをもらって確かめることもあったんです。参加した学生さんにはSun*のSCP(採用支援プラットフォーム)に情報をいれてもらうようにしました。資格、表彰歴、どういう技術を学んでいるか、学生時代に頑張ったことや、今回の成果物を見ていただいて、企業さんにフィードバックをいただきました。日本語を習得していることを仮定しての評価ですが、興味があり一次面接で話を聞きたいレベルという学生が半数以上いました。即戦力になりそう、知識も獲得し続けており、優秀でリーダーシップもありそう等のご意見をいただきました。 このトライアルコースを終えて、アフリカについての気持ちをお聞かせください。 最終発表を終えて講師陣と撮影 今回の渡航はケニアに照準を絞っていましたが、アフリカのポテンシャルを凄くポジティブに感じられる良い機会となりました。やはり、今後のマクロ環境の視点に立って考えても、アフリカという大陸は外せない場所になると確信しました。一方で、Sun*は世界平和というビジョンを明確に掲げていますが、貧困国が多く、絶対的に教育の提供ボリュームも足りていないアフリカで、私たちが頑張る意義は十分にあると思っています。アフリカという土地を俯瞰してみると、社会的・文化的課題が複雑多岐に渡っている国々でもありますが、今後の人口ボーナスというマーケットポテンシャルがあり、そして何よりワクワクを感じられる素敵な土地だと思っています。 今回、ケニア出張には私含めてSun*からは3人で渡航しましたが、同行した2名は初めてのアフリカで、これからの可能性やケニアの土地に圧倒されて感動していました。地道にSun*社内にもこの感動のループを拡げて行けたらと思っています。教育事業としての観点で考えると、今の私たちの事業は日本語とITを学んで日本で働くというのが前提ですが、日本のプレゼンスが下がっている今、日本以外の学生にとってのキャリアプランも模索していかなくてはならないというのがあります。現在の想定としては英語でカリキュラムを作って、英語人材として日本以外の外資系企業や他国のIT企業に繋げていくという道があるかなと思っています。ケニアでのこの実証実験はそのための布石になればいいなと思って今回行ってきましたが、ポテンシャルは十分に感じたので、我々がこれまで主軸にしてきた日本就職を前提とした教育事業とは全然違う世界観を作っていけたらいいなという想いがあります。 日本語と英語の二本立てというのもSun*の強みになりますね! ケニアの学生さんは今回の結果でも分かりましたが、優秀です。それを分かっているのでIBM、マイクロソフト、グーグル等の世界的な企業もアフリカにどんどん進出しています。ただ彼らの中で課題が二つあって、一つは新卒の学生さんの募集に対して何百人という人が集まってきてその中から選ぶのが大変なんです。学生さんも有象無象が集まってくる(笑)もう一つは彼らはソフトスキルやチーム開発のスキルが乏しい、という課題感も挙げていらっしゃいました。Googleと世界銀行が出したレポートでは、アフリカ大陸全体でみても開発者の数が70万人ほどと言われていて、圧倒的に人数が少ないため、一人で自学習を頑張っている学生が多い印象です。チームでひとつのプロダクトを作るという経験が不足しがちなのです。この二つの課題を何とかしていけるようにぼくらがやっていきたいと思っています。 参考資料:Understanding Africa’s $180 billion internet economy future 終わりに いかがでしたか?今回はアフリカトライアルコースについてお届けしました。アフリカ人学生の優秀さやその熱意が少しでもお伝えできていれば幸いです。私たちは今までも様々な国の学生さんがより良いIT教育を受けることができるよう教育を提供してきました。今後も世界と日本の未来を見据え、可能性を模索しながら教育事業を続けてまいります。わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。 それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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