コロナで加速した、地方企業におけるエンジニア採用の難しさ

– 外国人エンジニアの採用に目を向けたきっかけは何でしたか?

濵田 修一
もともと日本人のエンジニアを採用しようと思っていたのですが、特にコロナが流行し出してからは、都心の企業にとられてしまうことが発生しました。働き方の部分で、鹿児島にいながら東京の企業に勤務するということが増えてしまい、やっぱり地方に人材が残らないよね、という話の中で、それでもどうにか、エンジニアを採用していかないといけないと考えていました。そんな時、ちょうど良いタイミングで、xseeds Hub担当者の方から声をかけてもらったのがきっかけでした。

– xseeds Hubを導入する決め手は何でしたか?

濵田 修一
知り合いにxseeds Hubのサービスを利用された企業の社長がいまして、「どんな感じですか?」と事前に聞かせていただきました。その社長からは「チャレンジ精神がある」「高いハードルの仕事にも積極的に取り組む姿勢が見られる」と前評判も高く、それならやってみよう、と背中を押された部分はありました。

濵田 彩
加えて、Sun*(xseeds Hub運営企業)さんが大学と連携して、教育から採用まで一貫して支援されている点も、安心材料としてありました。また、学生との関わり方からカルチャーまで、何でも質問すればすぐにxseeds Hubの担当者から回答をもらえましたので、不安を感じずに進めていけました。

– xseeds Hubを導入時、海外人材の受け入れに対しても不安はありませんでしたか?

ちょうど一年前くらいに外国籍のメンバーが入社された、というのも一つあるかと思います。やはりカルチャーの違いを感じる場面や、キャリアを考える時には特有の志向性があったりもするので、外国籍のメンバーとのコミュニケーションの取り方などは、会社全体が慣れている、経験している、ということもあり、全然心配しなくてもいいのかなと思っています。

チャレンジ精神があり、熱心で、誠実さのある人柄が魅力

– 実際に選考会に参加されてみて、学生の印象はいかがでしたか?

濵田 彩
どうしても、新卒採用でお会いする日本の学生との比較になってしまうのですが、“悪い”と感じた点がほとんどなく、“熱心で、誠実で” という人柄を強く感じました。弊社から学生にメッセージを送った際に、「説明会に必ず参加させてもらいます!」というような感じで、基本的に“熱意”を感じる学生さんが多かったので、採用する側も期待に答えたいな、と思うことが多かったです。

濵田 修一
国民性も含めて、全体的にチャレンジ精神をもっているところがあり、またやる気がすごくある子が多かったので、お断り(お見送り)するのは惜しいと思うタイミングはありました。ただミスマッチが起きないようにしないとな、と思っていたので最終的には採用目標であった2名に絞って採用しました。

“組織への刺激” を与えるような存在になって欲しい

– 入社後、内定者にはどのような活躍を期待しますか?

濵田 彩
お客様先でたくさんコミュニケーションを取りながら、お客様に喜んでもらえるような開発をしたい、と本人たちも希望するところではあったので、お客様からなんでも聞いてもらえるエンジニアになって欲しいなとは思います。

濵田 修一
日本人の場合、仕事においても、オブラートに包んだ表現が多い一方、内定者は、やる気があり、チャレンジ精神のある方々だと思うので、ガツガツ言えるくらい“組織に刺激”を与えるような存在になって欲しいと思います。

また現状社内には、コーディングができる人間がいないので、今回xseeds Hubで採用した方々は、技術力が高いメンバーとして迎え入れられることになると思います。世の中的には、ノーコードというのが流行っているので、そのような技術に寄っているのは事実ですが、とはいえ、お客様のところへ伺って、書くことは、どうしてもあります。その場合、言語が書ける人が必要になってくるので、その辺りも期待しています。

濵田 彩
そうですね。そういう彼女たち(内定者)の姿を見て、今まで以上に現メンバーも「技術を向上させないとね」という刺激になることを期待しています。

– 入社後、何かサポートを実施される予定はありますか?

濵田 修一
鹿児島県においては、外国人材が安心して働ける「かごしま企業」助成事業という支援があり、それも活用しながら、観光も含めてあちこち連れて行ってあげたいと思っています。
また弊社の会長がパン作りが趣味ということもあり、「パンも作ってあげたい!」などとすごく乗り気で(笑)家などにも招待して、BBQなども企画していきたいなと思っています。

濵田 彩
もちろん、海外採用独特の福利厚生(住宅のサポートや手当など)はつくりましたので、働きやすくなるような環境の提供はする予定です。

外国籍だからと気負わず、日本人と同じに捉える

– 最後に、外国人エンジニア採用未経験の企業へ背中を押すメッセージをお願いします。

濵田 修一
競争率があがるのも嫌なんですけど(笑)。

そうですねー。でも、やってみないとわからないですからね。
正直、エンジニアが地方に残っていない、という現状もあって、とはいえ採用しないとね、というところもあったので、僕らとしては、抵抗がなかったのですよね。
もし言語の壁をリスクに感じるのであれば、英語を使ってコミュニケーションをすれば良いとも考えています。今、翻訳ツールも優秀なので、あんまり言語の壁ってないのかなと思います。

濵田 彩
もともと弊社が新しいことにチャレンジする社風ではあるのですが、そんなに気負わなくて、“海外の子だから、どうしよう” というよりも、これまでの新卒の子たちが入ってくる時と同じですね。結局、人間同士なので、そんなに海外採用だからこうしないといけないというわけではないです。選考時などの言語の面に関しては、Sun*さんが徹底的にサポートしてくれるので、ご安心ください!と、お伝えしたいかな、と思います。