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About xseeds

xseeds(エクシーズ)とは、グローバルに才能の発掘、教育、最適配置を行い

未来のイノベーターを輩出する教育プロジェクトです。

わたしたちは、世界中の才能の種を探し、光をあてることから始めました。

そして、これまでの事業やプロダクト開発で培ったノウハウとこれからのトレンドを反映した

独自カリキュラムを活用し、自身で未来を切り開くことができるよう、蕾になるまで導きます。

さらに彼らが才能を開花し価値創造できる最適な場所を見つけ、送り出していきます。

様々な要素 "x"と才能 "seeds"をかけ合わせ、未来のイノベーターを輩出し、

世界にポジティブなアップデートを起こす価値創造人材を創出するための仕組み

わたしたちSun*は、これをxseeds(エクシーズ)と名付けました。

xseeds(エクシーズ)とは、グローバルに才能の発掘、教育、最適配置を行い 未来のイノベーターを輩出する教育プロジェクトです。

わたしたちは、世界中の才能の種を探し、光をあてることから始めました。 そして、これまでの事業やプロダクト開発で培ったノウハウとこれからのトレンドを反映した

独自カリキュラムを活用し、自身で未来を切り開くことができるよう、 蕾になるまで導きます。

さらに彼らが才能を開花し価値創造できる最適な場所を見つけ、 送り出していきます。

登録学生には、Sun*が支援した400件のプロダクト開発のノウハウを凝縮した実践的なIT教育と、 大学4年間の日本語教育など、累計で最大1,200時間のカリキュラム(※1)を提供しています。

様々な要素 "x"と才能 "seeds"をかけ合わせ、未来のイノベーターを輩出し、 世界にポジティブなアップデートを起こす価値創造人材を創出するための仕組み わたしたちSun*は、これをxseeds (エクシーズ)と名付けました。、

xseedsニュース
xseeds事業に関わるメンバーが共有できる目的を探り、コミュニケーションをとって相互理解を図りました!ワークショップVol.2(実施編)
xseeds事業に関わるメンバーが共有できる目的を探り、コミュニケーションをとって相互理解を図りました!ワークショップVol.2(実施編)
はじめに Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。今回もご覧いただき、ありがとうございます。今回は“Sun* xseeds事業ブランド浸透プロジェクト”ワークショップ実施編をお伝えいたします!前回の記事では準備編としてこのプロジェクトの目的や背景を私たちの事業xseedsの歴史を含めて濃い内容でお伝えしました。今回は、 ワークショップの内容 ワークショップを終えて目標は達成されたのか についてお送りします!チーム間の連携を図りたいという大きな目標に対して模索し続け、ついに行われたプロジェクトの集大成をご覧ください! ワークショップを実施しました ついに約1年以上かけて構想しつづけてきたワークショップを開催しました!「各部署への理解を深め、xseeds事業に関わるチームメンバーが共有できる目的をメンバー自身で見つける」この目標を達成するために、3日間(Day1~Day3)かけてメンバー自身で考え抜きました。 今回のワークショップの目的 このワークショップで一番重要視していることは対話です。対話を重ねることによりお互いのことを知り、今後の連携を図るきっかけを探ることが何より大事だと考えています。事前に上がっていた懸念点としては、xseedsメンバーは話し出すと熱くなり長くなることがあるので(笑)時間が足りなくなるだろうということです。そのため、ワークショップでは、事前課題が出され、話し合いの内容を各メンバーがよく考えることができるように、そして、ワークショップが少しでも濃い時間になるように工夫しました! ワークショップ イントロダクション まずは参加メンバーにワークショップの目的を伝えます。 運営メンバーの広瀬さんからは「このワークショップだけで、皆さんが抱えている課題や想いを100%形にする事は出来ないかもしれませんが、少なくとも、そのきっかけの場に出来るよう全力で運営したいと思います。」と、力強いお話がありました。 ワークショップの流れ Day1前半 〜お互いの『知らない』を知る〜 Day1の目標は「各チーム、拠点間で必要な連携について話し合う」です。  xseedsカレンダー質問会 最初にxseedsカレンダーの質問会を実施しました。xseedsカレンダーとは、メンバーへの事前課題で「学生が入学時から就職まで、各部署がどのような教育、就職支援対策をしているか」を提出してもらったものを運営チームがカレンダーにまとめたものです。 学生が入学してから卒業するまで、各チームがどんなサポートをしているのかが一目で分かるようになっています! このxseedsカレンダーはメンバーから大好評でした。お互いの知らないことを知るために、他チームの取り組みが一覧で可視化されており、「他のチームの動きが明確になった」「これで他のチームと連携しやすくなった」などの声が出ていました。 xseedsカレンダーを見て各チームに対して質問(黄)を記載し、回答(ピンク)が書かれています 「大学とIT教育の連携をもっと進めたいけれど、なぜ今まで出来ていなかったのか?」という会話になり、それを知っているメンバーが理由を伝えるという場面もありました。それぞれの想いと現実を知り、どこへアプローチすれば解決するのかを考えることができる時間となっていました!時間が無くてこの場で回答できないものはこの後のワークショップで個別で話し合ったり、運営メンバーが後で個別に連絡を取るようにしました。 他チーム・多拠点の取り組みで真似をしたい!連携したい!取り組み 次に、xseedsカレンダーに「真似をしたい取り組み(青シール)」「連携したい・した方が良い取り組み(赤シール)」について投票します。 ここまででDay1前半は終了です。 カレンダーには各取り組みの詳細も書かれています(写真の青と赤の丸が投票シールです) Day1後半 〜他チーム・拠点間で連携が必要なことはなんだろう〜 Day1後半では、各チームのメンバー4~5人で構成された4つのグループに分かれ、2つのテーマについて話し合いました。 グループワーク1:チーム間や拠点間でどのような連携が必要だと思うか。またできそうか。 前半でシールを貼った「連携したい取り組み(赤シール)」を思い出して、自分が思った連携したいものとその理由を話し合いました。 各自、連携したいものをMiroの付箋に記入し、グループワークで連携するための具体的なアイデアを出し合います 「大学間で授業の連携をして学生が楽しく興味を持って受けられる授業を一緒に作り上げたい。」「学生がどのようなITスキルを学んでいるのか企業からよく質問を受けるからセールスの立場で共有したい。」「各現場の悩みを共有したい。本音も含めて、それぞれがどういう気持ちで目標達成に向けて頑張っているのを皆が知っておいた方が良い。」「セールスと教育の連携が必要。数値や数値を作るための課題を共有して、それを知ったうえでどんな教育をするのかを考えることがビジネスとして教育をしていく私たちの価値。」などの意見が出ました。 グループワークではこのような意見が出ただけでなく、 本当は連携されているのにそれを知らなかった。 連携する方法は簡単なのになぜできていないのかが分かった。 という内容にも発展していました!自分の抱えている課題を立場関係なく発信することで解決策が簡単に見えてくるという、ワークショップの利点を活かした話し合いの場になっていました! グループワーク2:各自で挙げた中からxseeds全体にとって、最も重要だと思うものを選び、具体的な連携のアイデアをチームで出し合う 多くのグループが会話の中で「こうやってウェットに話し合うことってすごく大事。こんな風に気軽に色んなチームの人に質問できれば、日頃の疑問をすぐに解決できる。」という話題になっていました。また、「連携できるはずなのにしていないのはどこに問題があるのか。」という内容についても話し合いが深まるチームもありました。 各チームの内容は以下のようなものになりました。 Day2 〜xseedsを知る〜 Day2の目標は「xseedsの強み、やりがい、課題をチームのメンバーはどう考えているのだろう。」です。 Vol.1の記事でも、「このワークショップでは組織の目的を達成するのも大事ですが、個人の気持ちも大切にしたい」という運営メンバーの想いをお伝えしました。Day2のグループワークはこれがテーマになっています。なのでまずは個人が感じているxseedsに対する思いをまとめて、その後にチームで共有しました!まずは私たちのxseedsがSun*でどのように機能しているのか、xseeds事業が社会でどのような機能を果たしているのか、運営メンバーの鈴木さんから説明があり、xseeds事業内容の浸透を図りました。 Sun*は様々な事業をしていますがこの3つは共通しており、xseedsは誰もが価値創造に夢中になれる世界の体現事業となっているという説明をする鈴木さん 事前課題として、「xseedsでのやりがい、xseeds事業の強み、xseedsが抱えている課題のアンケート結果に『確かにそうだな』『とっても重要だな』と思うものをそれぞれ3つずつ選ぶ」ということをしました。その結果、票が多く集まったものは以下のようなものでした。 xseedsでのやりがい:教育を通した学生の成長、就職支援など xseeds事業の強み:TOP大学のハイレベルな学生、IT企業が提供する実践的な教育など xseeds事業が抱えている課題:日本就職への意欲、各部署・拠点の連携不足、事業方針の浸透など グループワーク1:投票したものを思い出しながら、自分が感じたやりがい・強み・課題をグループで共有する Day2では、各メンバーが事前課題で投票した「やりがい」「事業の強み」「抱えている課題」に対して、その理由と思いを共有しました。 多くの意見が出て、Miroに書くのが追いつかないグループもありました 活発な意見交換の中では、このような意見がありました。「コロナで撤退した教育機関が多数ある中で我々は続けている。これは私たちがいかにxseeds事業を大切にしているかという事だと思う。」「自分がやりたいことをどんどんやらせてくれるのはやりがい。」「教育・ビジネス・ITをすべて幅広くやっていることは強み。」「課題を感じたら解決するようにしている。」「どういう人たちがいて、何をしているのかという役割が明確になっていないのは課題。」 こういったことをチームで意見を共有することで、異なるチームのメンバーがxseedsをどう考えているのかを知るだけでなく、自分のチームだけでは考えつかないようなxseedsの良いところや課題を発見することができる時間となりました!また、課題を感じたら解決するようにしているなど、他のメンバーの仕事に対する姿勢を学ぶ機会にもつながっていました。 グループワーク2:個人の意見をxseedsという枠組みで拡大して意見を3つに絞る  投票したものをベースにまとめていきます。まとめることで「個人の想い」→「xseeds全体」に置き換えて考え、xseedsの一つの考えを創り出すというねらいがあります。 各チームの内容は以下のようなものになりました。 個人の気持ちからxseeds全体について考えたことで、xseedsという組織の中にいる自分を再認識し、自分の気持ちを組織の目標に置き換えて考えることで、「全員で目標を作り上げる」というところに向かっていく準備ができました。 Day3前半 〜チーム共通の目的を作る〜 ついに最終日です。Day3前半では「入社1年目で活躍する卒業生」を考えます。私たちがxseeds事業に関わっていく上で切り離せないのが、xseedsに参加している学生です。学生が卒業後に活躍できるようになるためには、私たち自身が、きちんと企業と学生を理解しなければいけません。また、理解するだけではなく、どうやったら活躍できる学生がxseeds事業から生まれるのかを考え続ける必要があります。そのため、xseedsメンバーとしての一つの共通の目的である「活躍できる学生」を考えるために、事前学習では、企業の声と卒業生の声に目を通しました。 前半グループワーク1:活躍できる学生像は1年目にどんな業務に関わっているか。 xseedsで作成した企業ペルソナに就職して1年目の活躍している学生(エンジニアとブリッジSE)を設定しました。xseedsで育った優秀な学生は一年目にどんな業務に携わっているのか、携わっていて欲しいか、まずは個人で考えてmiroに書き込みその後にチームで共有します。 xseedsの学生にどうなって欲しいかや、企業に紹介するときに誇れる学生はどんな学生かについて、時間を使ってたくさん考えていました! これができないと困るという話や、学生は留学生とも比較されることがあるという話にも発展して盛り上がるチームもありました。日本語教師のメンバーが、実際にIT企業で働いていた実践IT講師やセールスのメンバーに企業での学生の働き方やどんな学生が求められているのかについて話を深掘りしたり、また日本語のレベルはどのくらい必要なのかを真剣に話し合う場面となりました。 スキルセットだけでなく、人格やマインドセットの視点も含めた話し合いになりました 「日本語やITのレベルも高くなくてはいけないが、遅刻をしない、分からないことは聞くなどの基本的なことを身につけて欲しいと企業が思っていることを知れたのは収穫だった」「自分の業務と他人の業務の関連を想像することができるレベルも必要」「ワーク内容について、IT企業を知っているメンバーとそうでないメンバーで難しさに違いがあったと思う。」などの意見が出ました。違うチーム同士で話し合うことで、教師陣が目指している学生像と、企業が求めている学生像が明確になるワークとなりました! 各チームの内容は以下のようなものになりました。 A・Bチームが考えた活躍できる学生像 C・Dチームが考えた活躍できる学生像 Day3後半 具体的なアクションを考える Day3前半で描いた活躍できる学生像に対して、私たちは具体的にどんなアクションをする必要があるかを考えました。 ワークショップで得たものを持ちより話し合う日本語教師チーム 最終回は各チームごとでのワークショップです。Day1とDay2で他チームと交流して様々な考えを聞いたあとに自分のチームに持ち帰るという流れです。いつも顔を合わせているメンバー同士なので、終始笑顔で自分の考えを思ったように発信して非常に盛り上がっていました!ワーク内容は以下の通りです。活躍できる学生を育てるために、①さらに改善できそうな活動②新たに取り組むと良さそうな活動③自分ができるアクションの3つを個人で考え、それをグループで共有します。 話し合いで出た意見は以下のようなものです。「気軽に各チームや他拠点でコミュニケーションが取れるようにしたい。特に教育とセールスは今回顔を合わせるのは初めてだったが、良かった。一体感が生まれた。」「ITのアクティブな授業をもっと取り入れて、日本語学校とは違うxseeds独自の教育をしていきたい。」「まずは自分のチームから新しいことを始めて、他チーム・他拠点に声掛けをしていきたい。」「教師として企業との面接に同席し、企業の声を自分で聞き教育に取り入れたい。」「xseedsの事業のスピードをもっと上げていかなくてはならない。」「企業に就職した学生にもヒアリングをして必要なスキルを自分の部署から発信する。」「我々がもっと良くしていこうというマインドを持ち続ける。」このテーマについては終始、「学生に対して改善して欲しい、でもその前に自分たちができていないことは教育できないから自分たちを見直そう!」という視点で話し合いが行われていました。 各チームの内容は以下のようなものになりました。 ワークショップのまとめ 最後に広瀬さんからお話がありました。「これからxseeds事業は拡大していく予定です。チームごとの連携は今後の成長にあたって絶対に必要です。でも、今回のワークショップをやったからといって、すぐに連携が取れるわけではないので、連携しやすくなるように今後運営サイドも関わっていきたいと思っています。ワークショップを経て考えた連携のアイデアを今の運営メンバーに相談してもらって一緒に考えていけたらすごく嬉しいし、それが一つの願いです。」 ワークショップ参加メンバーの声(アンケート結果より) 多くのメンバーが、良かった、とても良かったと思っているという結果となりました。また、話し合う場があったことで、メンバーの考えをお互いに理解することができ、今後の業務で、このワークショップが自分のアクションにつながっていくイメージが持てた人も多くいました!一方で、「今している業務をまず整理する必要がある」という意見もありました。「メンバーがxseedsで共通の目的を作ることは良いとは思うけれど、xseedsの目標に共感してその船に乗り込んでやりがいを感じる人がいても良いと思う」という意見もありました。「時間が足りなかった」という意見も多くあり、やってみて分かったことが多くあるプロジェクトとなりました。 ワークショップ 〜その後と現在〜 さっそく、各チームで連携して行うプロジェクトが始まっています!「授業見学のご案内」、「学生のルールやマナーを守ることについての話し合い」、「IT勉強会」、「実践ITの授業をオンライン上に上げて、可視化する」などのプロジェクトが立ち上げられ、各チームごとに連携が始まっています。他にも「日本の大学との連携を増やす」、「日本語の会話レベルを上げるためのパッケージを作る」など、会社を飛び出したプロジェクトも進行しています!率先して動くメンバーがおり、他にもやりたいものが多くあり、運営メンバーともミーティングを行いアイデアを出し合っています。このプロジェクトが行われたことで、「連携したい」という思いをぶつける場ができました! 運営メンバーの想い ワークショップ後に、今回実施してみてどうだったかを、運営メンバーの広瀬さん、デザイナーの鈴木さん、日本語教師の平山先生にお話を伺いました! やってみていかがでしたか? xseedsとしては初めての試みで、設計通り進まなかったり、短期間でのワークショップ運営の難しさなど、すべてがうまくいったとは言えません。でもこれをやったことでみんなの中で見えてなかった違和感が意識されるようになったことだけでも、良いことだったと思っています。 アンケートを見ているともっと話したかった、という内容も多かったのでこれからまたワークショップのような機会をもうちょっと活用していきたいです。 目標であった、チームの一体感を生むというのを達成できましたか? 目標がいくつかあったのですが、チームの一体感を生むという一番高いものはもっと考えたかったです。でも、 他のチームが何をやっているのか、どこを目指しているのかなどを会話をする場になったことでワークショップが終わってからも何人かが意思を持ってあれやりたいこれやりたいと出てきてくれて、収穫があるものになりました。すごく嬉しいしありがたいです。課題を感じながら運営していましたが、やって良かったと思えるようになりました。 運営しながら感じていた課題とは何ですか? 今回は色々なチームの人を1チームにしましたが、言語の違いや経験年数が違ったことで話し合いがしにくくなってしまったなということです。まずは同じ言語や経験年数のメンバー同士で話し合って、その後に違う人と会話してみるという構成が良かったのかなと思っています。経験年数が浅いメンバーは分からないことを探って、何を伝えていくべきかを話すことから始めたら良かったなと思います。時間が足りなくなった理由は出発点が違うメンバーを一緒にしてしまったのもあるかと思っています。 今後の取り組みについてはどのようにお考えですか? 今回のワークショップで、メンバー全員が教育事業に対する想いや意義に統一した想いがあったことに驚き、希望を感じました。教育をメインでやっているメンバーが多いと思っていましたが、我々の強みである『開発会社のノウハウをカリキュラムに活かして学生を育て、企業に送り出し、得たフィードバックを教育や開発に戻す』という唯一無二の存在であることにやりがいとプライドを感じている人が多かったんです。次はこの統一した思いを持って実際に行動するという段階になりますが、理解はできているけれど普段の自分の業務に戻るとそれに夢中になるので、また日常に戻ったときに行動に移せるかというのは難しいところです。このワークショップはインナーブランディングとしての役割も担っていますし、長い期間をかけて、形を変えながら継続してやっていくことか大事だなと思っています。 今回の参加者がこのワークショップで感じたことを、参加していない自分のチームのメンバーに広げていってほしいんです。同じチーム内でも価値観の違いはあるのでどう伝えていくかは難しいところですが、会社の隅々までいきわたって一体感を味わえる職場にしたいです。 広瀬さん、鈴木さん、平山先生、インタビューにお答えいただきありがとうございました! 終わりに 今回は“Sun* xseeds事業ブランド浸透プロジェクト”ワークショップ実施編をお伝えいたしました。チームごとの連携は会社が大きくなるにつれてかなり難しくなってしまうことだと思います。今回、やってみよう!と言うメンバーがいて、ちゃんと参加して議論するメンバーがいることで実施することができました!このワークショップが「きっかけ」となり、xseeds事業の土台を作り、より良い取り組みをしてまいります。わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。 それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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メンバーがチームの目的を作り出す!より良い事業を行うためのワークショップを開催しました!Vol.1(準備編)
メンバーがチームの目的を作り出す!より良い事業を行うためのワークショップを開催しました!Vol.1(準備編)
はじめに Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。今回もご覧いただき、ありがとうございます。今回は“Sun* xseeds事業ブランド浸透プロジェクト”についてお伝えいたします!このプロジェクトはすごく簡単に言うと部署間の相互理解と連携です。 「あの部署って何をしているのだろう。」 「この部署と連携できたらもっと良いものを作ることができる気がする。」 といった思いを持ったことがある方は多いのではないでしょうか。私たちは今回、ワークショップという形で部署間の連携を図り、その先にあるSun* xseeds事業としての「チームの目的」を作り上げ、組織の力を向上させるべく取り組みました! 今回は、 なぜこのプロジェクトが必要だったの? なぜワークショップという手段を使ったの? このプロジェクトは何を目指しているの? 具体的にはどんな内容だったの? 目的をチームで作りあげるってどういうこと? について、準備編、実施編の2部作でお送りいたします!今回は準備編になります。 なぜxseedsブランド浸透プロジェクトをすることになったのか xseedsの生い立ち 過去の記事でもお伝えしてきましたが、私たちは教育事業を行っています。これはもともとJICAとハノイ工科大学が行っていたHEDSPIコースという日本のマーケットに対応したIT 技術者の養成プロジェクトを引き継いだものです。2023年11月現在ではアジアを中心に南米、アフリカでも教育を行い、私たちの教育事業は拡大をし続けています。創業時のストーリーが語られている記事はこちらです。 https://xseeds.sun-asterisk.com/interview-20210513/ https://xseeds.sun-asterisk.com/interview-20210527/ 2014年の引継ぎ当初は、エンジニアチームからエンジニア講師を派遣する形で実施していましたが、本業もある中で学校を行き来しながら学生を管理するのは限界がありました。そこで「ちゃんとやろう」ということでチームを作り、2017年ごろに、今の教育部署を設立することにしました。部署といっても設立当初は数名規模のチームであり、メンバーの役割もあいまいで、お互いに業務をフォローしながら仕事を行っていました。セールスメンバーも毎月ベトナムにきて選考会をサポートするなど、非常に密なコミュニケーションが取れていました。次第に事業が拡大するとともに学生数が増え、メンバーが増え、業務を明確にする必要性がでてきました。よくある事業拡大とともに行われる「組織化」を我々の部署でも行われていき、業務を分解し、その業務に適した人材を育てることになりました。 xseedsのジレンマ 業務を分業化することで、仕事の効率はどんどん上がっていきました。ただ、事業拡大に伴う「組織化」をすることで、必ず陥るとされるジレンマにxseedsとしても直面することになりました。メンバーの中に、「このまま事業が進んで大丈夫かな。」「自分がやっていることは合っているのだろうか。」という想いが生まれました。その想いを深掘りしていくと、「事業を分業化したことによるコミュニケーション不足という弊害が出ているのではないか。」という課題があることに気づきました。 また、リモートワークも当たり前となり、今までオフィスで発生していた雑談などをする機会も減ってしまいました。そのため雑談の中で生まれていた事業に関する考えやそもそもメンバー同士の相互理解の機会が減り、どんな人がいて、どんな仕事をしているのかに触れる機会が極端に減ってしまいました。 この状態に課題を感じ、チーム全体に改めてビジョンを浸透させ一体感を作り、組織力を向上させるため、今回の「教育事業ブランド浸透プロジェクト」が立ち上がりました! xseeds事業ブランド浸透プロジェクトの目的 「各部署への理解を深め、教育事業に関わるチームメンバーが共有できる目的をメンバー自身で見つける」これが今回のプロジェクトの目的です。今回、「目的をメンバー自身で見つける」ということに重要性をおきました。その理由を教育ブランド浸透プロジェクトの発起人、広瀬光さんに伺いました! プロジェクトとして目指すべき姿 (今回インタビューに協力していただいた方) 広瀬 光(ひかる)さん 大学を卒業後、日本のIT企業へ就職しデジタルマーケティング事業に従事。その後、社会課題解決に挑戦したい想いを抱きアフリカへ渡り、モザンビークの事業会社で現地法人の代表となる。2021年、途上国/新興国へ教育を届ける活動を目指してSun*の教育事業(xseeds)に参画し、Sales企画や大学開拓などのミッションを担っている。 (広瀬さんが取り組んだアフリカ教育事業Vol.1、Vol.2もぜひお読みください!) なぜこのプロジェクトを立ち上げたんですか? 「私は様々な部署の人と会話をする機会があるのですが、部署間のコミュニケーションが取れていないなというのをずっと感じていました。xseedsの中で色々な部署の人と会話をしていると、『ここって問題として根深いし、解決できないものだよ』っていう話もあったんです。 でもはたして本当にそうなのかという思いがずっとありましたし、この問題を解決しなければという使命感もありました。アフリカ事業もしていたので、今後ベトナム人以外の学生さんや日本企業ではない企業と関わったり、日本以外の教育事業を伸ばしていくときに、我々自身が腑に落ちないことがあると事業自体が育たないんじゃないかなと思ったんです。これからxseedsが事業として大きくなることを想定すると、根っこの部分の取り組みってすごく大事で、やるべきことなんじゃないかなっていうのもあって半ば強引に進めました。」 発案者のメンバーが企画段階でMiroを使って話し合った膨大な資料の一部 なぜワークショップという手段を選んだんですか?「このプロジェクトのやり方には色々と意見もいただいていて、一対一や少人数で長い年月をかけて会話を重視した方が良いんじゃないの、というのもありました。企画をしたものの、『どうすれば皆で同じ方向に向かっていけるのか』、この答えがどこにあるのか自分自身も分からなかったんです。皆で話し合うことで『答えを見つけるための手段』を見つけに行きたいと思ったので、ワークショップを選びました。 なにかをする上で、賛否両論の意見は生まれるので、むしろをの賛否両論の意見を生まれさせようと思ったぐらいの達観した内容があると良いと思いました。これってどうやったら解決するんだろうというのを見てみたい、検証したいというのが一番の理由かもしれません。 あとは、2年前になぜビジョンやロゴ、ネーミング決めてリブランディングを行ったのか、という基本に立ち返って皆が共有するには、会話をして一緒に何かを作り上げることができるワークショップという形が適していると思ったんです。 違う部署の人たちの話を聞くことは、今までやってきたものに対してネガティブな意見もあると思いますが、それも含めて相手の考えが分かりますよね。ただ仕事の内容をドキュメントで渡すだけでは絶対に分からない、相手の考えや人となり、顔や表情を理解することで、収益だけを考えるのではない、自分たちが所属しているxseedsがどんな想いで立ち上げられたのかを心に留めて、一緒に同じものを作り上げていく仲間として認識をする最も良い方法だと思いました。」 今回のプロジェクトで目指す姿は? プロジェクトで使用したスライドの一部 「今後、私たちの事業を続けるためには事業拡大が必須です。それに向けての目指すべきところはどうしても収益になってしまいます。でも「教育」事業というものを考えるとそれだけでいいのか、そこにどう関わるべきなのかを皆で決めたいと思いました。組織の目的を達成することも大事ですが、個人の気持ちの部分も大切にしたかったんです。私たちの教育事業をより良いものにするには、部署間の垣根を取り払い、お互いを知って連携することが重要だと思ったんです。プロジェクトでは部署間の連携を図り、その先には『教育事業に関わるチームメンバーが共有できる目的を探り、一体感を生む』ことを大きな目的として設定していました。」 広瀬さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました! 実施編では、3日間かけて行われたワークショップの内容や、xseedsの各メンバーの議論内容など、実際のワークショップの内容についてお伝えいたします。また、多くのメンバーが参加する中で非常に活発な意見が出ており、部署ごとでのミッションが異なる中、チームの共通の目的を作り出すということが非常に価値のある内容となっています! 終わりに 今回はSun*教育ブランド浸透プロジェクトが行われた背景についてお届けしました。一つの組織が大きくなるとき、今の社会の仕組みではそれぞれの部署が抱えている想いを共有するのは難しくなってしまいます。私たちはxseedsをより良いものにするために日々取り組んでいますが、今回は自分たちの企業に切り込んでみました!わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。 それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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今年もxseeds学生を対象にしたアイデアソン“Be The Change 2023”が開催されました!昨年からアップデートされた様子を是非ご覧ください。
今年もxseeds学生を対象にしたアイデアソン“Be The Change 2023”が開催されました!昨年からアップデートされた様子を是非ご覧ください。
Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。今回もご覧いただき、ありがとうございます! 一年前、私たちが学生向けに開催しているアイデアソン、"Be The Change 2022”についてお伝えしました。 https://xseeds.sun-asterisk.com/teaching-20220915/ 今回は6月から8月にかけて予選・決勝が行われた、より洗練された2023年のBe The Changeをお送りいたします!xseedsの学生がどんな課題に挑戦しているのか、私たちGEUがどんな目的で開催しているのかなど、Sun*の本気度を垣間見ていただける内容になっております。是非最後までお読みください! Sun* Be The Change 2023 アイデアソン 目的 今年の目的は以下の二つです。 ビジネス視点を学び、体験する機会を提供する 他の大学の学生同士、楽しく交流でき様々な考え方を知ってもらう 概要 概要は以下の通りです。 対象者・xseedsの学生で2025年に卒業を予定する学生予選課題「実在するサービスでリーンキャンバスを作成する。」1.「リーンキャンバス」「良いピッチをするために」「デザイン思考」の3回の授業2.リーンキャンバスとピッチ動画の提出評価基準:完成度、理解度決勝課題「Sun*のxseeds事業がより良くなるような取り組み・サービス・プロダクト」を作る評価基準:機能の多様さ、ユーザー理解度賞金15,000,000 VND 前回のBe The Changeとの違い Be The Change 2022Be The Change 2023予選の授業回数2回3回授業内容・リーンキャンバス・リーンキャンバス・良いピッチをするために・デザイン思考実施者   SSV(スタートアップへの投資やアドバイスなどをしているチーム)GEU(普段から学生にIT日本語を教えているチーム) 授業内容や回数を増やすことでより決勝イベントの質を上げてより実践的な内容にしました。また、デザイン思考は決勝のユーザーインタビューに役立てます。学生の普段の様子を知っている私たちが授業をすることで、学生が分かりやすい伝え方で教えられます。また、普段の授業で伝えたいけれど伝えきれないものをこの場で教えることができ、授業に一貫性が生まれました。教員側も資料を一から読み直し、何度も話し合いを重ねて時間をかけて作り上げた授業は以下の通りです! 予選の様子 今年は昨年より多くの学生が参加しました!学生に参加目的を確認すると、ほとんどの学生が「コンテストに参加して自分の知識や技術を増やしたい」という気持ちで参加していることが分かりました。予選ではまず「リーンキャンバス」と「良いピッチをするために」について2回の授業(60~90分/回)が行われました。その後、学生に実践的な体験をしてもらうため、授業をもとに指定した企業のサービスのリーンキャンバスとピッチ動画を作成し提出します。 1回目の授業:リーンキャンパス 学生が作成したリーンキャンバス この授業ではリーンスタートアップを理解し、リーンキャンバスの作成方法を勉強しました。ユーザーがどんな問題を抱えているのか、それを解決するためには何が必要なのかを実在する企業をもとに考えました。 2回目の授業:良いピッチをするために この授業ではいかにコンパクトに分かりやすく、相手に熱意を伝えるかを勉強しました。どのようにピッチを作るのかを実際のピッチ動画も参考にします。 ピッチ自体初めて経験する学生が多くおり、戸惑ってしまう姿もありましたが最終的には全員が熱く語ることができていました。 https://www.youtube.com/watch?v=7T1BneXqYsU 実際に学生が作成したピッチ動画の一部 提出されたリーンキャンバスとピッチ動画が審査され、予選通過の21名が選出されます!この学生たちを対象に「デザイン思考」の授業(90分)が行われました。 3回目の授業:デザイン思考の授業 2年生でも理解しやすい授業を心がけ、すべての授業で一から作成したスライドの一部 ユーザーの気持ちに寄り添い、課題や悩みを理解する方法を学びました。表面的なものではない本質的な悩みを考え、根本的な解決策を探ることで、ユーザーのインサイトを考えられるようにしました。今年この授業を取り入れた理由としては、デザイン思考は、将来に渡って使い続けることが出来る考え方のため、学生に今のうちに経験して欲しいと思ったからです。 決戦の様子 決勝ではいよいよ、3回の授業を通して得た知識を実践にうつします!ホーチミン、ダナンからも予選通過をした学生が集まり、チームに分かれて「Sun*のxseeds事業がより良くなるような取り組み・サービス・プロダクト」を考えました。 決勝1日目 昨年と同様に「Sun*のxseeds事業がより良くなるような取り組み・サービス・プロダクト」を考えます。まずはユーザー(xseedsスタッフ)に悩みや要望を聞き取りに行きます。今年は「ビジネス視点」を養うため、ユーザーの悩みの根本を探るように運営側が仕向けました。 これは例えば「とあるイベントに参加するかしないか、学生の返事が遅い」という弊社TC(学生管理チーム)の悩みを聞き、「学生が返事をするにはどうすれば良いか」を考えます。コンテストでは「学生に早く返事をするように促す」や「SNSでコンテストについてさらに拡散する」という表面的なアイデアは出ますが、「そもそも学生はそのイベントに興味があるのか」という潜在的な疑問を持つことに苦戦していました。しかし、先立って行われた授業の知識もフル活用し、昨年よりも1回ずつ増えたインタビューとメンタータイムを学生たちは大いに活用し、ビジネス視点を活かした良いプロダクトができるようにアイデアを出し合って頑張っていました! 運営側のメンターにアドバイスをもらいながら次のインタビュー内容やアイデアを考える学生たち 一日目の終了時間である夜22時まで残って話し合うチームやチーム内で意見が衝突し熱い議論をするチームもあり真剣に取り組んでいました。 決勝2日目 チームで話し合いまとめた内容を発表し、優勝チームが決まります!良い緊張感であふれる雰囲気の中、始まりました。 https://youtu.be/qU5JdlXaejQ 緊張しながらもピッチ動画で培ったプレゼン能力を発揮して発表する学生たち 審査員は昨年から引き続いてR&Dチームマネージャーのタンさん、そして今年初めてとなるスタートアップスタジオのマネージャーのトゥアンさん、GEU TCチームリーダーのハンさんにお願いしました。学生たちからは、「xseeds Hub選考会に参加する企業が多すぎて自分に合った職場が分からない学生に対し、情報提供、適合システムを作成し自分に合った企業を絞ることができるようにする」や、「内定を辞退する学生が出ないように、就職後に具体的に受けられる支援を予め伝える」などのアイデアが出ました。 そしてついに優勝チームが決定しました!3名の審査員によると、このチームが優勝した理由は、 ユーザーの問題点を明確にすることができた 出したアイデアが一番問題解決につながるものだった そのシステムは学生が一年生の時から使えるなど、役立つものだった ということでした! 「内定を取る学生を増やすために早い段階で学習パスが描けるようにサポートをする」アイデアで優勝したチーム このイベントで優勝できるのは1チームだけです。優勝できなかったけれども解決策を探るまでのプロセスでは輝いていたり、結果だけで落選してしまうのが惜しいチームがいくつもありました! 運営責任者にインタビュー! 昨年同様、運営責任者のヒューさんにお話を伺いました! 今年の予選はいかがでしたか?「今年の授業はGEUで行いましたが、『学びになる授業を、学生が理解できる伝え方で教える』という授業を構築するのが一番大変でした。ビジネス視点という考え方は抽象度が高く、『潜在的なニーズを探る方法』を学生に伝えるのはかなり難しかったと思います。実際に授業をされた先生と議論を重ねながら授業を作り上げました。私たちもかなり大変でしたが、すごく良い授業ができ、GEUの資産になりました。」 予選はいかがでしたか?「授業に対する食いつきや反応が良かったです。アンケート結果も良かったです。私たちもすごく頑張ったので嬉しかったですね。でも、次回の課題にも繋がりますが、予選の課題提出者が想定よりも少なかったんです。ピッチ動画という課題を嫌がるベトナム人学生のシャイな性格を実感しました。もっと多くの学生にチャレンジして欲しいので、来年はピッチ動画ではないものを考えています。」 決勝はいかがでしたか?「昨年よりもユーザーインタビューとメンタータイムをそれぞれ2回に増やしました。理由はユーザーインタビューで表面的なものではなく、本質的な課題を探り当てて欲しかったからです。考えて、話し合って、インタビューをして、という作業を繰り返すことでどんどん良いアイデアが浮かぶことを実感してくれたと思います。」 今年のBe the Changeはいかがでしたか?「今年の目標をビジネス視点にしたのは大正解でした。『ユーザーが潜在的に求めているもの』というユーザーの真のニーズをキャッチアップするには、原因の根本にあるものについて仮説を立ててみるという作業が役に立つことを分かってくれたと思います。ユーザーのインサイト(潜在的なニーズ)を意識して捉えていくということは、一朝一夕ではなかなかできず、練習を重ねることで身につくものなのでこれからも続けていって欲しいです。この視点をしっかりと身につけるためには日本など海外で働くことが役に立つということも学生に伝えていきます!私たちももっと自分の悩みと向き合って原因の根本を探り、学生が気づくようなアプローチができるように強化していく必要があることも分かりました。」 今後のBe the Changeに対するお気持ちをお聞かせください!「来年はもっともっと学生にとって良いイベントにできる自信があります。今回の実践から私たちも多く学びました。次回はもっと本質的な学びと実践を経験できるような構成を今から考えています。また、次回はホーチミンで開催したいですね。ホーチミンやダナンの学生はxseedsHub選考会でハノイに来る機会はありますが、ハノイの学生は機会が無いんです。自分の生まれ育った場所ではないところに行くことは学生にとって良い機会になると思います。ホーチミンの学生はハノイに比べて活発で参加者が多い印象があるので、そんなところも良い刺激になると思います。」 ヒューさん、インタビューにお答えいただきありがとうございました! 終わりに 今回はBe the change 2023についてお届けしました。言語だけでなく、文化や価値観が違う日本のビジネス視点についても学ぶ努力をする学生の姿をご覧いただけたかと思います。さらに、Sun*GEUとしても日々学び、学生をサポートできるようにしています。私たちはこれからも、「学生が身につけておくと役立つもの」という視点で様々な取り組みを行っていきたいと思います。わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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日本人とベトナム人の就職活動の違いとは?それぞれの就職観の違いに焦点を当ててみました!
日本人とベトナム人の就職活動の違いとは?それぞれの就職観の違いに焦点を当ててみました!
 はじめに Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。今回もご覧いただき、ありがとうございます! 今回は日本人学生とベトナム人学生の就職観の違いについてお送りしたいと思います。日系企業でベトナム人と日本人が一緒に働くとき、働き方に違いを感じたことがある人は多いのではないでしょうか?日本人同士でも考え方の違いを感じることが少なくないのに、文化の違う外国人同士が一緒に働くとなるとより大きな違いが出てくるのは当たり前だと思います。実際にxseeds事業に関わってくださる日本企業の方からもよく文化の違いなどについて質問をいただくことがあります。職場の人間関係は働く上で大変重要なものであり、これは文化の違いや考え方の違いなしでは語れないと思います。 今回はベトナムと日本の就職観の違いに触れ、お互いが理解し合える関係を築けるように、また日本企業がベトナム人学生を採用する時にお役立ていただけるような内容をお届けしたいと思います! 新卒における就職観の違い 日本は一括採用、ベトナムは通年採用 まず大きな違いとしては、採用方法です。日本は大学在学中に就職活動が始まりますが、ベトナムは一般的に、大学を卒業し卒業証明書をもらってから就職活動が始まります。 最近では日本においてもは転職をする人も増えてきましたが、まだ新卒一括採用のメンバーシップ型の文化が強く根付いています。メンバーシップ型採用では長期的に人材育成を行うため、採用時に具体的な部署や仕事内容は決まっておらず、採用後はその企業の様々な部署を経験しながら働きます。このような採用方法は日本の製造業において、匠の技術を手に入れるのには数十年かかるという、日本独自の文化が影響していると言えます。終身雇用制度もこういった考え方が基本にあると考えています。 一方でベトナムは転職が当たり前の文化です。企業も通年で採用をしているので、学生は大学在学中は学業に専念し、卒業後に自分のスキルを活かせる職場を探します。ベトナムでは、日本の製造業のように長い時間をかけて産業を発展させてきたという経験がないため、今、自分はどんなスキルを磨きたいか、という自分主体で仕事を考えることが強いです。これはベトナムの大学制度にも関係しています。ベトナムは総合大学よりも専門大学のような形が多いので、高校生の時に自分のスキルを磨きたいものや、将来なりたいものを決めて大学に進む仕組みがあり、この考え方がそのまま就職活動に活かされていきます。 そのため、ベトナム企業の採用時には明確な業務内容、責任範囲、必要なスキルが提示されており、さらに勤務時間や勤務場所なども明確にされています。これはジョブ型採用と呼ばれ、海外では一般的な採用方法です。 Sun*が作成している海外の学生を採用するときに記載する求人情報の入力例 この違いを知っておくことで求人情報の内容を工夫することができます。ベトナム人が就職先を選ぶ際は具体的な業務内容が明示されていることが一般的であり、ベトナム人が気にするのは業務内容や待遇面です。しかし日本企業は「総合職」などのように業務内容を曖昧にしがちです。これは先述したように、メンバーシップ型採用の考え方からくるものです。ただし、この曖昧な表現がベトナムでは「よくわからない」と判断されてしまい、結果、優秀なベトナム人が他社を選んでしまうことが発生します。そのため、業務内容や待遇はできるだけ細かく書くことが大事になってきます。 参考:マイナビ「自分の仕事しかしない」問題の処方箋 日本はプロセスが厳格、ベトナムは比較的簡素  次に採用までの流れの違いについてです。 日本の就職活動の流れ 日本企業に就職したいと思ったら、内定をとるまでに多くのプロセスが必要になり、さらにそれぞれに多くの時間を費やします。自己分析では学生はこれまでの自分を振り返り、自分と向き合う作業を行います。そして、希望する企業がどんな企業なのか分析をします。これを踏まえて、志望動機、自己PR、長所と短所をエントリーシートに記載します。エントリーして通過したあとは、筆記試験や面接に進みます。この筆記試験では語彙力や計算力のみならず、性格適性検査などがあり、その対策も行う必要があります。学生たちは大学内にあるキャリアセンターや就職支援センターという部署で専門家に将来どのような職業に就きたいか、そのためにはどのような就職活動をすれば良いかを相談しサポートを受けながら対策を行います。 ベトナムの就職活動の流れ ベトナムで就職先を探すときには、学生が企業に直接連絡をしたり先輩経由で就職先に連絡をとります。企業の面接ではソフトスキルやマインドセットは見られず、今持っている技術や日本語のレベルや英語のレベルが重視されます。自己分析や企業分析はしません。企業も学生も、求人内容と学生のスキルが合致しているかを重視します。日本と比べるととてもシンプルです。しかしこの就職活動は自分主体でやらなければならず、学生によって内定が早めに決まるかどうかが変わってきます。また、ベトナムの就職活動は応募から内定まで非常に短い期間で行われます。日本では数ヶ月かけて内定まで実施する企業が多いですが、ベトナムの場合は、1週間以内で実施されることが一般的です。もし、日本企業のように「慎重に検討している」と、候補者側はすぐに他の会社で内定をとり、そちらに行ってしまうことなども発生するため、スピード感を持つことが重要になります。 このように、日本では自己分析や企業分析をしていることが当たり前で、人生観や仕事観に触れて面接が行なわれるのが特徴の一つなので、日本就職を目指すベトナム人学生はそこに大きなギャップがズレがあることになります。 ベトナム人はどう思うのか? ではこの就職観の違いについてベトナム人はどう考えているのでしょうか。Sun*のTCスタッフと、内定者の学生さんにインタビューをしてきました! グエン・ティ・バオ・ゴックさん 日本の就職活動をどう思いますか?「日本の就職活動は特徴的だと思います。ベトナム人は企業について知り合いに聞いたりして情報を得ることが多いですが、日本では資料を使ったり調べたりして企業を分析するところから始まります。また自己分析も行います。日本の就活の特徴である自己分析や企業分析には大変な時間がかかりますが、xseeds Hubのベトナム人学生がやっているのを身近で見ていて大きなスキルアップになっていると強く感じます。自分の性格を知り、どんな仕事をしたら自分を発展させられるかについて理解できたり、これからどんなことを身につけなければならないかが分かった学生が多くいます。 TCの内定Beforeチームで働いているゴックさん 日本の就職活動で身につく分析力は学生が今後どこに就職するときも力になると思います。家族の事情で日本に行けない学生などもいますが、このスキルを身につけられたらベトナムで就職するときもすごく役立ちます。ベトナムの企業で自己分析や企業分析能力がある人は少ないんです。また、この分析力を高校生の時に身につけることができれば、大学を選ぶときにも役立ちます。」 ベトナムの就職活動をどう思いますか?「良いところは、就職活動にかける時間が少ないので、学生は学業に専念できます。また、学生時代にしかできないこと、サークル活動やクラブ活動に参加をしたり、旅行をしたり、インターンシップに参加することもできます。その反面、ベトナムの就職活動は自分で考えて動く必要があるので自発的な力は身に付きますが、学生の能力によって結果が違ってしまいます。とても積極的な学生であれば就職先をすぐ決められますが、そうではない学生は卒業後1年たっても内定が出ていない学生もいます。また、自己分析をしていないので今後自分がどんなスキルを身につけなければいけないかを把握できる人も少ないんです。xseedsで日本の就職活動を知り、自己分析や企業分析はベトナムでも取り入れていくべきだと思いました。」 チャン・テイ・ニュー・クインさん 日本企業に就職が決まったクインさん(中央) 日本の就職活動をどう思いますか?「私は日本企業の面接に挑むまで、一年かけて準備をしました。日本企業は『今までで一番頑張ったことは何ですか?』など、今までの自分を振り返る必要がある質問が多くあります。自分を振り返り、ソフトスキルや技術など自分が持っている力を見つけることもそうですが、自分が苦手なことを認識するのは大変でしたし苦しい作業でした。でも自分を新しく知ることができました。今後の自分の課題も知ることができました。就職活動だけでなく、これからのスキルアップにつながります。ベトナムでは学生が自分を振り返ることはありません。日本の就職活動では結果も大事ですが、そこに至るまでの過程を大切にしているのかなと感じました。 企業分析も含め、面接の準備にもかなり時間をかけましたし、面接自体の時間も長かったので少し大変でした。でも時間を使うことでこの企業の文化に自分は合っているのか、合わせられるのかを確認することができました。日本の就職活動は時間がかかりかなり大変ですが、良いものだと感じています。」 ベトナムの就職活動をどう思いますか?「ベトナムの採用までの道のりは短いです。また、日本企業ではグループディスカッションや適正検査がありますが、ベトナムは持っている技術の確認が主です。良いところは、技術の確認をされるので自分が 今までやってきたことや自分の能力を100%その企業にアピールをすることができ、その企業で発揮することができるところです。ただ、私たちは学生なので、経験がなく、能力のレベルもまだまだです。新卒で技術を持っているかという質問に対して答えることが難しいので、新卒での就職活動には難しさを感じます。また、就職活動は自分が積極的にやらなくてはならないので友達を見ていると大変そうでした。新卒では経験が無いことを理由に希望する企業で働けない人が多いのですが、ベトナムは今スタートアップが多く、そこでは優秀な人しか採用されないのでインターンシップのチャンスも少なく、就職活動はかなり難しいと言っていました。私はxseeds Hubで日本のように就職の対策など手厚くサポートをしてもらえたので、自分が何をすれば良いのかが明確に分かりました。先輩交流会などもあり、日本で働いているたくさんの先輩方のおかげで組織的な話も聞くことができました。」 ゴックさん、クインさん、インタビューにご協力いただきありがとうございました! xseeds Hubで取り組んでいること 私たちは、日本企業とベトナム人学生に対して、ただお互いの価値観を押し付けるのではなく、今後、グローバルに活躍するために必要なスキルを身につけることができる、ジョブ型とメンバーシップ型の良いところを組み合わせた新しい就職活動を行なっています! 学生へのアプローチ 前述したように、企業と学生のズレが少なくなるように学生に対して行っていることをご紹介します。まず、学生が日本就職に対して詳しく話を聞ける先輩交流会があります。そのほかにも卒業後の進路相談や日本就職の現状についてセミナーを行ったり、学生のヒアリングを行ったりしています。詳細はこちらをご覧ください!【学生を支えるサポート部隊!TCチームのご紹介】 次に、私たちの就職活動の場である「xseeds Hub選考会」の対策について詳しくお伝えしていきます。Sun*として就職活動において大事だと考えている3つのことになります! 1. 企業分析 日本企業で働く上では、企業がどのような業界にいるのか。またどんなビジョンやミッションを持って事業に取り組んでいるのか。を理解することが大事だと考えています。求人があるということは、その企業がやりたいことがある、または課題があるということです。課題を知って仮説を立ててアプローチをすることはビジネスチャンスを生むことにつながるのでグローバルに活躍する人材育成には欠かせないものだと考えています。 Sun*で作成したフォーマットの一部 まず、xseeds Hub選考会に出る前に、学生は事前に評価シートを作りますが、その中に企業理解という項目があります。まずは企業について学生が自分で調べて、それをSun*で作成しているフォーマットに書き込んでいきます。このフォーマットに記載していくと勝手に企業分析ができるようになっています!学生はこれを作成することで事業理解、抱えている課題、これから目指すべきものに対してなぜこの求人票が必要なのかというのを一人一人が分析できるように工夫されています。 2. 面接対策 これは、学生が企業の事業を理解しているのか、なぜこの求人に応募しているのか、それに対して学生自身は何をアピールできるのか、そしてそのアピールの仕方が的確なのかを学生に実施しています。また、求人情報には選考ポイントが明示されています。例えば、そこに「人柄重視」と書かれていても、自分が持っているスキルのことばかりをアピールしようとする学生もいます。こういった学生には、インターンの経験などでプロジェクトメンバーとどのように協力したのかを話すようにフィードバックをしています。面接応対のスキルを身につけることで、学生は就職したときにクライアントの要望を知り、理解し、自分たちに何が求めらているのかを把握してアピールするという力がつくと考えています。 3.履歴書 こちらはSCPを使用しています。学生はTCが行うセミナーに参加し、ベトナム語の書き方チェックポイントの資料を読みながら、SCPに記載します。内容は企業に合わせて書き換えを実施したり、アピールポイントを更新したりと常に履歴書が最新になるように心がけています。 企業へのアプローチ また私達は、xseeds Hubに参加する企業にも、以下のような内容を理解をしてもらうように伝えています。 xseeds Hubに参加していただく企業に対して使用する資料の一部 学生だけではなく、企業側にも寄り添う気持ちが大事であると考えます。ハイコンテクストの日本語とローコンテクストのベトナム語でのコミュニケーションでは、会話がスムーズに進まないことも当然発生します。また、外国人が日本語を上手に使っていると、「日本語を理解している」と思ってしまうこともあります。「日本語を使っていただいている」という気持ちを持つことが、外国人の方と仕事を上手に進められる秘訣だと考えています。 終わりに いかがでしたか?今回は日本とベトナムの就職観の違いに触れてみました!日本とベトナムの違いを知ると、双方が歩み寄り話し合うことができます。さらに価値観の違いを受け入れることは企業のブラッシュアップにもつながるのではないでしょうか。これからも私たちはベトナム人が日本で働きやすいような取り組みにも力を入れてサポートしてまいります! わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。 それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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Sun*の奨学金制度スカラシップの目的とは!?超難関スカラシップ選考に挑戦したその先にあるものとは
Sun*の奨学金制度スカラシップの目的とは!?超難関スカラシップ選考に挑戦したその先にあるものとは
はじめに Xin chào các bạn(こんにちはみなさん)!Sun*教育事業部の茂木です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!“優秀な学生がそろうxseedsの中で、ポテンシャルの高さだけでなく努力する姿勢を忘れない、トップ大学の中のさらにトップ層の学生”。それが私たち独自の奨学金制度。今回は、そのSun*スカラシップ選考について、Sun*側の狙いや想いについてお伝えしたいと思います。 前回の記事では学生側からのスカラシップについてお伝えしました。 https://xseeds.sun-asterisk.com/teaching-20210119/ 奨学金を受けることができるスカラシップに合格するには相当な努力が必要です。今回は、 スカラシップ選考会はどんな内容? スカラシップの合格者ってどのくらい優秀なの? そもそもなぜスカラシップ制度を始めたの? などについて詳しくお伝えしたいと思います。また、このスカラシップ制度の担当者にもお話を聞いてまいりました。是非最後までお読みください! スカラシップ制度について スカラシップの目的とは? スカラシップの主な目的は以下の二つです。 xseedsプログラムに関わっている学生に対して、学生本来の学業に専念させるために合格者には奨学金を支給する。 スカラシップ合格者には、Sun*が特別授業や活動を実施し、ITおよび日本語のより一層の向上を目指し、xseeds Hubの機会を最大限生かせるようにする。 ベトナムの大学生には、親に金銭的な迷惑をかけたくないという理由で、学費の一部などを本人が負担しようと学業の時間を削ってアルバイトをしている学生が多くいます。そういった学生に対して、学生が本来の学業に励めるように奨学金制度を作りました!また、奨学金に合わせて、スカラシップ生に対してもっと勉学に励みたいという学生向けに様々なサポートも用意しました。 スカラシップを合格した学生のメリット Sun*のスカラシップに合格すると以下の特典を受けることができます。 希望があれば、Sun*JPに入社することができる(※) 奨学金がもらえる 日本語会話練習の授業や面接練習などに優先的に参加できる Sun*のラボでITトレーニング授業参加できる ※スカラシップ合格後、6ヶ月以内に入社意志を示すことで無条件でSun*JPに入社することができる。 奨学金については、 スカラシップ合格した翌月から毎月支給されるもの定額支給のもの 研修コースの修了や資格合格時に支給されるもの 日本の渡日直前に渡日準備金として支給されるもの といくつかに分かれています。 選考の概要 まず、スカラシップ選考会は毎年7月、8月にxseeds対象の2年生(9月から新3年生)に行なわれます。参加条件は以下の二つです。 在籍している大学のスカラシップ参加時までのGPA平均が3.0以上 日本語能力N3相当以上 xseeds事業で行っている日本語の授業では2学年修了時の履修内容はN4相当のレベルとなるので、日頃から勉学に一生懸命な学生が対象になるということになります。もともととても優秀なxseeds Hubの学生ですが、それでも参加条件を満たすのは一定数に限られてしまいます。参加条件だけでもすでにハードルが高いことがわかります。 選考の流れは? 参加希望から合格までの流れでは、教育チームや研究開発チーム(以下、R&Dと呼ぶ)のスタッフが総動員し、①論述課題②技術課題③面接という3つのステップで行なわれます。 項目実施者(チーム)備考1‐1.論述課題実践IT講師日本語の文書の課題を提示し、それに対する要約と意見を論述提示する。1‐2.技術課題R&D成果物の課題を提示し、それに対する技術力を確認する。2.面接日本人IT講師、TC上記の課題に合格した学生が面接に進む。日本語力、論理的思考力、マインドを確認する。 それぞれについて、もう少し詳しく説明をします。 1.論述課題 今年の課題は以下のようになっていました。「DX白書2023」の第5部DX実現に向けたITシステム開発手法と技術(p.76~p.103)をもちろん日本語で読解し、「DX実現に向けてデータの利活用が重要しされているが、 同時に課題も多く発生している。“対象ページ“にある「データ利活用の状況と課題」を要約し、この課題を解決するために、どんな取り組みが考えられるかを根拠とともに説明しなさい。」 学生にとっては、このレベルの日本語の文書を読むだけでも一苦労でありながら、さらに文書内に書かれていない根拠までを論述するとなると、この文書以外にも相当に調査が必要になること、それが求められていることが容易に想像できます。 2.技術課題 技術課題は、「今までで一番工夫したプロジェクトを提出する。」というものでした。アプリケーションの種類は問わず、また、個人・グループ・大学・インターン・趣味などで作ったものでも問題ありません。ただし、グループで作ったものよりも個人で作ったものの方が加点されるなどの決まりがあります。 さらに以下の項目の説明も必要になります。 プロジェクトの簡単な紹介(プロジェクト名、主な機能) そのプロジェクトを作り始めた背景(なぜそのプロジェクトを作り始めたのか、なぜそのような話題・内容を選んだのか) プロジェクト開発期間(いつ、どのぐらい) プロジェクト開発プロセスにおける自分の役割 (個人かグループのプロジェクトなのか、チームの場合、自分の役割は何だか、趣味のプロジェクトか、大学のプロジェクトか、インターン先のプロジェクトなのか) プロジェクトの機能(詳細説明とデモ画像がある) 技術上の拘り (どのテクノロジーが使用されていたのか、こだわりは何なのか、どこに苦労していたのか、どこに工夫していたのか) プロジェクトのビルド/実行/デプロイ方法に関する説明 プロジェクト及び自分の技術力をアピールできると思う内容を自由に記載 日本の大学生で考えてみても、この課題をクリアできる学生はいるのかという、相当にレベルの高い課題であることが分かります。この課題をクリアして面接に進む学生が何名もいるのが本当に驚きです。この2つの課題を10日間かけて行います。 面接 上記2つの課題を通過した学生が面接に進みます。面接では日本人IT講師が、「日本のIT会社で働いたことがある経験者」として、日本で必要なコミュニケーション能力とマインドの確認をします。そしてTCが学生をサポートしているチームとして、xseeds Hubに参加する企業で内定が取れそうかどうかの確認を行います。面接での具体的な内容はこのようになっています。 内容実施者時間(分)評価内容評価者のポイント論述課題プレゼンテーション学生10・日本語・論理的会話・学生のSCP情報は事前に確認しておく・課題内容は事前に理解しておく・学生のプレゼン資料は事前に確認しておく論述課題プレゼンテーションに関する質疑応答日本人IT講師、TC15・日本語・論理的会話・論理的思考力を確認するような質問の仕方にする・回答に対して深堀りをしていくマインドセットに関する質疑応答日本人IT講師、TC15・マインドセット・質問例や評価イメージを見ながら確認する マインドセットの質問では、①勉強・自走マインド②挑戦・未来志向マインド③チームワーク・協調マインドの3つのカテゴリに分けて行なわれます。例えば、「ITの変化や進化はとても激しいですが、最近、IT技術で勉強したことはどんなことですか?また、そのIT技術はなにか研究やプロダクト開発に活かすとしたらどのように生かせると思いますか?」「今回スカラシップ選考を受けようと思った理由は何ですか?」「プロジェクトを推進する上で、チームリーダーに必要な素養ってなんだと思いますか?その理由はなんですか?」などの質問に答えていきます。面接時間は10分間の事前課題のプレゼンテーション、30分間の質疑応答です。 2023年スカラシップ開催! お伝えしてきた通り、Sun*のスカラシップは合格基準が厳しいです。この課題をクリアできる学生は何人いるのでしょうか。合格者は対象学生の5%を上限と定めています。昨年度の合格者は4名でした。今年は応募人数が69名になっていますが、通過できる人数は何名いるのでしょうか。ここからは今年のスカラシップの様子をお届けします! 面接官に対して、少し緊張しながらも一生懸命に事前課題をプレゼンテーションする学生 応募した学生のうち、論述課題と技術課題をクリアした22名の学生が面接に進みました。 面接選考は、前述の内容の通りに進みます。面接官から日本語で質問が行われ、それに対して学生も日本語で答えていきます。 スカラシップの面接選考ということもあり、時折、非常に突っ込んだ質問をされることがありますが、それにしっかりと答えられる学生が合格の切符を手にすることができます。 今年は8名が合格しました!学生の中でもSun*のスカラシップというのは一つのステータスとなっているようです。 学生の中には、挑戦したくて応募している人や合格して自信に繋げたいと思って応募している人がたくさんいると聞いています。 また、このスカラシップを合格した学生のスキル・マインドは日本企業からみても一目瞭然のことで、初回のxseeds Hub選考会で全員が内定を獲得していました。さらに、惜しくも面接で不合格になってしまった学生も全員が内定まで取得しており、Sun*のスカラシップに求めるレベルの高さがわかる結果になっています。 合格者に贈られる合格者に贈られるスカラシップ合格通知書 なぜこのような選考内容にしたのか? ここまでスカラシップについてお伝えしてきましたが、なぜこのような内容にしたのでしょうか。スカラシップ制度を担当している眞田氏にお話を聞いてきました! スカラシップの話を聞いたところ、非常に合格基準が厳しいように感じました。どういった狙いがあるのでしょうか?「それだけ学生に本気になって欲しいと思っています。私の考えですが、人生の中で、没頭した数、本気になった数、そしてその数が多ければ多いほど、人生は豊かに、楽しくなると考えています。学生にとってこのスカラシップの内容は、たしかにハードルが高いと思いますが、挑戦する中で新しい気づきや成長に繋げていってほしいと思います。仮に、結果としては不合格になってしまったとしても、全力でトライしたことは無駄にはなりません。もちろん結果にもこだわってほしいので、合格を目指してほしいとも思っています。また、私としては、この選考を進んで行く中で、学生自身がこのレベルが求めれているということ知ってほしいと思います。“社会で成功する”というところに対して本気で向き合うにはこのレベルが必要だと思っています。ただ単純に頭が良いや勉強ができるだけではなく、その先にある社会人としての仕事観や人生観も考えてほしいと思っています。」 今後に向けてのお気持ちを教えてください!「嬉しいことに、このスカラシップ選考は学生にも人気です。ハードルが高いにも関わらず挑戦したいと言ってくれる学生が多くいます。課題をクリアするためにほとんど寝ないで実施した学生がいるというのも聞いています。実際に面接にうまくアピールできなくて途中で泣いてしまう学生も見てきました。それでも、このスカラシップに挑戦した昨年の学生は全員日本行きのチケットを手にしました。今後は、このスカラシップの内容を日本企業にもしっかりと説明して、私達がいかに本気になって教育に取り組んでいるのかを多くの日本企業にも知ってほしいと思っています。日本の人材不足は深刻です。私たちはそれについて本気で考えて実際に動いています。これからも日本がより良い社会になるためには絶対に外国人の力が必要ですので、引き続き本気で取り組んでいきたいと思います。」 インタビューにお答えいただきありがとうございました! 終わりに いかがでしたか?今回はSun*のスカラシップについてお伝えいたしました。学生にとって難易度が高いスカラシップですが、私たちも本気で向き合っています。学生にただ日本語や実践ITをしているだけでなく、より良い学習環境を整え、日本の未来について真剣に取り組んでいることをお分かりいただけたでしょうか。これからも日本で活躍できる優秀な人材を大切に育て、サポートし、日本のITを支えるために尽力してまいります。わたしたちの事業の内容やxseeds Hubに関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。 それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度)

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国際結婚は仕事観にどのように関係したのか? 国際結婚と日本語教育についてインタビュー:仕事観、日本語教育について Part2
国際結婚は仕事観にどのように関係したのか? 国際結婚と日本語教育についてインタビュー:仕事観、日本語教育について Part2
Xin chào các bạn(こんにちは みなさん)!Sun*教育事業部の三浦です。今回もご覧いただき、ありがとうございます!今回は「日本人日本語教師にとって国際結婚とは? Part2」と題して、前回から引き続きSun*教育事業部GEUに所属する国際結婚をしている先生に『日本語教師が国際結婚するこということ』について対談形式でお送りいたします。今回は宮地先生にお話をお聞きしました!日本語教師のパートナーが他国人の場合、日本語の教え方や人生にどのような影響があるのでしょうか?とても興味深い内容になりました。ぜひ最後までお読みください! UETのエントランスにて 日本人日本語教師にとって国際結婚とは? Part1の濱嵜先生の記事はこちらです! https://xseeds.sun-asterisk.com/kokusaikekkon-20240516 取材をした宮地先生について 宮地先生は日本で日本語を教えている時からベトナム人の学生が多かった事から、独学でベトナム語学習を開始。ベトナムでは2018年12月から日本語教師をしています。奥様とは2019年夏に知り合い、12月には入籍しました。奥様との会話は全てベトナム語です。Sun*では2023年9月から勤務していて、UET(ベトナム国家大学ハノイ校)で日本語を教えています。 ベトナム国家大学ハノイ校については以下の記事をお読みください!【素材の良さには自信あり。 ―各地の英才、ここに結集! ベトナム国家大学ハノイ校】 素敵な結婚写真・仲睦まじい家族 奥様ととても仲が良い宮地先生は温かく素敵な家族写真や記念写真が多いです! ホアンキエム湖の玉山祠で撮った写真 珍しいベトナムの紅葉をバックに記念写真 宮地先生の奥様が日本へ遊びに来た時の写真 対談形式によるインタビュー開始です! 国際結婚は仕事観にどのように関係したのか? 結婚式にて 大きく捉えて、国際結婚の経験などでベトナムで日本語教育をしている中で生かされている事があれば教えてください。 当たり前ですが、生活をしている中でお互いの慣習の違いで何かこちらが気に入らないことがあっても、事情を察して一人の人間として尊重しなきゃいけないという気づきを得ました。このことは学生や同僚も一人の人間で、思い込みや決めつけをしないで接しなければならない、と意識するきっかけになっています。また、子供が生まれたので、学生を見るとこの子らも、誰かの子供なんだなと思うと大事に思うようになりました。 結婚後、教育活動において特に心に残るエピソードや成功体験は何ですか? 年配の学習者と家族の話になることが多いのですが、その時は「教師と学習者」ではなく「人と人」の会話になっているな、と思います。xseedsでは基本若い学生ばかりなんですけど、時々別の機会で年配の日本語学習者と話す機会があって、そういうときはその時は「教師と学習者」ではなく「人と人」の会話になっているな、と思います。学生とか同僚以外とか、タクシーの運転手、市場のおばちゃんでも、ベトナム人の年配の方々とちょっと会話が始まると絶対家族の話、子供の話になるのです。年配者の日本語学習者との会話のトピックとして、子供の話をするということはベトナム社会に一歩踏み込んだ感じがあります。心の交流が出来ているなっていう実感が湧いてくる感じです。私は今2人子供がいるんですが、自己紹介で何かテンプレートな言い方じゃなくて、本当に家族を紹介、子供を紹介しているっていう実感があります。 結婚を通じて、新たな日本語教育のアプローチや視点が得られたことはありますか? 結婚によって劇的に変わったことは思いつきませんでした。結婚前から自分の日本語教育をどう改善していくかということは常に意識にあったからです。ただ、一番身近に話を聞いてくれる人がいる、という安心を得ることができました。日本にいる時から日本語教育について、自分の教え方をどう改善していくか、どんな新しい知見があるかという事は常に気にしていました。ただやはり何か問題があっても1人で抱え込まないで、うちに帰ったら相談に乗ってくれたり、話を聞いてくれる妻がいることが心の支えにもなり、ベトナム人に日本語を教える場合にも安心を得ることが出来ました。こんなこともありました。学生に教えても全然話せるようにならない、練習してくださいと言っても、私が書いたスクリプトを暗記してるだけで、どうしようかなと妻にちょっと愚痴っぽく話したら、『でも最初は別にいいじゃない?日本語の会話を暗記して話してるんだから』と言われました。そんな気楽に考えて大丈夫か?みたいな、ちょっとフワッとした話ですけど、私は今まで学んだ文法を使って自分の気持ちを言って欲しいという所まで求めがちでした。しかしこれ以降覚えただけでもOKという、そう思うようになりました。私が教師として、学生に自分の思い通りにやって欲しいと思っていたのを、多分妻は同じベトナム人として気が付いたんですね。教師が満足することではなく学生が何ができるようになってるかという事が学ぶ人間の立場からすればやっぱり大事ですね。 素晴らしい奥様ですね!異文化間の結婚が宮地先生の人生観やキャリアに与えた影響を教えていただけますか? 妻は日本語を話さない生粋のベトナム人なので、家庭内の言語を日本語に統一することが出来ません。なので一家族二文化でやっていくのだという決意しました。そうするとずっとベトナムで働くのだという覚悟が生まれました。家族が最優先事項になったことで、それを守るために仕事の質を上げ健康を維持しなければならないと改めて思いました。 教育者として、異なる文化圏出身者との結婚経験から得られた思考が、宮地先生の指導法にどのような影響を与えていますか? 自分は教室で教えているときに学生が自分の思い通りに行動してくれたらうれしい、と考えていたかもしれないな、という自省が生まれました。異文化結婚なので自分の意思を正確に伝えるためには日本人同士の場合より注意を払わねばならないのと同様、学習者相手にも雑な対応をしてはいけないな、と思いました。妻が外国人かどうかは関係なく、結婚したことで家族になるわけですから、一方的なコミュニケーションで終わりにできませんよね。学生に対しても何か自分が出した予定を全部こなしてくれたらうれしいというのがあって、ちょっと自問する機会になりました。 宮地先生のようにベトナム人の奥様とベトナム人学生の2方面で交流していると、学生のバックグラウンドが理解しやすそうですね。日本語教育者としての視点から、異文化間の結婚経験がもたらした新たな教育へのアプローチについて教えていただけますか? よく言われる会話力というものは、将来渡日する学生の立場から見ると何なんだろうと考えてみると、コンフリクトを解決できる能力という一面があると思いました。国際結婚の家庭はある意味、小さなコンフリクトが常に発生する環境だと言えます。自分の要求が通ることだけを目的としたコミュニケーションでは破綻してしまいます。まだ教育の場で実践できてはいないのですが、依頼や命令などの目的を達成するだけではなく、思い通りにいかないときや相手に譲ってあげるときなどのコミュニケーション方法も学べるような教育をしていきたいです。 【質問】国際結婚がxseedsで日本語教育をしている中で生かされている事があれば教えてください。 例えば学生の故郷を聞いた場合でも、あぁそうですかという反応からは何も生まれませんが、「〇〇があるところですね」のような返答があると学生の反応も変わります。それに、「変だから直しなさい」ではなく「日本の場合はこうです」というアプローチを取れるようになってきました。 家族への関わり方はどう変化したのか? 次女が生まれた時の写真。病院にて 【質問】結婚後、家庭内での言語や文化のバランスをとるために工夫したことはありますか? 些細なことでもベトナム語で伝えたいと思ったことは曖昧にしないで、会話を完遂するようにしています。ベッドの縁の部分とか、調味料が容器から漏れ出しているところとか、何といえばいいのかパっと出てこないところが多いですが、そういうものから逃げないということです。また、私と妻はベトナム語、子どもと妻もベトナム語で会話しているのですが、私が子供と話すときは日本語が多くなるようにしています。妻とは100%ベトナム語で会話していますので、はずみで長女にもベトナム語で話しかけてしまうことが多いので、意識して気をつけています。長女は日本語も身に着けてきているのですがベトナム語のほうが発達しているので、とっさの指示などベトナム語を使ってしまうことが多いです。私との会話と、幼稚園では日本語を使いますが、母親・お手伝いさん・マンションの守衛やバスの運転手など毎日顔を合わせる人などはベトナム語で長女と話す上に、両親の会話がベトナム語ですから、放って置くとどうしてもベトナム語が優勢になってしまいます。簡単ではありませんが日本語とベトナム語のバランスを取って、将来両方話せるようになって欲しいです。 異文化間の結婚における挑戦的な局面や困難を乗り越えるために大切だと考える要因は何ですか? 1から100まで話し合いです。それに付随して、アドバイザーとなってくれるような信頼できる存在がどれだけまわりにいるか、というのも重要です。夫婦間の問題が夫婦だけで解決できない、話し合いを尽くしたけど解決できなくなった場合は、相談出来る相手がやはり必要です。 結婚後の生活で得た、日常の中に隠れた異文化間交流についての面白いエピソードや気づきがありますか? 家の中に神棚を設置することになりました。ひと月に2回、果物を準備して線香をあげなければならず、テト前後や中秋節など特別な日には用意するものも変わったりして面倒なのですが、面倒だけどそういうもの、という認識になっています。最も、妻がベトナム人であることをことさら意識するようなことはほとんどありません。 結婚後に、お互いの文化について違った視点や理解が得られたことについて教えていただけますか? ベトナムの習慣は日本とそこまでかけ離れていないので、自分が慣れない習慣に面しても戸惑うことはあまりありません。たまに衝突が起こる際も、私が日本人で妻がベトナム人だから発生した問題、というものは意外なくらい少なくて、基本的には妻と言う人間と私と言う人間の考え方や習慣の違い(特に私のルーズな性格)に起因している場合がほとんどです。私が異文化を受け入れているというより、妻が受け入れてくれている、という印象です。 結婚後、異なる文化での生活経験が持つ豊かさや貴重さについて、宮地先生の考えを教えていただけますか? 子どもがアイデンティティ喪失に至らないように、ということだけは注意していきたいです。ただ、単純な算数で一家庭二文化だと体験できる文化が多いので得だと思っています。単純に日本の習慣とベトナムの習慣が両方ありますので、体験できる文化が多くなっているんですよ。例えば、テトにはアオザイを着せますし、日本の正月にはモチやおしるこを食べています。今は次女が小さくあまり移動できる状況にないのですが、子供が少し大きくなれば日本旅行にも連れて行ってやりたいです。 コミュニティへの関わり方はどう変化したのか? 宮地先生の母と奥様 ベトナムの方とコミュニケーションをする際に大事にしていることは何ですか?他の日本人とベトナム人に言いたいことが何かあればこの機会に言ってください。どうぞ! やはりベトナム語で話したほうがいいということだと思います。ベトナム語を話すとこちらの発言などを値踏みされる立場に素早く変わるので心理的な負担はあるのですが、ベトナムと関わりたいと考えると避けて通れません。結婚前は初対面のベトナム人との世間話で、家族についての会話になると『結婚していません』で終わったんですが、今は『結婚しています。相手はベトナムの方です。はい、後ろの人です。子供は2人です。女の子です。』と、ベトナムの世間話に広がりが生まれました。そうして私はベトナムのコミュ二ティでは『変な日本人』から『変だけどベトナム語をちょっと話す日本人』に分類分けされているような気がします。高いレベルにならなくても『ベトナム語を勉強している』と言える状態にはしておいたほうが良いと思います。 ベトナムでの地域社会との関わりはどうですか? 毎週決まった市場に行くのでそこの人々は顔見知りになっています。他には、マンションの守衛さんやご近所です。喫茶店やビアホイで賑わっている集団に飛び込んで行って友達になる・・・ようなことが出来ればいいのですが、私のベトナム語ではまだ難しいです。 文化コミュニケーションや理解についてどのような学びがありましたか? 異文化理解というのは一方的なものではないということです。これは当然、自分の意見を押し付けてはいけないということですが、納得できないものを無理やり受け入れようとしないということです。そのスタイルを貫こうとするにはやはり言葉が大切になります。『文化の違い』をポジティブに捉えたほうがいいということも言えます。嫌なものだと考えちゃうと、もうそこから吸収できなくなっちゃうんで。 結婚を通じて得られた異文化間コミュニケーションのスキルが、日本語教育活動以外の場面でどのように役立っていますか? 結婚を通じて得られたとは違うかもしれませんが、妻に「お坊さんにあいさつするときはなんといえばいいか」「タクシーでこう聞かれたらどう答えればいいか」など具体的なケースを想定した質問をできるので助かっています。 ベトナム人が仕事場にとても多い中で、国際結婚されたことによる影響で、仕事のコミュニケーションの仕方と、家庭内のコミュニケーションの仕方双方に役立っていることはどんなことですか? 問題は不機嫌な顔をしているだけでは解決しない、という意識が強まりました。日本だとちょっとイライラしてたら周りの人が気を遣ってくれることがよくあると思うんですが、それはベトナムでは不機嫌な顔をしてるだけでは全然周りが気遣ってくれたりはしないんで、相手に協力してほしいときはちゃんと自分から言わなきゃ駄目だという考えに変わりました。 とても勉強になるお話ありがとうございました! ありがとうございます。 終わりに 今回の『国際結婚は仕事観にどのように関係したのか? 国際結婚と日本語教育についてインタビュー:仕事観、日本語教育について Part2』宮地先生のインタビューいかがでしたか?ベトナム語を使いベトナム社会に入り込んで生活している宮地先生の生き方は、海外移住を考えている方にとても興味深いのではないでしょうか。そしてベトナムに住み続けベトナム語が話せる日本人日本語教師は、ベトナムの日本語学習者にとても心強い存在と思います。わたしたちの事業に関してのお問い合わせなどはこちらからお願いします。また、Facebookページをフォローしていただくと、記事更新の通知だけではなく、Facebookでしか見れない#日常の一コマをご覧いただけます。ぜひ覗きに来てください。それでは次回の更新をお楽しみに。Hẹn gặp lại nhé!(また今度!)

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